逆引き辞典「い」
「い」
いいえ:いいや・うんにゃ
いい加減に:てげてげ 「子(こ)ん将来(さっ)が 大体(てげてげ)見(み)えっ 犬(いん)自慢(じまん)[平田智子]」
言う:ゆ・かやす・かゆっ 「馬鹿言(ちゅ)えば
じゃっで嫁(き)とたち 吐(か)やす女房(かか) [おんじょどい]」
言い合い:ゆぐらんご
言い聞かせる:いっかすい・いっかすっ・ゆっかすい・ゆっかすっ
「乳飲(ちの)ん児(ご)い 亭主(とと)ん悪口(あっご)を 言(い)っ
聞(か)せっ [紫の君]」
言い終わる:ゆとい・ゆとっ
言い終わらない:ゆとらん
言い損ない:ゆそこね 「言損(ゆそこ)ねも 耄碌(ども)じゃろかいち 軽(か)る笑(わ)るっ [吉丸セツ子]」
言いたくない:ゆおごたね・ゆごちゃね
言いたい放題:いほで・ゆほで 「良(よ)か国(くん)に 恵(の)さっ小言(こまご)ちゃ 言放題(ゆほ)で言(ゆ)っ
[片平桜子]」
言い散らす:ゆちらかす・ゆちらけっ・ゆてさりっ 「悪口(あっご)婆(ばば) 面目(めんぼっ)無(ね)ごっ
言散(ゆち)らけっ [種子田 寛]」
言いつけ:げっ 「顎(あご)で下知(げ)つ
鼻で返事(へ)ずすい 老夫婦(おんじょみと) [小瀬一峻]」
言い難い:ゆにき・ゆにっか 「言難(ゆに)き
事(こ)ちゃ 聞(き)こごちゃ無(な)かち 冷(つん)て奴(わろ) [小瀬一峻]」
言い間違う:いそこの・ゆそこの
言いやがる:きしかやす・きっかやす・きしかえっ 「再就職(にどづとめ) 青二才(こにせ)が下知(げ)つば
きし吐(か)えっ [桜井吹雪]」
言い様:ゆよ 「金(ぜん)どんち 無(ね)てん良(よ)かよな 涼(すず)し言様(ゆよ) [今釜三岳]」
言えない:ゆきらん 「人前じゃ 言(ゆ)きらん議(ぎ)をば 妻(か)け吼(ほ)えっ [樋口一風]」
言わせる:ゆわすい
言わない:ゆわん
家屋敷:えやしっ 「子宝が 家屋敷(えやし)く全部(ずるっ) 売(う)い払(は)るっ [小森寿星] 」
意外な:かっごんほかん
いがみ合う:いがんよ
息が切れる:せがきるっ・せがきれっ 「一臼(ひとくぼ)で 痩せが餅搗(もっつ)きゃ 息(せ)が切(き)れっ
[小森寿星]」
息を殺す:いくこれっ 「悪戯坊主(わいこっぼ) 家庭訪問に 息(い)く殺(こ)れっ [山下矢絣]」
生き字引:いっじびっ 「生字引(いっじびっ) 役場(やっば)ん隅(すん)で 埃(ごん)くろっ [上鶴信義]」
行かず:いかじ 「投票(とうひょ)いな 行(い)かじ政治ん 悪口(あっご)言(ゆ)っ [種子田 寛]」
行き:いっ「運転(まく)い方(か)て 行(い)っも帰(もど)いも 二度嵌(うた)っ [一点]」
行き過ぎる:いっすい・いっすっ 「知(し)たん態(ふ)で 親と行(い)っ過(す)い 十八(じゅはっ)青年(にせ)
[岩崎美知代]」
行きそうな:いこそな 「パーティーに 行(い)こそな容姿(よし)で 参観日 [永徳天真]」
行き着かず:いっつかじ 「行(い)っ着(つ)かじ ナビと喧嘩を やいでけっ [押領司翠里]」
行く:いっ・くっ・いたっ 「七草(ななくさ)を 嫁はスーパい 摘(つ)み行(い)たっ [藤後一碧]」
行くのも:いっとも 「黄泉(さっ)の世(よ)い 行(い)っとも遅刻 百歳(ひゃ)く越(こ)えっ [中村雲海]」
行く暇がない:いっださん
行ける:いっきっ・いっがなっ
行こうと:いこが 「何処(ど)け行(い)こが 子供(こど)む叱(が)っ時(と)か 鹿児島語(かごっまご) [前田一天]」
行った:いた 「坊主(ぼ)しゃ一度(いっど) あの世行(い)た様(よ)な 説教(せっきょ)しっ [月詠]」
行ったのに:いたて 「歯を磨(み)げっ デートい行(い)たて 何(ない)も無(の)し [石原ミエ子]」
行ったら:いたや・いたなあ 「俺(お)い貸(か)さじ 女房(かか)が行(い)たなあ 直(へっ)ち貸(け)っ [山田竜生]」
行ったり来たり:いたいきたい 「裏道(そのみ)つば 行(い)たい来(き)たいの 浮気亭主(てし) [今釜三岳]」
行って:いたっ 「長電話 行(い)たっ語(かた)れち 祖父(じ)が叱(く)るっ [坪山喜楽]」
行ってくる:いたてくる・いたっくっ
行って参ります:いたっきもす・いたっきもんで・いたっくっで
行ってきなさい:いたっけ
行ってらっしゃいませ:いたっおじゃんせ
逝く:いっ・いたっ 「病気(ねお)ったち 聞(き)かん間(め)急(はた)っ 友達(どし)が逝(い)っ [東 松子]」
逝った:いた 「逝(い)た父親(ちゃん)が 五百羅漢(ごひゃっらかん)の 中(な)け笑(わ)るっ [永谷 勝]」
逝って:いて 「逝(い)てからは 吸(す)やん吸やんち 墓(は)け煙草 [福元多喜子]」
戦(いくさ):いっさ 「無口(だまい)爺(じ)も 戦争(いっさ)話しにゃ 座(ざ)い交(ま)じっ [山路野菊]」
意気地なし:むでごろ「怠惰者(むでごろ)が すごちゃい職(しょっ)が 無(ね)ち吐(か)えっ [安田踊い子]」
意気地のない男:おなごんけっされ
幾ら:どしこ・どひこ 「釣った鯛(て)を どしこしたかち 吐(か)やす女房(かか) [鮫島牧峰]」
いくらでも:どしこでん
いくらなんでも:いかな・いかなこて 「送れ言(ちゅ)で 乗(の)せたやいかな 飲屋(のんや)迄(ずい) [山田竜生]」
居心地:いごこっ 「貧乏神(びんぶがん) 居心地(いごこっ)が良(え)ち 尻(し)を据(すえ)っ [萩迫凡栽]」
諍い:いさけ 「稀(まれ)けんの 夫婦(みと)ん会話が 後(の)ちゃ諍(いさ)け [上籠若菜]」
諍う:いさこ 「諍(いさ)こえば 直(じ)き掃除機を 叫(おら)ばせっ[深道好之]」
石頭:いしびんた 「石頭(いしびん)て 塾(じゅっ)の梯子(はっご)は 金捨(ぜんう)っせ[津曲とっこ]」
石蹴り遊び:けんけんぱ
いじくる:ももじる・ももじっ 「初孫(はっまご)を ももじい爺婆(じば)べ 心配(せわ)な両親(おや) [樋渡草団子]」
医者:いしゃどん 「目じゃ歯じゃち 医者どん行(い)っが 仕事(しご)ちなっ [西ノ園ひらり]」
苛める:こなす 「可愛(も)ぜ女房(おかた)
愛情(じょ)とな裏腹(うらは)れ 狂句(く)で苛(こ)ねっ [永田酒楽]」
弄(いじ)らせる:いじらすっ・もじかすい 「孫ん守(も)い 乳房(ちち)を弄(も)じかせ 寝(ね)せ付(つ)けっ
[鮫島牧峰]」
弄る:いじくっ・いじっ・ももじっ 「生(なま)じゃろか 嗅(かず)ん弄(もも)じっ 造(つく)い花 [河野楽天]」
弄り壊す:あっけくやす・ももじいくやす
弄り潰す:つんくじい・つんくじっ
弄りまわす:かかいたくい・かかいたくっ・つくじっ・つくじる
意地悪:いみしごろ・いみしんぼ
意地悪女:いなば
伊勢海老:えっがね・えびがね 「活作(いっづく)い 伊勢蝦(えっがね)が爺(じ)を 頻(や)れ睨(ねぎ)っ [堂園楽志]」
急いで:せしこて・せしこっ「慌(せし)こえば 袖んボタンな 掛け外(は)じっ [津留群志]」
急ぐ:いそっ・せっ 「急(せっ)で言(ちゅ)っ スクールバスを 止(と)めっ乗(の)っ [深道好之]」
急がせる:せかすっ
忙しい:せからし・せしけ・せわし 「
忙(せわ)し態(ふ)で 歩(さ)るかにゃ恥(げん)ね 年の暮 [川村三生]」
居候:やどかい
居た:おった 「居(お)ったなち 孫と遊(あ)すじょい 女房(かか)が言(ゆ)っ [小森寿星]」
居づらい:おいにき・おいにっか
居ない:おらん 「がんたれが 居(お)らんな切(せっ)ね 晩(ばん)も有(あ)っ [上薗佳笑]」
居眠り:いねぶい 「居眠(いねぶ)いの 涎(ゆだ)い宿題(しゅくだ)や どろけちょっ [福園東風]」
居ます:おいもす
居(い)らっしゃる:おさいじゃっ・おじゃる・おいやっ
居(い)らっしゃいますか:おさいじゃんどかい・おさいじゃひか・おいやいもんどかい
居る:おい・おっ 「臍繰(へそく)いで パチンけ行(い)たや 女房(かか)も居(お)っ [大西学老]」
居るから:おっで 「長(な)ご居(お)っで 家賃ぬ払(は)るえ 貧乏神(びんぶがん) [おんじょどい]」
居るのに:おって 「傍(そ)べ居(お)って 大概(てげ)なたメール 倦怠期 [大重爆笑]」
居るような:おいよな 「逝(い)た妻(かか)が 台所(おす)へ居(お)いよな 嫁ん料理(じゅい) [西 萌]」
痛い:いて・いとか・いとし 「痛(い)て足で 階段(きざ)を降りたて 止(や)ん電話 [萬福平次]」
痛いけど:いてどん 「彼処(あしこ)其処(そこ) 痛(い)てどん此処(ここ)ち 言(ゆ)がならじ [栫 路人]」
痛く:いと
痛み:いたん
痛がる:いたがい
痛痒い:じじがい 「薄(う)し胸を 偽装(ぎそ)したブラが 痛痒(じじが)ゆし [鶴田昌憙]」
痛くも痒くもない:いともかゆもね
板三味線:いたじゃんせん・ごったん 「
板三味線(ごったん)が 出番ぬ貰(も)ろた 花見(はなん)茣蓙(ござ) [津留見一徹]」
悪戯:てんご・われこっ
悪戯する:あまい・あまる・けすい・けすっ・てんごすい
悪戯っ子:あまいばっ・あまいばっちょ・われこっぼ・てんご
悪戯坊主:きかんぼ・けすいばっちょ・けすいごろ・われこっぼ
「じゃろじゃろち 父親(ちゃん)の名が出(で)い 悪戯坊(われこっぼ)
[岩崎美知代]」
一円の価値もない:いちえんがっもなか・いちえんがっもね
一文の価値もない:いっちゃがっもなか・いっちゃがっもね
一銭の価値もない:いっせんがっもなか・いっせんがっもね
一時:いっとっ・いっどっ 「
孫が来(き)っ 可愛(む)ぜた暫時(いっとっ) 後(あと)は叱(が)っ [俊郎]」
一時に:いっどき
一時の間:いっとっのこま
一時の間に:いっとっのこめ
一巡する:ひとめぐい・めぐい・めぐっ 「禁煙ぬ 言(ゆ)てかあ十二支(えと)も 一巡(ひとめぐ)い [福原福多]」
一代:いっで 「厳(いみ)し亭主(と)て
ごろいと一生(いっで) 添(そ)いとげっ [山田竜生]」
一度:いっど
一度に:いっどき 「参観日(さんかんび)
親(おや)も一時(いっど)き 手を挙(あ)げっ [上田 格]」
一日:いちんち
一日中:いっちにっ・ひのひして 「一日中(ひのひして) 笑(わ)るこっも無(な)か 老夫婦(おんじょみと)
[おんじょどい]」
一枚:いっめ 「偉(え)ろなろち
一枚(いっめ)じゃ足(た)らん 舌が要(い)っ [植村聴診器]」
一文無し:おてぱら
一向:いっこ 「女房(おかた)かあ
いっこ巣立(すだ)てん 内気(いめ)な亭主(とと)」
一向に:いっこじゃ
一昨夜:おとてんばん・きぬんばん
一昨年:おっどし・おっどひ
一昨日:おとつい・おとて・きぬおとて・きのって
一升:いっしゅ 「上戸(じょご)宅(げえ)ん 家裏(せどや)い小積(こづ)だ 一升瓶(いっしゅびん) [小森寿星]」
一生懸命:いっぺ・いっぺこっぺ・せっぺ 「出馬(で)ったろで 目立(めだ)とち懸命(いっ)ぺ 法螺(ほら)を吹(ひ)っ
[今隅くま五郎]」
一張羅:いっちゃびら・いっちょびら・よそいっ 「横雨(うっちゃめ)が ぞっぷいなけた 一張羅(いっちゃびら)
[澤津乙名]」
一杯:いっぺ 「御絞(おしぼ)いが 出たどん後(あと)は 素茶(すじゃ)一杯(いっぺ) [堂園三洋]」
一票:いっぴゅ 「欲(ほ)し
一票(いっぴゅ) ずんだれ婆(ばば)ん 手も握っ[津留見一徹]」
一方:いっぽ
いっそ:いっそんこっ・いっそんこて
いつでも・常に:いっでん・いっでんかっでん
いっとき・一時:いっとっ・たまさか 「寸時(いっとっ)も 油断なさせん 孫ん守(も)い [西ノ園ひらり]」
いつの間にか:いっのこめ・いっのはぜ 「
いっの間(こ)め 三歩(さんぽ)先(さ)く行(い)っ 女房(か)けけなっ [石塚律子]」
いつまで:いっずい
いつまでも:いっずいも・いっずいとんぬ・いっでまっで
いつも:いっもかっも・かねがね
井戸:いがわ・ついべ
井戸水:ついべみっ
犬:いん・ちんちん 「過保護犬(いん)
鶏(とい)の骨どま 噛(か)まならじ [三條風雲児]」
犬死:ただじん
位牌:いへ・いへどん 「亭主(とと)ん
位牌(い)へ 今日(きゅ)は休肝日 茶(ちゃ)を供(あ)げっ [川村三生]」
威張る:いばい・いばっ 「素性(すじょ)が良(え)ち 威張(いば)いが昔(むか)しゃ ずるっ猿(よも) [塚田黒柱]」
鼾:いびっ 「チャンネルを 変(か)ゆれば
見(み)ちょっ 言(ちゅ)う鼾(いびっ) [上籠若菜]」
燻(いぶ)す:すめい・すめっ 「牛小屋(べぶごや)い 笊(しょけ)ん団扇(うっば)で 蚊を燻(す)めっ [岩崎美知代]」
燻(いぶ)る:すもい・すもっ
今:いんま
今頃:いまどっ
今しばらく:まいっとっ
今すぐ:ただいめ・ただいま
今まで:いまずい
妹:いもっ・いもっじょ 「妹(いもっ)達(た)ちゃ 下(さ)がいの服(ふっ)で 辛抱(きば)らせっ [二見愚楽満]」
卑しい:ぎいもなか・ぎいもね・ふいやし・ふいやしか 「無遠慮客(ぎいもね)て 女房(かか)あはたれっ
茶を入(い)れっ [吉丸セツ子]」
入口:いいとぐっ・いいくち
入り混じる:いいまじっ 「再婚(にどめ)同士(どし) 寝言(ねごっ)も新旧(しんきゅ) 入(い)い交(ま)じっ
[福冨野人]」
入れ替える:いれかゆっ・いれかえっ 「除夜(じょや)ん鐘(か)ね 今一度(まいっど)魂(たま)す 入(い)れ替(か)えっ
[倉元天鶴]」
入れて:いれっ 「爺婆(じばば)しっ 木刀(ぼっと)を寝床(ねど)け 入(い)れっ寝(ね)っ [有馬純秋]」
入れない:いれん 「我(わ)が口(く)ちにゃ 入(い)れんよな物(と)を 義理(ぎ)い送(おく)っ [種子田 寛]」
入れに:いれけ 「ガソリンぬ 銜(くわ)え煙草で 入(い)れけ来(き)っ [蟹篭]」
入れ物:いれむん・いれもん
入れる:いるい・いるっ・いれっ 「当(あ)たい籤(く)じょ 引(ひ)こち奥(おっく)い 手を入(い)れっ [永野寛二]」
囲炉裏:ゆるい・ゆるり 「飯(め)しゅ食(く)とっ 囲炉裏(ゆるい)で昔(むか)しゅ 爺(じ)は語(かた)っ [入来義徳]」
祝い:いえ・ゆえ 「今日(きゅ)が鶏(とい)の 命日(めいに)ちなった 合格祝(ごかっゆえ) [堂園三洋]」
祝う:いお・ゆお
祝い事:ゆえごっ