中村雲海 |
スカートん 歴史が消(き)ゆい 妙(す)だ日本 |
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日本(にっぽん)の 将来(やが)つ見(み)いよな 熊ん騒動(そど) |
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俺(お)やビール 女房(かか)あほろ酔い 発泡酒 |
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竹結枝(いらさ)をば 逆(さか)せ素引(そび)ちょい 反対派 |
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臨終(りんじゅ)前 氏族(しぞっ)じゃったち 遺言(ゆお)くしっ |
有川南北 |
菅さんも 厄介(やっけ)な時代(じだ)い 首相(しゅそ)いなっ |
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尖閣(せんかっ)も 北ん四島(よんと)も 狙(ね)ろわれっ |
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年金が 出(で)らな動(うご)けん 歳暮(せぼ)買物(けもん) |
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小(ちん)け部屋(へ)へ 掛(かけ)ん地デジが 腰(こ)す据(す)えっ |
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空(そら)ん灰(へ)を 見て洗濯(せんた)くば 明日(あし)てしっ |
弓場正己 |
ハイハイち 言(ゆ)どん心根(ねしゅ)でな こなす女房(かか) |
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娘(こ)は脱毛(だっも) 亭主(て)しゃ増毛で 騒動(そど)なこっ |
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病名(びょうめ)ゆば 本ぬ見て言(ゆ)た 医者い心配(せわ) |
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四人部屋 見舞人(みめにん)の数(か)ず 比べ合(お)っ |
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コンビニん おでんと焼酎(しょちゅ)ん 正月(しょがっ)青年(にせ) |
堂園三洋 |
貧乏(びんぶ)でん 笑(わ)るっ暮(く)らそち 婆(ば)と語(かた)っ |
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焼酎(しょちゅ)だけは 誰(だい)にも負けん 態(ざま)な俺(おい) |
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人すべい 客(きゃ)き逆立(さかだっ)も して見(み)せっ |
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混浴(こんよっ)ち 言(ゆ)てん足湯じゃ 物足(ものた)らじ |
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枕いな こいが一番(いっばん) 美人(シャン)の膝 |
永徳天真 |
ラブレター じゃれば嬉(うれ)しが 督促状(とっそっじょ) |
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にっこにこ しちょいが内心(ねしゅ)あ 厳(いみ)し嫁 |
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後前(うしとまえ) 亭主(とと)んパンツい 勘(かん)ぬしっ |
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嘘じゃ無(ね)ち 言訳(ゆわけ)が余計(じんじ) 怪(あや)すなっ |
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縁側が 暖(ぬっ)かろち客(きゃ)き 茶を準備(しこ)っ |
樋口一風 |
子をば抱(で)っ 今年(こと)しゃ嬉(うれ)しか 初詣(はっもうで) |
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まだ仕舞(しめ)あ 済(す)まんて除夜ん 鐘が鳴(な)っ |
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初日(はっひ)の出 ビルん隙間(すっま)い 少(ち)す拝(おが)ん |
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不精(ふゆ)な妻(かか) 俺(お)い炬燵(こたっ)かあ 下知(げ)つ吐(か)えっ |
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団子(だご)一個(ひと)ち 孫と四つい 渡(わた)い合(お)っ |
天 |
列(れ)つ作(つく)っ 売買(ういけ)で 弾(はず)ん福袋 [花園ちづ] |
地 |
座(すわ)っちょっ 億(お)くば動(いご)かす 株(かっ)売買(ういけ) [諸木小春] |
人 |
桜島(しま)大根(でこん) 叩(た)てっ売買(ういけ)が 値を決(き)めっ [新地十意] |
五客一席 |
先物(さっもん)の 小豆(あずっ)売買(ういけ)で 谷(ほ)き転倒(かや)っ [楠八重渓流] |
五客二席 |
朝市(あさいっ)の 売(う)い手を買手(けて)が 冗談(ちょく)い合(お)っ [樋口一風] |
五客三席 |
終息(しゅうそっ)で 牛(べぶ)ん売買(ういけ)が 賑(はず)ん競売(せい) [石塚律子] |
五客四席 |
円高で 売買(ういけ)儲(も)けたい 損したい [満留ぐみ] |
五客五席 |
地産地消(ちしょ) 売買(ういけ)で賑(はず)ん 道の駅(えっ) [吉岡道場] |
選者吟 |
店仕舞(じめ)い 裏ん売買(ういけ)が 噂(うわ)せなっ [有川南北] |
横綱(東) |
後継(あとつっ)ち 祖父(じさ)め似(に)せでた 北ん父親(おや) [日隈英坊] |
横綱(西) |
茶の商売(あっね) 鼻が利(き)っ息子(こ)が 後(あと)を継(ち)っ [工藤天然] |
大関(東) |
後継(あとつっ)の 芽をつん折(ぼ)った 口蹄疫(こうてえっ) [入来創雲] |
大関(西) |
後継(あとつっ)の 襷(たすっ)が映(は)ゆい 村祭(むらまつ)い [萬福平次] |
関脇(東) |
後継(あとつっ)が 伝統(でんと)ん紬(つむ)ぎ 灯(ひ)を点(と)べっ [満留ぐみ] |
関脇(西) |
吝嗇(けち)な爺(じ)が 派手な後継(あとつ)ぎ 気をば揉(も)ん [市来流星] |
小結(東) |
よいなこっ 後継(あとつ)ぎ恵(のさ)っ 名付祝(なつけゆえ) [北村虎王] |
小結(西) |
宝子(たからご)ち 養育(お)えた後継(あとつ)ぎゃ 養子(よ)し這入(へく)っ [田中末木] |
筆頭(東) |
後継(あとつっ)が 居(お)らんたろかい シャッタ街(がい) [郷田悠々] |
筆頭(西) |
後継(あとつっ)が 居(お)らじ貰(も)ろたや 女房(か)け孕(で)けっ [前村泰山] |
二枚目(東) |
団塊が 農業(さっ)の後継(あとつ)ぎ 戻(もど)っ来(き)っ [澤津乙名] |
二枚目(西) |
家(え)も金(ぜん)も 準備(しこ)っ後継(あとつ)ぎ 嫁が来(こ)じ [弓場正巳] |
三枚目(東) |
後継(あとつっ)が 居(お)らじ老爺(おんじょ)い 辛(つ)れ棚田 [堂園三洋] |
三枚目(西) |
後継(あとつっ)の 心配(せわ)どまいらん 子分限者(こぶげんしゃ) [米元年輪] |
四枚目(東) |
もへ盃(ちょ)くば 爺(じ)の後継(あとつっ)ち 握(にぎ)い幼児(ちび) [石塚律子] |
四枚目(西) |
後継(あとつっ)が 居(お)らじ良(よ)か田が 宙に浮(う)っ [吉岡道場] |
五枚目(東) |
腕白坊(けすいばっ) 爺(じ)の後継(あとつっ)で 蛸踊(おど)い [樋渡草団子] |
五枚目(西) |
まだか言(ちゅ)っ 後継(あとつ)ぐ催促(せず)っ やぜろし爺(じ) [原田菊男] |
六枚目(東) |
後継(あとつっ)ち 大切(てせ)ち育(お)えたて 養子(よ)し行(い)たっ [佐伯山神] |
六枚目(西) |
後継(あとつっ)が おらじ気力(あや)ん無(ね) 米作(つく)い [中囿和風] |
七枚目(東) |
農業(さ)かせんち 後継(あとつ)が全部(ずるっ) 都会(よそ)い出(で)っ [伊地知 孝] |
七枚目(西) |
末子(しったれ)が 親を看(み)っ気で 農業(さ)くば継(ち)っ [樋口一風] |
八枚目(東) |
後継(あとつっ)の 帰(もど)ゆ待(ま)っちょい 老夫婦(おんじょみと) [二見愚楽満] |
八枚目(西) |
後継(あとつっ)が 絶(た)えっ屋根ずい 這(ほ)た葛(かずら) [上薗佳笑] |
親方吟(東) |
後継(あとつ)ぐば 歯痒(はが)いか兄弟(きょで)で 譲(ゆず)い合(お)っ [諸木小春] |
親方吟(西) |
豆腐屋(おかべや)ん 後継(あとつっ)じゃって 朝寝坊(あさねごろ) [津留見一徹] |
新原幹竹 |
横道(おど)な猫 叱(が)ったしこずい きし逃(に)げっ |
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女房(かか)ん愚痴(ぐ)ち 犬(いん)がすいよな 欠伸(あく)ぶしっ |
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針供養(はいくよう) 豆腐(おかべ)ん供養(くよ)は ち忘(わす)れっ |
新原すみれ |
洗(あ)れやっめ 明日(あした)で良(え)がち 結婚(といえ)当初(はな) |
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残留(ざんりゅ)孤児 指(いっ)の火傷(やけじょ)が 決め手なっ |
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昔(むか)しゅ言(ゆ)っ 嫁御(よめじょ)いびいの 厳(いみ)し顔(つら) |
西原末笑 |
多(う)か花嫁(よめじょ) 心太(ところ)突出し 式が済(す)ん |
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雪(ゆっ)日和(びよい) 白子鰻(しらす)捕(と)いじゃろ 火が揺(ゆ)れっ |
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膝詰めで 貰(も)ろた嫁御(よめじょ)い 苛(こ)なされっ |
新田フサ |
狡(え)じ血筋(ちす)じ まだ輪をかけた 嫁が来(き)っ |
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あすこそけ 絶交(みっぎ)ゆしちょい 議達者(ぎたっ)婆(ばば) |
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鉈細工(ぜっ)で 鶏(とい)小屋なんだ 器用(じ)く作(つく)っ |
抜水凡々 |
商売(あっね)上手(じょす) 損ぬしたよな 顔(つら)で売(う)っ |
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多(う)け土地(じだ)を 子供(こど)が家裁で 切(き)いたくっ |
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丈夫(じょっ)な女房(かか )冗談(わや)く言(ゆ)かたで 子もけ産(う)ん |
野口嫁菜 |
震度5い ぎっくい腰も 走(はし)い出(で)っ |
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離婚わかれ騒動(そど) 今度(こん)だ今度(こ)んだで 婆(ば)べけなっ |
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波(なん)の音(お)て 慣れたか届(と)じた 島便(だよ)い |
媒酌人(なかだっ)の 挨拶(えさ)ちゃ二人(ふたい)の 容姿(よ)し触(ふ)れじ [工藤天然] |
新年の 計(け)い妻(かか)奴(わろ)が きし笑(わ)るっ [楠八重渓流] |
秘書選考(えら)っ 社長(しゃちょ)は顔(つら)言(つ)が 奥様(こじゅ)は頭(ずっ) [中囿和風] |
大概(てげ)で良(え)ち 言(ゆ)たや立腹(はらけ)た 曲尺(ばんじょがね) [西迫順風] |
踵(あとげん)で ぐっち押(お)し込(く)だ 大(ふ)てイボ痔 [桑元行水] |
曲(ま)がい釘(く)ぐ 沢山(ずばっ)作った 素人(かがい)大工(でっ) [工藤天然] |
関係は 何(ない)じゃろ連(つ)れん 禿と美人(シャン) [永徳天真] |
値切(ねぎ)い過ぎ 売買(ういけ)ん最中(さな)け 掴(つか)ん合(よ)っ [津留見一徹] |
狡(え)じも狡(え)じ 吐(は)っめ飲(ぬ)で食(く)て 俺(お)い請求(つけ)っ [楠八重渓流] |
よいなこて 調子(おだめ)が合(お)たや 曲(きょ)か終(お)わっ [下栗志乃] |
リサイクル お下(さ)がゆ案山子(おど)しゃ 黙(だま)っ着(き)っ [鈴木芳子] |
半分な 明日(あし)て残(の)けちょこ 賃仕事(ちんしごっ) [西ノ園ひらり] |
お洒落した 他所(よそ)行(じ)っ顔(づら)が 特売場(とくばいじょ) [山元自在鉤] |
二階(にけ)ん娘(こ)を メールで呼(よ)じょい 不精(ふゆし)女房(かか) [有馬青嵐] |
共稼ぎ 手抜(てぬ)っ弁当(べんと)も 目を瞑(つぶ)っ [吉岡道場] |
赤提灯(あかちょちん) 愚痴(ぐぜ)と嫉妬(しょのん)ぬ 毎晩(めばん)聞(き)っ [小瀬一峻] |
年金日 二ヶ月(にかげっ)分(ぶん)の 焼酎(そつ)を買(こ)っ [工藤天然] |
生(い)きちょれば 不精(ふゆ)も人並(ひとな)み 腹も空(す)っ [入来院彦六] |
人前じゃ おてちき亭主(とと)を 威張(いば)らせっ [諸木小春] |
下戸い御礼(ごれ) 言(ゆ)ながら亭主(てし)を 引張(そび)っ込(く)ん [おんじょどい] |
初婿い とろいとろいの 歯痒(はが)い女房(かか) [吉丸セツ子] |
毎晩(めばん)言(ちゅ)う 女盛(おなござか)ゆば 持(も)て余あめっ [入来院彦六] |