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薩摩狂句

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薩摩郷句誌「渋柿」 第697号 8月号

雑吟     永徳天真選

一番槍 返事(へし)が無(ね)で 書留かっどめですち 叫(おら)っみっ [工藤天然]
二番槍 ごった煮(に)を 置(え)て出た女房(かか)は ディナーショー [棚網 鮎]
三番槍 そん程度 昨日(きぬ)が父(ちゃん)の日 じゃった言(ちゅ)っ [福原福多]
四番槍 入猫(いいねこ)い 昔馴染(むかしなじん)の 名を付(つ)けっ [入来義徳]
五番槍 一切(ひとき)れも 刺身(さし)む残(のこ)さじ 夫婦(みと)喧嘩 [石野蟹篭]
六番槍 ど鈍(ぬ)り脳(の)い 脳革命の 本ぬ買(こ)っ [山元自在鉤]
七番槍 多(う)か大関(おぜ)き 平幕(ひらま)き増えた インタビュー [中間紫麓]

渋柿集

中村雲海 有難(あいが)とが 言(ゆ)えんじ年中(ねんじゅ) 夫婦(みと)喧嘩
作(つく)い笑(わ)れ し過(す)ぎっ後(の)ちな 顔(つら)が攣(つ)っ
苛(こな)されっ 人ん心が 読(よ)めっきっ
逃走は どしてん出来(でけ)ん 狭(せ)べ日本(にほん)
好(す)かん奴(わろ) 喉(の)でひっかかい 物を言(ゆ)っ
有川南北 五十(ごじゅ)もあい 原発(げんぱ)ちゃオール 夏休(なっやす)ん
会期末 政治生命(せいじせいめ)や 後(あと)が無(の)し
気の早さ 選挙仕度(じたっ)ち 言(ゆ)そなビラ
悪戯坊(あまいば)つ 叱(が)いかて疲(だ)るい 夏休(なっやす)ん
向(む)く変えた 桜島(しま)ん灰雲(へぐも)い 背伸(せの)ぶしっ
弓場正己 下請(したう)けな 威張(いば)いが社(し)ゃでな 呆(ぼ)え課長
俺(おい)が髪(かん) 仕分けをすいも 毛が足(た)らじ
入院の 窓から見(み)ゆい 赤提灯(あかちょちん)
退院が 決まって準備(しこ)た 青畳(あおだたん)
披露宴 祝辞は全部(ずるっ) 女房(かか)が書(け)っ
堂園三洋 学校(がっこ)ずい 徒歩一分の 運(ふ)の良(よ)か子
直笑(ひたわ)れが やいやい続(つづ)っ 女(おなご)模合(もえ)
鰻屋(うなっや)ん 匂(か)ぜ空腹(すっばら)が 激(はげ)しゅ鳴(な)っ
美人(シャン)レジん 手の温(ぬっ)もいが 釣銭(つい)と来(き)っ
若(わ)け頃を 別人(べっじん)のよな 女房(かか)ん幅(はば)
永徳天真 飲(の)ん時(とっ)の 気合いが仕事(しご)ち 欲(ほ)し社員
も少(ちっ)とが 届(とじ)かじ歯痒(はが)い 小(こ)じっくい
強風(きょうふ)言(ちゅ)で 心配(せわ)な鬘(かつら)は 帽子(ぼ)す被(かぶ)っ
印鑑ぬ 尋(たん)ねやってん 知(し)いもはん
気兼ねしっ 盛皿(もいざ)れ料理(じゅい)が 少(ち)す残(のこ)っ
樋口一風 奥様は 若(わ)けち赤をば 売(う)い付(つ)けっ
訪問(きて)も無(の)し 終日(ひがな)テレビい 相槌(えは)をうっ
節電ち クーラあ有(あ)って じっ我慢(きば)っ
盆じゃって 肉(にっ)の料理(じゅい)どん 若(わっ)か嫁
図書館に 涼(すず)ん目当てい 行(い)て昼寝(ひんね

山椒集 題「手(て)」     有川南北選

朝帰(あさもど)い 空手チョップを 食(く)らわせっ [福冨野人]
ごったまし 手じゃれば読(よ)めん 箸戦(なんこ)玉(だま) [中間紫麓]
傘(かさ)持(も)っの 父(ちゃん)の手が震(ふ)る 娘(こ)の挙式(きょしっ) [西ノ園ひらり]
五客一席 短気奴(わろ) 何(ない)よ言(ちゅ)た時(と)か 手が走(はし)っ [上山天洲]
五客二席 手掴(てづか)んで 女(おなご)先生(せんせ)も 頭(びんた)料理(じゅい) [石塚律子]
五客三席 詐欺ん如(ご)っ 手の平返(かや)す マニフェスト [松下青雲]
五客四席 腕白小僧(きかんたろ) こん手が悪(わ)りち 捻(ひね)られっ [新地十意]
五客五席 皺ん手が 見事(みご)つ丸(まい)めた 小麦(こむっ)団子(だご) [前田蛙の子]
選者吟 逞(ごっ)な手と 握手をしたや 筋(すっ)が攣(つ)っ

龍虎集 「時事吟」     堂園三洋選

子は有名人(スター) 母親(はほ)は保護費で 税(ぜ)ゆ食(く)ろっ [上薗佳笑]
スカイツリ 高所恐怖と 金(ぜん)が心配(せわ) [大西学老]
見納めん 金環食(きんかんしょ)くば 雲が邪魔 [樋口一風]
四天王一席 節電に オール電化が 後悔(くや)まれっ [新地十意]
四天王二席 日本(にほん)ぬば 乗(の)っ取(と)ろそな態(ふ) 維新風(かぜ) [諸木小春]
四天王三席 初賜杯(はっしは)い 嬉(うれ)し涙(なんだ)で 頬(ふ)が濡(ぬ)れっ [入来義徳]
四天王四席 多(う)け飲兵衛(のん)べ 笑(わ)れが止まらん 屋台村 [津留見一徹]
選者吟 屋台村(やたいむ) れ厄介(やっけ)な灰(へ)ずい 飲(の)んけ来(き)っ

郷句相撲 題「体操(たいそ)」

横綱(東) 勉強(べんきょ)嫌(ぎ)れ 体操(たいそ)時間な 我(わ)が天下 [満留ぐみ]
横綱(西) 息(いっ)が合(お)っ 見事(みご)つ決まった 組体操(くんたいそ) [米元年輪]
大関(東) 体操(たいそ)しけ 行(い)っち買(こ)た服(ふ)か 寝巻(ねま)きなっ [二見愚楽満]
大関(西) 勉強(べんきょ)嫌(ぎ)れ 体操(たいそ)ん分(ぶん)な ずば抜(ぬ)けっ [入来義徳]
関脇(東) メタボ腹 体操(たいそ)ん最中(さな)け 息(せ)が切(き)れっ [入来創雲]
関脇(西) 第一(だいいっ)と 二(に)を混(ま)ぜくった 爺(じ)の体操(たいそ) [今井夢紫]
小結(東) 勝手流(かってりゅ)ん 体操(たいそ)で老骨(ほね)が ギーギ鳴(ね)っ [盛満椒平]
小結(西) 空腹(すっばら)が 準備体操(たいそ)で 目を回(ま)えっ [福冨野人]
筆頭(東) 先生も 出来(でけ)ん柔道(じゅうど)を 教(いっか)せっ [西 幸子]
筆頭(西) 妙(す)だ技で 鹿実(かじっ)体操(たいそ)は 名を挙(あ)げっ [福原福多]
二枚目(東) 脂(あぶら)切(ぎ)れ 金釘流(かなくっりゅう)の 爺(じ)の体操(たいそ) [おんじょどい]
二枚目(西) 古希ん坂 ラジオ体操(たいそ)で 疲(だ)れ倒(と)けっ [上薗佳笑]
三枚目(東) 婆(ば)もすいが テレビ体操(たいそ)ん 如(ご)ちゃいかじ [佐伯山神]
三枚目(西) パチンコで 指(ゆっ)の体操(たいそ)を した言(ちゅ)亭主(とと) [満吉満秀]
四枚目(東) 痩(や)す思(と)もっ 体操(たいそ)い励(はま)い 肥満(だんべ)女房(かか) [澤津乙名]
四枚目(西) 地響(じひび)っが すそな体操(たいそ)も 痩(や)せあせじ [吉丸セツ子]
五枚目(東) 踊(おど)い好(ず)っ 婆(ばば)が体操(たいそ)は 腰(こ)しゅば振(ふ)っ [諸木小春]
五枚目(西) 百(ひゃっ)キロが 美容体操(たいそ)ち 言(ゆ)で苦笑(わ)るっ [上山天洲]
六枚目(東) 平生(かね)ちゃせん 体操(たいそ)で五体(ごて)い がたが来(き)っ [新地十意]
六枚目(西) 見惚(みと)れちょい 機械体操(たいそ)ん 美事(みご)て技 [上瀬明星]
七枚目(東) 婆(ば)ん体操(たいそ )曲(ま)がい所作どま 踊(おど)いなっ [畑山真竹]
七枚目(西) 若(わ)け娘(おご)ん テレビ体操(たいそ)い 目も垂(た)れっ [折田さくら]
八枚目(東) 郷句(く)作(つく)いは 惚(ぼ)けん体操(たいそ)ち 婆(ば)も褒(ほ)めっ [日隈英坊]
八枚目(西) 六時半 ラジオ体操(たいそ)で しゃんちなっ [桑元行水]
親方吟(東) メタボ腹(ば)れ 何(ない)が効(き)こかい 美容(びよ)体操(たいそ) [吉岡道場]
親方吟(西) 頭(びんた)いも 体操(たいそ)をさせち 婆(ば)べドリル [石塚律子]

第42回若法師忌・第25回雪尾忌句会 兼題「少(ちっ)と」 諸木小春選

未(ま)だ少(ちっ)と 愛情(ぼんの)が残(のこ)っ 迷(ま)よ離婚 [津留見一徹]
留袖が 女房(おかた)を少(ちっ)と 美人(シャン)にしっ [工藤天然]
少(ちっ)とずっ 貯めた貯金で 嬉(うれ)し旅行(たっ) [山元自在鉤]
伸(ぬ)っ盛(ざか)い 少(ちっ)と大(ふと)めを 買(こ)っ着(き)せっ [弓場正巳]
少(ちっ)とずっ 目立(めだ)っ腹さめ 子守(こも)い歌 [上薗佳笑]

第42回若法師忌・第25回雪尾忌句会 兼題「知恵(ちえ)」 石塚律子選

一休(いっきゅう)の よな知恵が欲(ほ)し 呆(ぼや)し脳 [山元自在鉤]
もへ知恵が 付(ち)たとか諭吉(ゆき)ち 笑(わ)るた幼児(ちび) [工藤天然]
答弁な 慣れた眞紀子に 知恵を借(か)っ [北村虎王]
上げ底で 特大(とくだ)い見(み)すい ペチャん知恵 [堂園三洋]
再稼動 すいしか知恵が 無(ね)とか首相(しゅそ) [上薗佳笑]
軸吟 一人(ひと)や無理(むい) 周囲(ぐる)い知恵をば 借(か)っ介護

第42回若法師忌・第25回雪尾忌句会 兼題「睨(ねぎ)っ」 堂園三洋選

睨(ねぎ)っ合(よ)っ 時間が止(と)まい 夫婦(みと)喧嘩 [永徳天真]
シルバ席(せ)く 睨(ねぎ)っ立たせた 婆(ばば)ん度胸(どきょ) [津留見一徹]
おっぱいは 俺(おい)が物(もん)じゃち 児(こ)が睨(ねぎ)っ [前田あやめ]
辛(こ)え事(こっ)じゃ 睨(ねぎ)られかたで 歌(う)と国歌 [石塚律子]
睨(ねぎ)ってん 下(さ)がい眉毛(めげ)でな 効(き)っ目め無(の)し [中村雲海]
軸吟 行違(いっす)った 同(ひと)っ柄(がら)をば 睨(ねぎ)い合(お)っ

第113回南日本薩摩狂句大会 兼題「握(にぎ)っ」 堂園三洋選

特選 大(おお)トロを 握れち見栄ん 大(ふと)か声 [植村昭子]
秀一 昔(むか)しゃラブ 今は介護で 手を握(にぎ)っ [満吉満秀]
秀二 弱みどん 握(にぎ)っちょっとか 早(は)え出世 [工藤天然]
秀三 休肝日 ち忘(わす)れた態(ふ)で 盃(ちょ)く握(にぎ)っ [市来流星]
秀四 内心(ねしゅ)は別(べっ) 支持者面(づら)しっ 手を握(にぎ)っ [下栗志乃]
秀五 河童巻(かっぱま)く デートで食(か)せた 握(にぎ)い奴(ごろ) [折田さくら]
軸吟 ハンドルを じかっ握った 仮免許

第113回南日本薩摩狂句大会 兼題「馴染(なじ)ん」 弓場正巳選

特選 後妻(あとかか)い 馴染(なじ)んでた児(こ)い 安堵(ほっ)ちしっ [吉岡道場]
秀一 最早(もへ)馴染(なじ)ん 帰(もど)いは連(ての)で 新学期 [川畑光ちゃん]
秀二 馴染(なじ)ん客(きゃっ) あいこいそいで 済(す)ん買物(けもん) [小瀬一峻]
秀三 定食屋(ていしょっ)へ 馴染(なじ)んになった 永(な)げ鰥夫(やもめ) [樋口一風]
秀四 股(ま)て馴染(なじ)ん 無(な)けや寝られん 抱(だ)っ枕 [津留見一徹]
秀五 放射能(ほうしゃの)い 馴染(なじ)んだ里を 追出(うだ)されっ [堂園三洋]
軸吟 卒業式(そっぎょしっ) 馴染(なじ)む東京(とうきょ)い 泣(ね)て送(おく)っ

第113回南日本薩摩狂句大会 兼題「内気(いめ)」 有川南北選

特選 内気(いめ)思(と)もっ 娶(も)ろたや直(いっ)き 嬶天下(かかてんか) [大西学老]
秀一 あん内気(いめ)が 如何(どげん)口説(くで)たか 美人(シャン)の妻(かか) [堂園三洋]
秀二 同窓会(どうそかい) 内気(いめ)じゃったとが 座を仕切(しき)っ [馬場海馬]
秀三 出(で)しゃばいの 女房(かか)で楽(だ)くすい 内気(いめ)な亭主(とと) [北村虎王]
秀四 内気(いめ)同士(どし)の 見合(みえ)は俯(くろ)じっ 全(まっ)で通夜 [上山天洲]
秀五 内気(いめ)な娘(こ)ち 言(ゆ)が立て膝で 飲(の)んビール [満留ぐみ]
軸吟 内気(いめ)な婆(ばば) テレビカメラを 見て逃(に)げっ

第113回南日本薩摩狂句大会 兼題「後悔(くけ)」 中村雲海選

特選 吸(す)限(か)ぎ吸(す)た 煙草を悔(く)やん 手術台(しゅじゅっだい) [有馬二天]
秀一 社会(しゃか)い出(で)っ 後悔(くけ)をばしちょっ 勉強(べんきょ)嫌(ぎ)れ [樋口一風]
秀二 焦(あせ)ったや 肉食(にくしょっ)女房(かか)ん 餌食(えじ)きなっ [上薗佳笑]
秀三 原発(げんぱっ)の 安全神話(しん)うぇ 国(くん)の後悔(くけ) [植村昭子]
秀四 民主党(みんしゅと)を 頼(たよ)いしたどん 今じゃ後悔(くけ) [伊地知 孝]
秀五 親いなっ 泣かせた母(はほ)い 後悔(くけ)をしっ [花園ちづ]
軸吟 バスん旅(たっ) 後悔(くけ)が先(さ)き立(た)っ うっ止(ちゃ)めっ

その他の秀句 (順不同)

ネクタイは 始終(はいと)黒しか 用事(ゆし)が無(の)し [伊地知 孝]
堂々と 洗濯板(せんたっいた)も 着(き)いビキニ [石塚律子]
末児(しったれ)い 孫かち吐(か)やす 参観日 [入来創雲]
少(すっ)ね頭髪(け)を 肩車(びんずい)孫が 手綱(たづ)ねしっ [日隈英坊]
台所(おすえ)かあ 女房(かか)ん鼻歌 年金日 [おんじょどい]
何処(ど)け行(い)てん 我(わ)が家(え)ん孫が 輝(ひか)っちょっ [湯田敏秋]
夕立雨(さだっあめ) 日向ん匂(かざ)を 残(の)けっ止(や)ん [中屋合対]
鰻屋(うなっや)ん 親父(おや)じゃ禿ずい 脂切(あぶらぎ)っ [鹿児山愛晩亭]
浮袋(うっぶくろ) 一(ひと)っじゃとても 肥満(だんべ)妻(かか) [安田万句朗]
浜涼(はますず)ん 沖(おっ)かい濡れた 月(つっ)が出(で)っ [西之園破魔]
古墓(ふいばか)ん 主(ぬ)しゃ十八(じゅうはっ)で 苔が寄(よ)っ [樗木天凱門]
あん手振(てぶ)い 市長(しちょ)なあったれ 盆踊(ぼんおど)い [肥後凡材]
爺(じ)の靴(くっ)が 入(はい)いきろそな 孫ん靴(くっ) [今井夢紫]
細ほそか手が 握(にぎ)っ離(はな)さん 病気見舞(みめ) [稲田切株]

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