鹿児島弁辞典
はじめに
現在では、鹿児島県人の多くは公用語?として「からいも普通語」(言葉は標準語らしき?ものでアクセントはかごっま弁のまま)を使う場合が
多いようですが、内輪では東北弁と並んで難解なお国言葉がまだまだ幅をきかせています。
ただ、段々正調かごっま弁が失われていき、語彙も死語になってしまうものが増えていくのはさけられません。
私自身、長い間鹿児島を離れていたので、かごっま弁がすらすらと出てこなくてもどかしい思いをしていますが、やはり故郷の言葉はいいものです。
自分の記憶を呼び戻し、この味わい深い方言が自然体で口に出てくるように、再度勉強するつもりでこのページを作りました。
おぼろげな記憶に頼っている部分もありますし、もちろんアカデミックなものではありませんから、もし間違いなどありましたらお許しください。
かごっま弁は拗音・促音・撥音のとても多い方言で、名詞・動詞・形容詞の語尾が助詞と結びついて様々に変化します。
また、動詞の活用形も多いので他県人にはかなり難しい言葉といえます。
発音もかなり重要な要素なので、文字を見ただけではなかなか会得できないと思いますが、この辞典をだいたい理解できるようになり、
かっごま弁の雰囲気が感じ取れるようになったら正調かっごま弁の2、3割くらいは解るようになるかもしれません。
用例の中で音声つきで紹介しているものもあります。
また、ここに掲載したかっごま弁は主に鹿児島市周辺で使われている言葉です。
県内でも所により方言の方言として分化されていることをご理解ください。
出展:鹿児島方言大辞典(橋口 満著)・薩摩狂句誌「にがごい」・薩摩郷句誌「渋柿」・さつま狂句誌「さんぎし」