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薩摩狂句

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薩摩郷句誌「渋柿」 第656号 3月号

雑吟     永徳天真選

一番槍 裕福(ゆつらし)か 指(いっ)に食付(くち)ちょい 大(ふ)てダイヤ [諸木小春]
二番槍 愛想(えそ)ん良(よ)か ナースが来たや 笑(わ)れが出(で)っ [吉丸セツ子]
三番槍 用事(ゆし)の無(ね)た 婦人科毎日(めにっ) 病院(びょいん)通(が)え [石塚律子]
四番槍 嫁入(よめい)いの 娘(おご)ん悩(なや)んな 大(ふ)て鼾(いびっ) [津曲とっこ]
五番槍 きみまろい 三段腹を 揺(ゆす)られっ [佐伯山神]
六番槍 二時間も 惚れた弱身(よわん)で 待(ま)たされっ [小瀬一峻]
七番槍 卒業式(そっぎょしっ) 悪戯坊主(けすいばっちょ)が 泣(な)っ出(で)けっ [二見愚楽満]

渋柿集

栫 路人 頭越(びんたご)し 吠(ほ)ゆれば言訳(ゆわ)け 言(ゆ)もならじ
何(な)ゆすいも 金(ぜん)が絡(から)んだ 世いしなっ
支持率(しじりっ)が ゼロでん譲(ゆず)い 気どま無(の)し
卒業は 目の前(ま)へ仕事(しご)ちゃ 何処(ど)けも無(の)し
婆(ば)ん手綱(たづ)ね 鼻輪(はなぐ)や無(ね)どん 聞(き)っ牡牛(こって)
有川南北 不況(ふきょ)ん波(な)み 本腰(ほんご)す据(す)えた 貧乏神(びんぶがん)
給付金 半年経(た)って 実(み)は成(な)らじ
年度末(ねんどまっ) 埋蔵金が 不安(せわ)しかろ
寒稽古 外(は)じた面(めん)かあ 湯気(ほけ)が出(で)っ
酔(えく)れ亭主(とと) 女房(おか)て他人の 挨拶(えさ)つしっ
弓場正己 出来(でけ)た婚(こん) 大歓迎の 過疎ん村
首切(くっき)いの 標的(ひょうて)きなった 派遣亭主(てし)
百年に 一度(いっど)ん不況(ふきょ)い 親子泣(ね)っ
早慶(そうけい)の 名物(めいぶ)ちなった 大麻(たいま)戦(せん)
変な年 明(あ)けたが今年(こと)しゃ 尚(なお)荒(あ)れっ
堂園三洋 午前様(ごぜんさあ) 二三歩(にさんぽ)歩(あ)ゆじゃ さで転倒(かや)っ
人肌ん 燗で美味(うんま)か ママん酌(しゃっ)
息抜(ほけだ)しち 亭主(てし)わろ度々(はいと) 飲(の)んけ出(で)っ
物忘れ 酷(ひど)か頭(びんた)を 叩(ど)えっみっ
誕生日 嬉(うれ)しゅも無(ね)どん ちんと祝(ゆえ)
永徳天真 天下(あまくだ)い そん次(つ)が渡(わた)い 良(ゆ)う出来(でけ)っ
出任(でまか)せん 口(くっ)で金(ぜん)借(か)や 泣(な)っ落(お)とし
退職(やめ)たなあ 気安(きや)す買物(けもん)に 使(つ)こわれっ
渋(し)び顔(つら)が 尚(なお)渋(し)ぶなった 麻生どん
救世主 じゃろかオバマい 沸(わ)っ上(きゃ)がっ
植村聴診器 日本丸(にほんまる) 三角波(さんかっなん)に 乗(の)い上(あ)げっ
咲(せ)た桜(さく)れ 散ったサクラが 今社長
八十坂(はっじゅざか) 毎日(めにっ)医者様(いしゃさ)め 行(い)こごたっ
子の卒業(そっぎょ) そんたび着(き)った 一張羅(いっちゃびら)
化粧(けしょ)をしっ 地(じ)ベタリアンの 高校生(こうこせい)

山椒集 題「悪口(あっご)」     有川南北選

好(す)かん奴(わろ) 悪口(あっご)を言(ゆ)えば 後(うし)て居(お)っ [福山吉連]
よいなこっ 貰(も)ろでた嫁い もへ悪口(あっご) [西 幸子]
不合格(おて)たなあ 塾(じゅっ)の悪口(あっご)を 布令(ふれ)回(ま)えっ [上薗佳笑]
五客一席 お寺詣(てらめ)い 木戸を出た時(と)きゃ 早速(もへ)悪口(あっご) [盛満椒平]
五客二席 のさん女房(かか) 姑(ばば)ん悪口(あっご)が 寝言(ねご)ちでっ [米元年輪]
五客三席 喋(しゃべ)いごろ 隣家(とな)ゆ悪口(あっご)で 布令(ふれ)まくっ [植村聴診器]
五客四席 悪口(あっご)をば おてちき言(ゆ)たや 腹が減(へ)っ [二見愚楽満]
五客五席 見苦(みぐる)しか 与野党(よやと)悪口(あっご)で 喧嘩腰 [西迫順風]
選者吟 悪口(あっご)どん 言(ゆ)合(よ)て冷(ひ)やかす ゴルフ友達(どし)

龍虎集 「時事吟」     堂園三洋選

何処(ど)け行(い)てん 不景気奴(わろ)が 座(すわ)い込(く)っ [上山天洲]
靴(く)つ投(な)ぐい 程(ほ)でブッシュをば 嫌(き)ろイラク [上薗佳笑]
過疎ん島(し)め 皆既日食(かいきにっしょく)か 陽(ひ)を当(あ)てっ [吉岡道場]
四天王一席 会見の 亜衣(あい)は涙(なんだ)で 荷を降(お)れっ [諸木小春]
四天王二席 身銭(みぜん)どん 切(き)い方法(み)ちゃ知(し)たん 大企業 [津留見一徹]
四天王三席 反(はん)麻生(あそ)ん 声が身内(みう)ちも 立(た)っでけっ [福山吉連]
四天王四席 給付金 ごろいと正月(しょが)ち 間(か)け合(お)わじ [江口紫朗]
選者吟 篤姫い 県ぬば挙(あ)げっ 感謝状

郷句相撲 題「夕飯(いめし)」

横綱(東) 子と夕飯(いめ)す 食(く)た日も無(の)して 過労死(かろうじん) [植村聴診器]
横綱(西) 腕白坊主(あまいばっ) 夕飯(いめ)しゃ未(ま)だなち 叩(たた)っ皿 [上薗佳笑]
大関(東) 夕飯(いめ)しゃピザ 爺婆(ばば)あかった 満足(おてつ)かじ [石塚律子]
大関(西) 遅(お)せ夕飯(ゆめ)しょ 部活(ぶかっ)帰(もど)いの 子が叱(く)るっ [津曲とっこ]
関脇(東) 掻(か)っ蕎麦(ぞま)が 晩酌(だいやめ)後(あと)ん 爺(じ)の夕飯(いめし) [松元清流]
関脇(西) 空腹(すっばら)が 夕飯(いめし)仕度(じたっ)の 匂(にえ)で鳴(な)っ [内野茶柱]
小結(東) カレー好(す)っ 夕飯(いめ)しゅば予約 しっ学校(がっこ) [諸木小春]
小結(西) 腐(ねま)い臭(く)せ 夕飯(いめ)す浮気ん 亭主(て)し食(か)せっ [久永桂心]
筆頭(東) 夕飯(いめ)す食(くゎ)じ 待てば残業(ざんぎょ)ち 午前様(ごぜんさあ) [入来創雲]
筆頭(西) 夕飯(いめし)時(ど)く 狙(ね)ろっ飲兵衛(のんべ)が 訪問(こと)っ来(き)っ [樋口一風]
二枚目(東) パート女房(かか) インスタントん 呆(ぼ)え夕飯(いめし) [樋渡草団子]
二枚目(西) 花火(ひやなっ)の 音(お)て夕飯(いめし)どま 食(くゎ)じ走(はし)っ [大脇保子]
三枚目(東) パチ狂(きょう)が 夕飯(いめ)しゃ左手(ひだい)で パンぬ食(く)っ [北村虎王]
三枚目(西) 新婚(といえ)当初(はな) 夕飯(いめし)も食(く)わじ 帰宅(もど)ゆ待(ま)っ [中間紫麓]
四枚目(東) 夕飯(いめし)時(どっ) 尻(しい)の長(な)げとが 訪(こと)っ来(き)っ [二見愚楽満]
四枚目(西) また夕飯(いめ)す 無駄(むだ)いなかせっ 千鳥足(ちどいあし) [上山天洲]
五枚目(東) 夕飯(いめし)時(どっ) 隣(つ)ぎゃステーキん 匂(かざ)がしっ [石原ミエ子]
五枚目(西) 仕事(しご)ちゃせじ 夕飯(いめ)しゃガッガッ 病院食(びょいんしょっ) [中村雲海]
六枚目(東) 兄弟(きょで)しちょっ 夕飯(いめし)の刺身(さし)む 数(かん)ぜちょっ [有馬純秋]
六枚目(西) 飲(の)んもせじ 夕飯(いめし)も食(く)わん 亭主(とと)い心配(せわ) [井手上政暎]
七枚目(東) 粘(ねば)っ釣(つ)っ 夕飯(いめ)し間(か)け合(お)た 鯛(て)の刺身(さしん) [吉永一心]
七枚目(西) 野良(はい)戻(もど)い 夕飯(いめ)しゃ後(あ)てしっ コップ焼酎(じょちゅ) [西迫順風]
八枚目(東) 退職(やめ)たなあ 夕飯(いめ)しゃポチよか 後(あと)いなっ [山元自在鉤]
八枚目(西) 女房(かか)ん都合(つご) ドラマを見(み)ろち 早(は)え夕飯(いめし) [原田菊男]
親方吟(東) 故意(わざっ)じゃろ 夕飯(ゆめし)最中(さなか)い 訪(く)い独身(チョンガ) [郷田悠々]
親方吟(西) 待(ま)っ付(つ)けじ 夕飯(いめし)も食(く)わじ 子は眠(ねぶ)っ [山田竜生]

その他の秀句 (順不同)

管理職(かんりしょ)き なったや直(いっ)き 肩叩(たた)っ [原田菊男]
役替(やっが)わい 議垂(ぎた)れも隅(すん)で ぐっ言(ちゅ)わじ [山田竜生]
安物(やすもん)が 似合(によ)でよかねち 妙(す)だ褒(ほ)め様(よ) [郷田悠々]
鈍(に)びも鈍び 丁度(がっつ)ゆ言(ゆ)わな 点(とぼ)れんじ [楠八重渓流]
仏壇(ぶっだん)の 遺影が眩(めは)り 朝帰(あさもど)い [桜井吹雪]
通知表(つうちひょ)い 印鑑(はん)ぬ捺(つ)っかて また説教(せっきょ) [田中末木]
例(たと)えばん 話(はな)し火が付(ち)っ 喧嘩(いさ)けなっ [上山天洲]
メロドラマ 親子で見れば恥(げん)ね事(こっ) [津留群志]
家族(けね)じゃれば 犬(いん)にも欲(ほ)しか 給付金 [石塚律子]
早(は)よ早よち 春(は)ゆば待っじょい ランドセル [久永時盛]
DNA(ディーエヌエ) 当(あ)ていなならん 首相(しゅしょ)続(つづ)っ [有馬純秋]
飲ん事(こ)ちな 返事(へし)も早(はや)かが 段取(しめ)も早(は)え [大脇保子]
昼(ひい)からな 碌(ど)き茶も飲まじ 頑張(きば)い上戸(じょご) [太良木五徳]
無料(ただ)ん気で カードを使(つ)こちゃ 後(の)ちゃ地獄(じごっ) [萬福平次]
子を名乗(なの)っ 振(ふ)い込め言(ちゅ)たち 元が無(の)し [内野茶柱]
俺(おい)も五十歳(ごじゅ) 下知(げ)つばすんなち 親(お)へ叱(く)るっ [松元清流]
女房(かか)天下(てんか) 三尺(さんじゃっ)後(うし)て 亭主(てし)が付(ち)っ [前田あやめ]
出来(でけ)た嫁 姑(しゅと)ん悪口(あっご)も 笑(わ)るて聞(き)っ [満留ぐみ]
一度(いっど)味(あ)ず 食ろたが株にゃ 泣かされっ [永徳天真]
唇(すば)迄(ず)やち 覚悟(かっご)を決(き)めっ 初デート [楠八重渓流]
稽古(けこ)をした 祝辞が壇で うっ詰(づ)まっ [樋口一風]
隣席(とな)や下戸 調子(おだめ)が合(お)わじ 手酌(てじゃ)くしっ [内野茶柱]

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