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薩摩狂句

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薩摩郷句誌「渋柿」 第573号 4月号

雑吟     三條風雲児選

一番槍 貧血(ひんけっ)ち 言(ゆ)どん血の気は 凄(わ)ざい女房(かか) [上籠若菜]
二番槍 寝言(ねごっ)ずい まこてやぞろし 喋(しゃべ)いごろ [永徳天真]
三番槍 千鳥足(ちどいあし) だだゆり靴(くっ)で 帰(もど)い着(ち)っ [堂園三洋]
四番槍 孫愛情(ぼんの) 来(く)い度(た)び何(ない)か 握(にぎ)らせっ [田代彦熊]
五番槍 ひとんぎゅが 郷中(ごじゅ)ん居(お)いたけ 仰向(おな)かせっ [畑山真竹]
六番槍 洗(あ)るたよな 骨を残(の)けちょい 魚好(さかなす)っ [諸木小春]
七番槍 オフレコが 婆(ばば)ん広報(こうほ)で 知(し)れ渡(わた)っ [小瀬一峻]

渋柿集

三條風雲児 こん不況(ふきょ)い 授業料どま 値上げしっ
摩(す)い替(か)えた 肉(に)か雪印(ゆっじる)す 取(と)い殺(こ)れっ
迷(まぐ)れ着(ち)た 鯨(くじ)れそがらし 金(ぜん)が要(い)っ
手放しじゃ H2Aは 喜(よろこ)べじ
敷(し)かれ亭主(てし )一番(いっばん)風呂(ぶ)れな 女房(かか)が入(い)っ
桜島(しま)大根(でこん) 錆(さっ)くれ包丁(ぼちょ)は 退(の)けをひっ
歯痒(はが)いこっ 筍(たけんこ)掘(ほ)いも 息(せ)が切(き)れっ
上田 格 夕立雨(さだっあめ) 良(よ)かお湿(しめ)いち 盃(ちょ)く出(だ)せっ
家解(えと)っ加勢(かせ) 声は大(ふ)てどん 腰(こ)しゃ伸(の)べっ
皸手(あっがれて) 燠(おき)ゆば挟(はす)ん ジーちやっ
鍼(はい)と灸(えっ) どっちが効(き)たか 起(お)っ上(きゃ)がっ
寝た侭(ない)で 花が咲(せ)ちょった 臥竜梅(がりゅうばい)
花見(はなん)茣蓙 隣(つっ)の亭主(てし)ずい 座(すわ)っちょっ
運動会(うんどかい) 知(し)らん旗(と)が多(う)え 万国旗
有川南北 ラブソング 歌(う)と我(わ)がさあは 離婚歌手
俺(おい)も老齢(とし) こんごら字どが 斜(なな)めなっ
忙(いそが)して 暇じゃち言(ゆ)わな ならん義理(ぎい)
大根(でこん)吊(つ)い 下(した)かん冗談(わや)く やい返(かえ)っ
ペイオフん 心配(せわ)をやっしこ 持(も)っちょらじ
塚田黒柱 肝心の 用事(ゆ)じゃけ忘(わす)れた 長電話
子供(こどん)よか 塾(じゅっ)が喜(よろ)くだ 五日制(ごんちせい)
せんで良(よ)か 事(こ)ちなずんばい 税(ぜ)ゆ使(つ)こっ
抜けた毛は 泣(ね)てん叫(お)れてん 戻(もど)っ来(こ)じ
身体(ごて)が利(か)ぬ 内(うっ)の金(ぜん)言(ちゅ)が ずばちゃ無(の)し
村田子羊 健康ち 名の付(つ)っもんな 全部(ずるっ)買(こ)っ
下肥を ごいごい掛(か)くい 有機農業(ざっ)
太鼓(てこ)三味線(しゃん)に 手招(てまね)くしちょい 山桜
吝嗇(こま)し亭主(て)し 心気(しんき)が煮(に)ゆい 世帯(しょて)ん繰(く)い
単身赴任(たんしん)に 案(あん)の定(じゅ)おった 現地妻(かか)
岩崎美知代 赤白黄(あかしろき) 気味(きぞ)悪(わ)り薬(くす)ゆ 今日(きゅ)も我慢(きば)っ
半日(ひなか)待(ま)っ 風邪どん貰(も)ろた 診察日(しんさっび)
血の病(やんめ) 罪(つん)の無(ね)猫も どやされっ
レントゲン 萎(しな)ぶれ乳房(ちち)あ 腹(は)れめ込(く)っ
大五体(うごて)ゆえ 命(いの)つ捨(うっ)せた くじら騒動(そど)

山椒集 題「豆腐(おかべ)」     上田 格選

コンテスト こいが豆腐(おかべ)か 見事(みご)て料理(じゅい) [松田一雄]
俄客(にわかぎゃ)き 湯豆腐(ゆど)か半分 削(けず)られっ [有馬凡骨]
豆腐(おかべ)桶(おけ) 迫ん太郎(たろ)かあ 水(み)ず引張(そび)っ [倉元天鶴]
五客一席 揚げ豆腐(おかべ) 狐(きっね)が取った 木挽(こびっ)小屋 [山内成泰]
五客二席 揚げ豆腐(おか)べ 味(あっ)がしんくだ 婆(ば)ん煮染(にし)め [菖蒲谷天道]
五客三席 豆腐(おかべ)好(す)きゃ 醤油(しょい)もつけんじ 二丁(にちょ)食(たも)っ [新田フサ]
五客四席 豆腐(おかべ)買(こ)け ついで雪花菜(きらし)も 貰(も)ろっきっ [馬迫 蛙]
五客五席 け転(こ)ろだや 豆腐(おかべ)ん分(ぶん)な 持(も)っ上(ちゃ)げっ [長井春江]
選者吟 二三日(にさんち)は 豆腐(おかべ)でつねだ 女房(かか)ん留守(ずし)

龍虎集 「時事吟」     有川南北選

脱税の 女王(じょお)でサッチー 幕(ま)く閉(と)じっ [種子田 寛]
怪(あや)し船 薩摩ん海(うん)に 波(な)むたてっ [川村句仁良]
小湊が 座礁クジラん 血で染(そ)まっ [米元年輪]
四天王一席 京都路で 薩摩娘御(おごじょ)が 意気(い)くあげっ [蔵ノ下夢石]
四天王二席 伊仙町 恥(はっ)の上塗(うわぬ)い 散弾(たま)が飛(つ)っ [井手上政暎]
四天王三席 議長国(ぎちょうこっ) 世界(せか)い光った 貞子さあ [末村多櫛]
四天王四席 悔(くや)しかち 時効(じこ)ち二文字(ふたじ)で のん涙(なんだ) [吉丸セツ子]
選者吟 火事(かし)盗人(ぬっと) まっで変わらん 雪印

郷句相撲 題「弾(はず)ん」

横綱(東) 馬鹿話(ばな)し なったや弾(はず)だ 呆(ぼ)え会議 [塚田黒柱]
横綱(西) 跳(は)ぬい魚(いお) 重(お)び網(あ)む手繰(たぐ)い 手も弾(はず)ん [金井一馬]
大関(東) インタビュい 声も弾(はず)んだ 当選祝(あがいゆえ) [堂園三洋]
大関(西) 転倒(はんと)けた 弾(はず)んに鼻を すい崩(く)えっ [倉元天鶴]
関脇(東) 百点(ひゃってん)が 息(い)く弾(はず)ませっ 帰(もど)っ来(き)っ [松元清流]
関脇(西) 笑(わ)れ声も 弾(はず)んじょいじゃろ 東宮家 [小森寿星]
小結(東) 呆(ぼ)えかった 奴(と)がクラス会(か)ゆ 弾(はず)ませっ [安藤孟宗竹]
小結(西) 老(お)いらっが ゲートい弾(はず)だ 声を出(で)っ [有馬凡骨]
筆頭(東) 酔(え)くれ亭主(とと) チップを弾(はず)ん 財布(ふぞ)は空(から) [枦山一球]
筆頭(西) 寺ん寄付 弾(はず)だや名札(ふだ)も 上位(か)み下(さ)がっ [瀬戸口和八久]
二枚目(東) 女(おなご)模合(もえ) 孫ん自慢(おぎら)が 弾(はず)ん合(よ)っ [末村多櫛]
二枚目(西) 二次会が 弾(はず)ん世帯(しょて)繰(く)や け忘(わす)れっ [今釜三岳]
三枚目(東) 大(ふ)て撞木(しゅも)き 弾(はず)んぬつけっ 百八(ひゃくやっ)つ [坂元鶴山]
三枚目(西) 子あ眠(ね)びて 六畳(ろっじょ)一間(ひとま)ん 盃(ちょ)か弾(はず)ん [津留見一徹]
四枚目(東) 先生の 声も弾(はず)じょい 春(はい)遠足(えんこ) [馬迫 蛙]
四枚目(西) 今日(きゅ)限(かぎ)いち 売(う)い買(け)で弾(はず)ん 春(はい)木市(きいっ) [菖蒲谷天道]
五枚目(東) 一年生(いっねんぼ) 弾(はず)んだ声も ひっ背負(かる)っ [鈴木一泉]
五枚目(西) 貰(も)ろてかあ 弾(はず)んじゃったじゃ 済(す)まん娑婆 [小瀬一峻]
六枚目(東) 長(な)ご待った 後継者(あとと)い弾(はず)ん 鯉幟祝(のぼいゆえ) [山内成泰]
六枚目(西) 一升目(いっしゅめ)ん 瓶が転(ころ)べば 座が弾(はず)ん [津留見酎児]
七枚目(東) 小(こ)め孫が 来れば隠居も 座が弾(はず)ん[畑山真竹]
七枚目(西) 初出社 ネクタゆ締(し)むい 手も弾(はず)ん[長井春江]
八枚目(東) 新学期 挨拶(えさっ)も弾(はず)ん 可愛(むぞ)か声 [稲留明天]
八枚目(西) 久振(さしかぶ)い 胸が弾(はず)んだ フルムーン [平中小紅]
親方吟(東) 婆(ば)を主役(しゅや)き 囲炉裏(ゆるい)で弾(はず)ん 蕎麦会議 [村田子羊]
親方吟(西) 鯉幟(のぼい)じゃち 電話い弾(はず)ん 声が飛(つ)っ [岩崎美知代]

その他の秀句 (順不同)

繰(く)い疲(だ)れで 四月(しがっ)馬鹿どま 思(お)め出(だ)さじ [安藤孟宗竹]
飲(の)ん平(べ)亭主(て)し 女狂(おなごぐ)れよか 良(え)ち我慢(きば)っ [佐土原 隆]
宥(なだ)めかて 成人式い 親が付(ち)っ [植村聴診器]
食放題(くほで)食(く)っ 飲(の)ん放題(ほで)飲んだ 女房(かか)ん留守(ずし) [堂園三洋]
大安に 見事(みご)つ振られた プロポーズ [江平光坊]
ファッションショ 顔(つら)胸(むね)尻(しい)ち 目が走(はし)っ [樋之口墨矢]
流行性感冒(はやいかぜ) 医者が真先(まっさ)き 伝染(うつ)されっ [新地十意]
大食(うぐ)れ女房(か)け ないが効(き)こかい 痩薬(やせぐすい) [郷田悠々]
本命は 孫じゃが爺様(じさ)め チョコを買(こ)っ [崎山典子]
歯痒(はが)い女房(かか) 晩酌(だいや)め下知(げ)つばしっ 旅行(でた)っ [楠八重渓流]
タクシーで やれ近道(ちかみっ)の 下知(げ)つばしっ [植村聴診器]
奪合(ばこ)たどん 今(い)めなっ悔(く)やん 厳(いみ)し女房(かか) [諸木小春]
目ん玉が 箸(は)しゅ止(と)めさすい 頭(びんた)料理(じゅい) [片平桜子]
女房(かか)ん咳(せ)か 飯(め)す食(くぇ)ち合図 倦怠期 [大保消忘書]
退職(やめ)たなあ ちらしゅ見(み)っとも 念が入(い)っ [尾崎若狭]

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