逆引き辞典「ふ」
「ふ」
分厚い:ぶあち 「分厚(ぶあ)ち本 二分で俺(お)ゆば 寝(ね)せつけっ [石塚律子]」
不意に:ひょかっ・ひょっこい 「試験日が 突然(ひょかっ)来たごっ 一夜漬け [小森寿星]」
不意の:とっならん・とざめな 「時(とっ)ならん 土砂降(どしゃぶ)い傘も 役(や)き立(た)たじ [埀野剣付鶏]」
風雨:あまかぜ
風袋:ふて
夫婦:みと 「歯は浮(う)っが 褒(ほ)むれば容易(たや)し 夫婦(みと)ん仲 [宮田隆翔]」
夫婦喧嘩:みとげんか・みといさけ 「
夫婦(みと)喧嘩(げんか) 女房(か)け勝たすれば 焼酎(しょちゅ)が出っ [小平田一清]」
笛:うそ
増える:いみい・いみっ・ふゆい・ふゆっ 「
得票(ひゅ)よっかも 人が増(いみ)った 当選祝(あがいゆえ)[福山吉連]」
醜男(ぶおとこ):ぶにせ 「
歯痒(はが)いこっ 金(ぜん)が無(な)かうえ 亭主(て)しゃ醜(ぶ)青年(にせ) [平中小紅]」
深い:ふかか・ふけ 「儲(も)け話(ばな)す 欲(よっ)の深(ふ)け亭主(て)しゃ 鵜呑(ぐの)みしっ [西 萌]」
深入り:ふかいい
深く:ふこ
深まる:ふかまい・ふかまっ
孵化する:けるい・けるっ・けれる 「予定よい 早(は)よ出産(け)れた児(こ)が 優良児 [大迫純泉]」
不恰好な:ざまんね
吹き上げる:ふっきゃぐい・ふっきゃぐっ
吹き荒れる:ふっあるい・ふっまくい
吹きかける:ふっかくっ
吹きこぼす:ふっこぼす
吹き出す:ふっだすっ・ふっだせっ・ふっでっ 「凄(わ)ぜ寝相(ねぞ)い 監視カメラも 吹(ふ)っ出(だ)せっ
[蔵ノ下夢石]」
吹き飛ばす:ふっとばかす・ふっとばす
吹き抜ける:ふっぬけっ 「不況(ふきょ)ん風(かぜ) シャッター通(ど)ゆば 吹(ふ)っ抜(ぬ)けっ [狩俣康俊]」
吹き寄せる:ふっよせっ 「バーコード くっされ風が 吹(ふ)っ寄(よ)せっ [横手五月]」
吹く:ふっ・ひっ 「路地(そのみっ)で 二階(にけ)ん彼女い 口笛(はと)を吹(ひ)っ [入来創雲]」
不器用:ぶきよ・ぶちほ 「不調法(ぶちほ)
女房(かか) 危(あっ)ねち包丁(ほちょ)ん 刃(は)を潰(つ)びっ [山田竜生]」
付近:あたい 「マッサージ腰のあたいな
念が入(い)っ [福冨野人]」
拭く:ふっ・ぬぐ 「
厳(いみ)し妻(かか) ドラめな頬(ふ)どん 拭(ぬ)ぐどえっ [瀬戸口湯気]」
服:ふっ 「似合(に)お思(と)もた 服(ふっ)も値札い 後退(あとすだ)い [江口紫朗]」
福:ふっ 「良(よ)か耳(みん)ち 言(ゆ)た易者(ほしゃどん)も 福(ふっ)の耳(みん) [有川八味]」
福の神:ふっのかん 「夫婦(みと)喧嘩(げん)け 突然(はたっ)来た友達(ど)しゃ 福(ふっ)の神(かん) [新屋涼子]」
副食:かてもん 「新米(にかごめ)を 副食(かてもん)無(な)しで 丼(どんぶい)で [淳子]」
服装の乱れ:ずんだれ 「見(み)ろ
容姿(よし)も 無(な)かずんだれを 流行(はやい)言(ちゅ)っ「植村聴診器」」
含む:くくん・ふくん 「歯が痛(い)とし 焼酎(しょちゅ)をば含(くく)ん 夜(よ)を明(あ)けっ [入来創雲]」
膨らす:ふくらかす・ふくらくっ・ふくらけっ 「偶然(まぐれ)言(ちゅ)が 鼻はピクピク 膨(ふく)らけっ [牛角]」
膨らむ:ふくらん
膨れる:ふくるい・ふくるっ
負債:おっか 「大(ふ)て負債(おっ)け
声も萎(な)えでた 遺産分け [山田竜生]」
塞がる:ふたがい・ふたがっ
塞ぐ:ふたっ・ふてっ 「原発(げんぱっ)の 事故が復興(ふっこ)ん 道(み)ちゅ塞(ふて)っ [満留ぐみ]」
ふざける:あまい・あまる
ふざけがちな人:あまいごろ・あまいばっ 「
腕白坊主(あまいばっ) 廊下い一(ひと)っ 席(せ)く貰(も)ろっ [宮崎あざみ]」
節穴:とのめ 「節穴(とのめ)かあ 牛(べぶ)と目が合(お)た 外便所(そとまなか) [岩崎美知代]」
不思議:ふしっ
不思議な:しゅだ・すだ 「
安物(やすもん)が 似合(によ)でよかねち 妙(す)だ褒め様(よ)[郷田悠々]」
不自由:せんぽ 「貧乏所帯(びんぶじょて)
不自由(せんぽ)な生活(くら)す エコじゃ言(ちゅ)っ[西山美代子]」
不精・無精:ふゆ 「無精(ふゆ)な嫁 中元(ちゅげん)の御礼(ごれ)を 賀状(がじょ)い書(け)っ [福永四球]」
不精者:ふゆしごろ・ふゆっごろ 「牛(べぶ)なんだ 糞を着(き)せちょい 不精者(ふゆしごろ) [天声]」
不足:ふそっ・たらん 「俺(おい)と同(ずっ) 不足(たらん)加減(かげん)が 良(よ)かとこい[茶恋児]」
不足気味:つるんたらん 「
年金で つるん足(た)らんの 暮(くら)しゅしっ [原田菊男]」
二人:ふたい 「息(い)く止(と)めっ
蟋蟀(ぎみ)あ二人(ふたい)の 語(かた)ゆ聞(き)っ [国生千鳥]」
負担金:だしめ
縁(ふち):へい
普通:ただ 「名月(めいげっ)も 休肝日でな 普通(ただ)ん月(つっ) [郷田悠々]」
二日酔い:ふっかえ
仏壇:おやさま・ぶっだん・にょうさん・なんなん 「
仏壇(にょうさん)に 尻(しい)どん向(む)けっ クリスマス [津留見一徹]」
仏壇の鉦:じん 「三部経(さんぶきょう) 鉦(じん)で時々(とっどっ) 目が覚(さ)めっ [堂園三洋]」
沸騰する:たぎっ
仏間:おもて
太い:ふて・ふとか 「太(ふ)て自慢(ぎら)を
太(ふと)か欠伸(あくっ)で 黙(だま)らせっ [花牟礼雲雀]」
太く:ふつ・ふと
懐:つくら 「氷をば 懐(つく)れ抱(で)たよな 不況風 [津留見一徹]」
肥った人:だんべ・こえたんべ 「肥満(だんべ)妻(かか) ネックレす外(と)っ 秤(ちき)い乗(の)っ [隈元都城男]」
肥らない:こえん 「料理(じゅい)下手(べた)を 叱(が)れば肥(こ)えんで 良(え)がな言(ちゅ)っ [津留見一徹]」
肥りたくない:こゆごちゃなか 「食(く)ごちゃあっ 肥(こ)ゆごちゃなかち 欲(よっ)な女房(かか) [横手五月]」
肥りだす:こえでけっ 「育(おや)し終(と)っ 気楽(きだ)きなったか 肥(こ)えでけっ [吉岡道場]」
肥る:こゆい・こゆっ・こえっ 「肥(こ)ゆい筈(はっ) 主婦業(しゅふぎょ)は全部(すっぺ) 亭主(て)しさせっ[鶴田昌憙]」
不仲:がっしょっ 「上役(うわやっ)が 合食(がっしょっ)じゃれば 辛(の)さん部下 [伊地知 孝]」
腐敗:けっされ 「冷蔵庫(れいぞう)け 腐(けっさ)れ野菜(やせ)も 大事(で)じ収納(なえ)っ [永徳天真]」
腐敗する:けっさるっ
不美人:ぶすけ
踏み:ふん 「麦踏(むっふ)んに 誂(あつら)えたような 偏平足(べったあし) [永山天人]」
踏み切る:ふんきい・ふんきっ
踏み越える:ふんこゆい・ふんこゆっ
踏み込む:ふんくん・ふんこん
踏み倒す:ふんたおし
踏み散らす:ふんちらかす
踏みつける:ふんたくっ・ふんちくっ
踏み潰す:ふんつびっ・ふんつぶし
踏み外す:ふんはじっ・ふんはずし 「踏(ふ)ん外(は)じた 一(ひと)っの石段(きざ)い け驚(たま)がっ [山下矢絣]」
踏み割る:ふんわっ
踏む:ふん
冬:ふい 「耳(みん)の穴(す)で 騒(せか)らし蝉(せっ)が 冬(ふい)も鳴(ね)っ [前田あやめ]」
不用意に:ものわる 「女所帯(おなごじょて) 不用意(ものわ)る訪(こと)っ 叫(おら)ばれっ [六田紫好]」
不埒な:じもね・むでな 「
戻(もど)させじ 貸(か)せちまた来(く)い 無礼(じも)ね奴(わろ)[有村土栗]」
振り上げる:ふいあげっ 「喧嘩(いさ)こかち 女房(かか)が杓文字(めしげ)を 振(ふ)い上(あ)げっ [大西学老]」
振り替える:ふいかゆい・ふいかえい
振り返る:そいのっ 「美人(シャン)と会(お)っ 振返(そいの)っ見(み)ろち 度胸(どきょ)は無(の)し [筍]」
振り切る:ふいきい・ふいきっ
振り込む:ふいくん・ふいこん
振り回す:ふいまえっ 「テニス好(ず)っ 台所(おすえ)で杓文字(めしげ) 振(ふ)い回(ま)えっ [仮屋一発]」
振り向く:あとがえる・ふいむっ
振り分ける:ふいわけっ 「多(う)か彼氏(かれし) 着メロずいも 振(ふ)い分(わ)けっ [塚田黒柱]」
振る:ふい・ふっ 「返事(へし)もせん 墓(は)け後向(うしとむ)き 手どん振(ふ)っ [上田 格]」
降り出す:ふいだし・ふいでっ
降り止む:ふいやん
降る:あゆい・ふい・ふっ 「毛虫(ほじょ)んよな 眉毛(めげ)いも今じゃ 霜が降(ふ)っ [岩崎美知代]」
古い:ふり・ふるか
古着:ふいぎ
古臭い:ふいくせ
震える:ががふるっ・ががぶる・ふる 「息(い)く殺(こ)れっ 初(はし)めんキッス がが震(ふる)っ [福原福多]」
無礼:ごぶれさあ・じもね 「ご無礼(ぶれ)さあ 写真写(うつ)いが 良(え)ち吐(か)えっ [小森寿星]」
触れる:かかい・かかっ 「店ん服(ふ)く
少(ちっ)と触(かか)れば 買(こ)わされっ [国生千鳥]」
風呂敷:ふろしっ 「大風呂敷(うぶろしっ) 落選(ちゃ)えたやスタッ 議(ぎ)が止(と)まっ [有馬二刀流]」
ふんぞり返る:そねばっ
褌:へこ 「こあ堪(の)さん
褌(へこ)も邪魔(ま)じない 凄(わ)ぜ蒸暑(ほめ)っ [塚田黒柱]」