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薩摩狂句

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薩摩郷句誌「渋柿」 第606号 1月号

雑吟     塚田黒柱選

一番槍 やい方(かた)あ 沢山(ずばっ)知(し)っちょい ダイエット [小森寿星]
二番槍 正論な 曲(ま)げてん数(かし)で 押し通(と)えっ [種子田 寛]
三番槍 似合(に)おもせん ブランド品(ひん)に 目が行(い)たっ [西ノ園ひらり]
四番槍 客(きゃっ)があっ時(とっ) ばっかいの 美事(みご)て掃除(そっ) [平中小紅]
五番槍 読(よ)んだなあ 頭痛(ずつ)がしでけた 説明書 [樋口一風]
六番槍 見送(みおく)いの 婆(ばば)が迷(まぐ)れた 中央駅(ちゅうおえっ) [福冨野人]
七番槍 長(な)げ付合(つっ)け 女房(かか)ん正体(しょうた)ゆ まだ知(し)たじ [栫 路人]

渋柿集

三條風雲児 塩素臭(く)せ とは若水(わかみっ)じゃ 無(ね)ち爺様(じさま)
正月礼(しょがっで)い 車(くいま)で行(い)たや 上戸(じょご)が叱(が)っ
久振(さしかぶ)い 箸戦(なんこ)も弾(はず)だ 寄合(よい)正月(しょがっ)
片付けも 為果(しう)せん台風(うかぜ) 銀座(ぎん)ぜなっ
イチローが 安打記録(きろ)くば 塗(ぬ)い替(か)えっ
有川南北 よか正月(しょがっ) 老妻(かか)と霧島(きりし)め 温泉(ゆ)い浸(つか)っ
靖国い 今年(こと)しゃ詣(め)らいか 総理さあ
合格(うか)ったが さいご神様(かんさ)へ 詣(め)ろたせじ
おーいお茶 言(ちゅ)てん女房(かか)わろ 返事(へし)もせじ
満期(ほつ)れたが 人を馬鹿(ば)けした よな金利
塚田黒柱 こげな美人(シャン) じゃったか妻(かか)ん 古(ふ)り写真
台風(うかぜ)いな 飾(かざ)いもならん コンピュータ
クラス会 叱(が)られた敵(かた)く 焼酎(しょちゅ)で取(と)っ
撫(な)でつくい 毛も無(ね)て毎日(めにっ) 鏡(かが)む見(み)っ
自棄酒い 付(つ)っ合(きょ)た相手(えて)が 先(さ)き管巻(じじら)
堂園三洋 台風(うかぜ)奴(わろ) 曲尺(ばんじょがね)型(が)て 曲(ま)がっ来(き)っ
帰(もど)っ時(と)か 杖を忘れた 上手(じょし)な治療(よじょ)
ちょっしもた 高(た)こでひっ買(こ)た 偽(にせ)ヴィトン
運(ふ)の良(え)青年(にせ) 高嶺ん花を 物いしっ
まだ独身(ひとい) 俺(お)いな恵(のさ)らん 異性運
植村聴診器 結婚式(ごぜんけ)い 腹ん月(つ)き合(お)た 衣装(いしょ)合わせ
日本ぬば 虐待攻めん 態(ふ)の台風(うかぜ)
子の代(で)なっ DNAが 金メダル
喜寿ん祝(ゆえ) 息子ん禿が 広(ひ)れごたっ
詳(くわ)し事(こ)た 知(し)らじ戸籍(こせっ)じゃ 姉妹(きょで)いなっ
岩崎美知代 半分な 母親(はほ)が狙(ね)ろちょい お年玉
干海老(えっ)の出し 餅(もっ)の汁(しゅ)や婆(ば)ん 味(あっ)がしっ
焙(あぶ)い餅(も)ち 可愛(む)ぜ孫ん子ん 顔(つら)が集(よ)っ
爺(じ)が十八番(おはこ) 粟ん糖汁(なっと)で 夜が明(あ)けっ
白砂(しらし)木戸(き)で 挨拶(えさっ)袴(ばかま)ん 声がしっ

山椒集 題「鶏(とい)」     有川南北選

放し飼(が)い 鶏(とい)も亭主(て)し似(に)て 外(そ)て泊(とま)っ [池上黒ぢょか]
まぐれ鶏(どい) 茶ん藪(や)べ沢山(ずばっ) 産(う)ん貯(た)めっ [仮屋一発]
牝鶏(めんどい)が 喧嘩構えで 雛(こ)を守(まも)っ [樋之口墨矢]
五客一席 目が据(すわ)っ どすが利(き)けちょい 喧嘩鶏(けんかどい) [上籠若菜]
五客二席 我(わ)が産んだ 卵をうっ食(く) くずれ鶏(どい) [野間口鈴女]
五客三席 榾切株(ほたつっ)せ 鶏(とい)こしたえん 小斧(こよ)く振(ふ)っ [倉元天鶴]
五客四席 俄客(にわかきゃ)き 亭主(とと)は直(たっち)き 鶏(と)ゆ捻(ひね)っ [棈松睦酔]
五客五席 鶏(とい)言(ちゅ)てん 飼(こ)たや可愛(む)ぞして 食(く)はならじ [西ノ原一句]
選者吟 負けん気の 軍鶏(しゃも)んよぼしの 傷(きし)のあと

龍虎集 「時事吟」     堂園三洋選

わぜ負債(ふさ)い 調所広郷(ずしょひろさと)が 欲(ほ)しか知事 [小森寿星]
永田町 不治ん病気(やんめ)は 二枚舌(にんめじた) [渡 純光]
台風(うかぜ)奴(わろ) 右折(うせっ)禁止が 眼い入(い)らじ [工藤天然]
四天王一席 十万円(じゅうまん)で 逮捕一億(いちお)か 平然(しれっ)しっ [原田菊男]
四天王二席 焼酎(しょちゅ)ブーム ついでい値ずい 吊(つ)い上(あ)げっ [上籠若菜]
四天王三席 イチローが 野球(やきゅ)を千倍 楽(たの)しゅしっ [西 幸子]
四天王四席 御苦労様(ごくろさあ) 鶴を見守(みまも)っ 五十年 [福冨野人]
選者吟 新(に)け着物(いしょ)で 弥五郎どんの 晴れ舞台

郷句相撲 題「着物(きもん)」

横綱(東) 太鼓(てこ)三味線(しゃん)に 着物(きもん)の裾を 高(た)こ端折(つぶ)っ [畑山真竹]
横綱(西) 寒(さ)むなれば 丹前が良(え)ち 毎晩(めばん)着(き)っ [埀野剣付鶏]
大関(東) 留袖が まだかまだかち 出をば待(ま)っ [諸木小春]
大関(西) 護謨(ぎった)飛(つ)っ 着物(きもん)の裾を 高(た)こ端折(つぶ)っ [今釜三岳]
関脇(東) 仔牛(うし)の代金(こ)や 草どま刈(か)らん 娘(こ)ん着物(きもん) [鈴木一泉]
関脇(西) 砂被(すなかぶ)い 着物(きもん)の奥様(こじゅ)が 陣ぬ取(と)っ [棈松睦酔]
小結(東) 大島紬(おおしま)を 看(み)っくれた嫁(よ)め 残(の)けっやっ [福山吉連]
小結(西) 器量(きりょ)が器量(きりょ) 着物(いしょ)を張(は)い込(く)だ 親愛情(おやぼんの) [上籠若菜]
筆頭(東) 着物(きもん)どん 着(き)っ黒ぢょかで 疲(だ)れが飛(つ)っ [堂園三洋]
筆頭(西) 銭湯(ふろや)火事(かし) 人ん着物(きもん)ぬ 持(も)っ逃(に)げっ [有馬凡骨]
二枚目(東) 婆(ば)の形見(かたん) 着物(きもん)な良(よ)かが サイズ違(ち)げ [樋之口墨矢]
二枚目(西) 防虫剤(むしよけ)ん 香(かざ)とめ歩(さ)るだ 高価(た)け着物(きもん) [津留見酎児]
三枚目(東) 弥五郎(やごろ)どん 今年(こと)しゃ嬉(うれ)しち 新(に)か着物(きもん) [有馬純秋]
三枚目(西) 外股(そとがん)に 大股(うま)て着物(きもん)で 歩(さ)れっ娘(おご) [原田菊男]
四枚目(東) 多(う)けも無(ね)て 着物(きもん)に迷(ま)よた 婆(ば)の行楽(でばい) [川村三生]
四枚目(西) 着物(きもん)どま 一枚(いっめ)も持(も)たじ 嫁(むから)れっ [那加野黎子]
五枚目(東) 横張(よこば)いの 亭主(とと)は着物(きもん)も 晴(は)れがせじ [松元清流]
五枚目(西) 親馬鹿が 晴着ん娘(おご)い 付(ち)っまとっ [津留見一徹]
六枚目(東) 今年(こと)しゃ帯(おっ) 来年(でねん)着物(きもん)ち 月賦所帯(じょて) [渡 純光]
六枚目(西) 短(みし)け足 着物(きもん)ぬ着(き)たや 様(さま)いなっ [平中小紅]
七枚目(東) 戦時中(せんじちゅ)は 母親(はほ)ん着物(きもん)な モンぺなっ [樋渡草団子]
七枚目(西) 何処(ど)け行(い)っか 着物(きもん)の女房(かか)い 気が揉(も)めっ [有村土栗]
八枚目(東) 着物(きもん)どま 恵(のさ)らじ済(す)もち 妻(かか)ん愚痴(ぐぜ) [坂元鶴山]
八枚目(西) 店員の 着付けが呆(ぼ)えで 売(う)れん着物(いしょ) [永徳天真]
親方吟(東) 入院(にゅいん)騒動(そど) ガーゼ浴衣(ねま)くば 買(こ)け走(はし)っ [岩崎美知代]
親方吟(西) 今日(きゅ)は紬(つむっ) 帯(お)ぶポン叩(た)てっ 蝶々(つつ)いなっ [植村聴診器]

第98回南日本薩摩郷句大会 兼題「メダル」 永徳天真選

特選 金メダル 遣(や)っ褒(ほ)むごたい 優太(ゆうた)ちゃん [三條風雲児]
秀一 すったろち 四年後を誓(ち)こ 銀メダル [小森寿星]
秀二 首(く)び下げた メダルを牛(べぶ)は 舐(な)め回(ま)えっ [片平桜子]
秀三 金メダル 早速(いっき)タレンて 成(な)い下(さ)がっ [池上黒ぢょか]
秀四 乗(の)い越(こ)えた 障害(しょうが)い眩(めは)い 金メダル [上籠若菜]
秀五 アイちゃんち 名付(なづ)けっメダル 取れちパパ [西 三日月]
軸吟 殉職(じゅんしょっ)の 位牌(いへ)んメダルい 切(せっ)ね胸 [永徳天真]

第98回南日本薩摩郷句大会 兼題「考(かん)げ」 平中小紅選

特選 震度7 考(かん)ぐい気力(ぎろ)も 揺(ゆ)い壊(く)えっ [三條風雲児]
秀一 こん幼児(ちび)が 一人(ひとい)考(かん)げか 良(よ)か挨拶(えさっ) [西 幸子]
秀二 よろん欄 十人(じゅにん)十色で 違(ち)ご考(かん)げ [堂園三洋]
秀三 此(こ)ん一手(いって) 勝負(しょっ)の分け目ち 考(かん)げ込(く)っ [江平光坊]
秀四 金(ぜん)貯(た)めん 考(かん)げを変えた 友達(どし)の通夜 [坂元鶴山]
秀五 ハンドルを 地獄(じご)き切らせた 物考(ものかん)げ [津曲とっこ]
軸吟 考(かん)ぐれば 怪(あや)しか五時かあ 先(さっ)の亭主(てし) [平中小紅]

第98回南日本薩摩郷句大会 兼題「祝(ゆえ)」 栫 路人選

特選 取り消し
秀一 婆(ば)ん米寿 外泊許可(がいは)く貰(も)ろっ 家(うっ)で祝(ゆえ) [谷口雲城]
秀二 医者様(いしゃさあ)を 上座(かんざ)い据(す)えっ 快気祝(かいきゆえ) [三條風雲児]
秀三 弾(はず)ん祝(ゆえ) 女装(じょそ)ん毛脛い 笑(わ)る倒(と)けっ [津留見酎児]
秀四 寝たぎいじゃ あっどん白寿 祝(いお)っやっ [楠八重渓流]
秀五 六百号(ろっぴゃっご) 鉄筆(てっぴっ)胼胝も 撫(な)でっ祝(ゆえ) [池上黒ぢょか]
軸吟 米寿祝(とかっゆえ) 遺言(ゆおっ)の謎も 話(はな)し出(で)っ [栫 路人]

第98回南日本薩摩郷句大会 兼題「厄介(やっけ)」 弓場正巳選

特選 子は多(う)けて 隣(とない)近所ん 厄介(やっ)けなっ [三條風雲児]
秀一 孫ん守(も)い 厄介(やっけ)言(ちゅ)ながあ 目は笑(わ)るっ [原田菊男]
秀二 買(こ)わんくせ 厄介(やっけ)な婆(ばば)が やれ値切(ねぎ)っ [枦山一球]
秀三 こら厄介(やっけ) おれおれ詐欺ん 罠(わ)ね嵌(うた)っ [吉岡道場]
秀四 こら厄介(やっけ) またも美人(シャン)かあ 惚(ほ)れられっ [塚田黒柱]
秀五 どけ行(い)っも 厄介(やっけ)な妻(かか)が 付(ち)っ歩(さ)りっ [下本地郷二]
軸吟 寝(ね)ろすれば 厄介(やっけ)な酔(よく)れ 連(つ)れっ来(き)っ [弓場正巳]

その他の秀句 (順不同)

帝王学(ていおが)き 人情(にんじょ)が足(た)らん 三代目 [上籠若菜]
違(ち)ご言(ちゅ)どん 吝嗇(けち)と節約(かんじゃ)か 知(し)れん境(さけ) [郷田悠々]
多数決(たすうけ)ち 負(ま)けっ横杵(よんご)が 席(せ)くば蹴(け)っ [今釜三岳]
可愛(む)ぜ孫が 抓(つま)んきろそな 議(ぎ)を吐(か)えっ [原田菊男]
年賀状(ねんがじょ)あ 丸(まっ)で子供(こどん)の 見本市(みほんいっ) [西ノ原一句]
惚(ぼ)け防止(ぼう)し 車(くいま)い乗(の)っち 恐(わざ)いか爺(じ) [楠八重渓流]
成(な)い上(や)がい 昔(むか)す語(かた)れば 小(ちん)こなっ [米元年輪]
チャンバラを 観(み)ちょれば自然 手が動(いご)っ [米元年輪]
け死(し)んもそな 声で台風(うかぜ)ん レポーター [坂元鶴山]
二次会に メールで届(と)じた 女房(かか)ん角(つの) [諸木小春]
脱北(だっぽっ)の 気持(きも)ちゃ理解(わか)っち 敷(し)かれ亭主(てし) [工藤天然]
叱(く)るた部下(ぶ)け 今じゃ世辞(め)すとっ 再就職にどづとめ [有馬慶成]
鏡(かが)む見(み)っ 紅顔(こうがん)老(お)ゆち 独(ひと)い言(ごっ) [西迫順風]
夕方(よのいもて) コケコッコ言(ちゅ)で ひねられっ [末村琢詩]
愛人(なずん)から 貰(も)ろた風邪をば 妻(か)け呉(く)れっ [佐土原 隆]
検査漬(づ)け してかあ風邪ち きし吐(か)えっ [津留見一徹]
行(い)きゃ無名 帰(もど)や金(きん)じゃち 凄(わ)ぜ人出 [原田菊男]
考(かん)げ事(ご)ちゃ まっで無(な)か態(ふ)の 阿波踊(おど)い [小瀬一峻]
世帯(しょて)ん繰(く)や 知(し)たじ馬鹿亭主(て)しゃ 飲(の)ん歩(さ)れっ [猪俣凡児]

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