逆引き辞典「よ」
「よ」
良い:え・よか・ゆし 「泣っかたで
良(よ)か着物(いしょ)を取い 形見(かたん)分け [尾崎若狭]」
良いけど:えどん 「外面は 良(え)どん内面(うっづ)れ 泣(な)かされっ [江平光坊]」
良いのに:えて 「大概(てげ)で良(え)て 首(くっ)ずい浸(つ)かっ 狂句(く)を捻(ひね)っ [有川八味]」
良く:ゆ・ゆう 「良(ゆ)したもん
能(ぬ)の無(な)か亭主(て)しな 遣(や)い手(て)女房(かか) [田代彦熊]」
良くない:ゆなか・ゆね
良くならない:ゆあならん・ゆならん
良くなる:ゆない・ゆなっ
良し悪し:ゆしわるし
酔い:え
酔い醒め:えざめ
酔う:ゆくろ・えくろ・よくろ 「
酔(よ)くろたか 妻(かか)が紀香(のりか)い 見(み)えっきっ [小瀬一峻]」
酔っ払い:えくれぼ・よくろぼ・よくろんぼ 「飯事(ままんご)で 酔漢(よくれぼ)いない 飲(の)ん平(べ)が子
[隈元都城男]」
酔っ払う:けよくろ・ちよくろ
宵の口:えのくっ・よいのくっ
養育:おやし・やしね 「厳(いみ)し婆(ば)も 兎(うさっ)飼育(やしね)で 温和(な)つけなっ [野村三味]」
用意する:しこ・しこっ 「
まだまだち十年(じゅねん)日記を爺(じ)は準備(しこ)っ[大和 渚]」
容易な:もやし・もやしか・たやし 「歯は浮(う)っが 褒(ほ)むれば容易(たや)し 夫婦(みと)ん仲 [宮田隆翔]」
容易に:もやす 「他人(ひと)ん事(こ)た
プラス思考(しこう)ち 容易(もや)す言(ゆ)っ [石塚律子]」
妖怪:めん 「塗(ぬ)いたくっ 色気どこいか 妖怪(めん)になっ [弓場正巳]」
要求する:せじっ・せずっ 「
まだ言(ゆ)やん小言(こまごっ)の姑(しゅ)て逆(ぎゃ)き催促(せじ)っ[末村多櫛]」
ようこそ:いくさ・ゆくさ 「
セールスい ゆくさ来(き)たなち 暇(ひま)な婆(ばば) [西 幸子]」
容姿:しな・ゆし・よし 「
明日(あした)灰(へ)い なろそな容姿(よし)で まだ浮気 [堂園三洋]」
養子:よし 「拳骨(とっこ)をば
握(にぎ)っ震(ふ)るちょい 養子(よし)亭主(とのじょ) [枦山一球]」
幼児:こめこ・ちんこ 「空財布(からふぞ)を 見(み)せたや幼児(ちんこ) 諦(あきら)めっ [長井春江]」
幼時:こめとっ
用事:ゆ・ゆし・ゆじ 「用事(ゆし)の無(ね)た 婦人科毎日(めにっ) 病院(びょいん)通(が)え[石塚律子]」
養生:よじょ・よぞ 「焼酎(しょちゅ)が欲(ほ)し 寝言(ねご)つ吐(か)えちょい 養生(よじょ)ん亭主(てし)
[中村雲海]」
用心:ゆじん 「詐欺電話(でん)うぇ 用心(ゆじん)が薄(う)しで 嵌(うた)い奥様(こじゅ) [細山田妙子]」
用心深い:ゆじんぶかか・ゆじんぶけ
様子:よし・よす 「老夫婦(おんじょんぼ) 優(こえら)す様子(よす)で 毟(むし)られっ [かぼす]」
養父母:やしねおや
漸(ようや)く:やっとかっと・よいなこっ・よいなこて 「よいなこっ 娶(も)ろが思(と)もえば 孕(で)けた
言(ちゅ)っ [太良木五徳]」
欲:よっ 「愛と金(ぜん) 両方(まんぼ)呉(く)れ言(ちゅ)が そんた欲(よっ) [塚田黒柱]」
欲張り:よっごろ・よっどもん 「兄弟(きょで)じゃって 心根(ねしゅ)は正直(しょじっ)と 欲張者(よっどもん)
[中村雲海]」
翌朝:あくあした
翌日:あくいひ・あくひ 「翌日(あくひ)いな 二倍飲(の)んじょい 休肝日 [林 夢太郎]」
横雨:うっちゃめ 「横雨(うっちゃめ)が ぞっぷいなけた 一張羅(いっちゃびら) [澤津乙名]」
余計な:いしれん・いっしれん・いらん・よけな
「遺産分け 日毎(ひごち)余計(いしれ)ん 知恵が入(い)っ [宮田隆翔]」
余計に:じんじ・よけ 「飲めば心配(せわ)
珍しゅ飲まにゃ 余計(じんじ)心配(せわ)[永田酒楽]」
避ける:よくい・よくっ 「外股(そとがん)の 女房(かか)が歩(さ)るけば 避(よ)くい犬(いん) [上籠若菜]」
汚す:よごらかす
汚れ:よごえ
汚れる:よごるい・よごるっ
横腹:ずたんばら
寄せる:よすい・よせっ 「浜(は)め寄(よ)すい 波(なん)なラーフル 字を消(け)せっ [永谷 勝]」
寄合い:よい 「郷中(ごじゅ)ん寄合(よい) 理屈ちゃ通らじ 年令(とし)が勝(か)っ [文人]」
寄りかかる:よいかかっ・なんかかっ 「眠(ね)び真似で 故意(わざ)き美人(びじん)に 凭(なん)かかっ [佐土原 隆]」
寄り掛ける:たてかくい
寄り添う:よいそ
寄り目:よいめ
寄る:よい・よっ 「火事(かし)よっか 貰(も)ろた保険に 見舞(みめ)が寄(よ)っ [上田 格]」
よそ見:そらみ 「博打(ばくっ)言(ちゅ)う 脇見(そらん)が消(け)せた マイホーム [加治佐眞一]」
他所者:よそむん・よそもん 「郷中(ごじゅ)ん寄合(よい) 他所者(よそもん)が来(き)っ 掻(か)っ混(ま)ぜっ [柳村遊月]」
涎:ゆだい・ゆだれ 「終電車 美人(シャン)も涎(ゆだれ)を 垂(た)れっ眠(ね)っ [宮田隆翔]」
予定:よて
夜通し:よのよして・よして 「終夜(よして)書(け)っ 覚えた挨拶(えさ)ちゃ 喉(の)で詰(つ)まっ [仮屋一発]」
澱む:よどん
呼ばれる:よばるっ
呼ばれて:よばれっ 「先生ち 呼ばれっ品格(ひん)ぬ 背負(かる)直(な)えっ [山下山ゆい]」
呼び掛ける:よっかくい
呼び込む:よっこん
呼び捨てる:よっすてっ 「ちゃん付(づ)けが 娶(も)ろたや直(いっ)き 呼(よ)っ捨(す)てっ [津留群志]」
呼び出す:よっだす
呼び戻す:よっもどす
呼ぶ:よっ・よばこ 「呼(よ)ばこたや 破れ障子(しょし)かい 顔(つら)を出(で)っ [下本地郷二]」
読み方:よんかた 「饒舌(しゃべい)ごろ 読(よ)ん方(か)てなれば 吃(ずも)いでっ [松下青雲]」
読む:よん 「仲介者(こせんとい) 山ん売買(ういけ)い 鯖(さば)を読(よ)ん [入来創雲]」
読めない:よまならん・よまならじ・よめん 「本ぬ読(よ)ん 頭(びん)て空気あ 読(よ)まならじ [那加野黎子]」
嫁:よめじょ 「親(おや)を看(み)い
兄(あにょ)い嫁女(よめじょ)ん 嫁(き)てが無(の)し [栫 路人]」
よろめく:よとくい・よとくっ
よろめいて:よとけっ 「パンツ脱(ぬ)ぎ よとけっ障子(しょ)ずば ひっ破(きゃぶ)っ [栫 路人]」
弱い:ぼえ・よえ・よわか
弱虫:ひっかぶい・やっせんぼ 「歯痒(はが)い青年(にせ) 据(す)え膳(ぜん)食わん 弱虫坊(やっせんぼ) [御前]」
弱弱しい:よとし 「アナログと 生(い)きい競(ぐら)ごち 弱弱(よと)し声 [鶴田昌憙]」
弱弱しく:よとす 「弱弱(よと)すなっ 可哀相(ぐら)し亭主(とのじょ)あ 議(ぎ)も言(ゆ)えじ [野間口鈴女]」