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狂句道場

形容詞の表記について (「渋柿」第657号より) 永徳天真

[形容詞] 品詞の一つ。事物の性質・状態などを表わす単語。用言に属し、活用を行う。言い切りの形が、口語では「白い」「美しい」 のように「い」で終わり、文語では「白し」「美し」のように「し」で終わる。

1.無いと良い
これも形容詞ですが、方言では次の二通りの言い方をすると思います。
金が無い→金(ぜん)が無(ね)、金(ぜん)が無か
天気が良い→天気が良(え)、天気が良(よ)か
このように「ない」が「ね」に、「よい」が「え」に、二音字から一音字に短縮される形と、共通語の語尾「い」が、方言では「か」に置き換わる形とがあり、作句ではこの両方を字数を考えながら使い分けていると思います。

2.遅(お)せと遅(おそ)か
今月号の郷句試合の課題は「遅(お)せ)で、これも形容詞です。
共通語では「遅い」ですので、この三音字の場合の方言での言い方を整理してみます。
足が遅い→足が遅(お)せ、足が遅(おそ)か
ここで注意すべき点は、「足が遅(お)せ」という表記は問題はないのですが、「足が遅(おそ)か」という表記について少し混乱があるように思います。
形容詞の活用で、「遅くなる」という場合の方言での表現は「遅(お)すなっ」「遅(お)そなっ」という言い方をします。
このように、「遅(お)せ」とか「遅(お)す」と、送りがなが「せ」や「す」になるので、それと同じように「遅(お)そか」と、「そ」を送りがなにして表記する人が多いようです。
方言では形容詞の語尾「い」が「か」に置き換わるだけですので、「遅い」は方言では「遅(おそ)か」であり、その表記も、「そ」は送りがなにはならないということです。

他の形容詞の表記の例を次に示しますので、理解していただきたいと思います。
息が荒い→息(いっ)が荒(あ)れ、息(いっ)が荒(あら)か
背が高い→背が高(た)け、背が高(たか)か・高(たっ)か
部屋が臭い→部屋が臭(く)せ、部屋が臭(くさ)か
化粧が薄い→化粧が薄(う)し、化粧が薄(うす)か
湯が熱い→湯が熱(あ)ち、湯が熱(あつ)か・熱(あっ)か
腕が太い→腕が太(ふ)て、腕が太(ふと)か

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