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薩摩狂句

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薩摩郷句誌「渋柿」 第671号 6月号

雑吟     永徳天真選

一番槍 小(こ)め庭い なま大(ふ)て石(い)すば 座らせっ [津留見一徹]
二番槍 老後をば 看(み)てくるっ言(ちゅ)で 孫ん守(もい) [盛満椒平]
三番槍 牛(う)す食(く)奴(と)が マグロを食(く)なち きし吐(か)えっ [有馬純秋]
四番槍 あん程度 俺(お)いも出来(でく)そな 評論家 [石塚律子]
五番槍 自慢(おぎら)婆(ば)べ ひっ捕(つか)まって 一時間 [諸木小春]
六番槍 竹ん子ん 帽子(ぼ)しょ探(さぐ)い出(で)っ 山あ騒動(そど) [今井夢紫]
七番槍 血糖値(けっとち)が 高(た)けかや菓子も 眺めちょっ [山路野菊]

渋柿集

栫 路人 汽車言(ちゅ)たや 電車じゃっどち 咎(とが)むい孫こ
好(よ)かとこい 来たち孫どん 宛(あて)がわれ
洗(あ)れやんめ つるっした間(ま)い 亭主(とと)がしっ
女房(かか)ん愚痴(ぐぜ) 真正(ましょ)なこつ言(ゆ)で 痛(い)て頭(びんた)
芝笛を 吹(ふ)こごっなった 田舎道(いなかみっ)
有川南北 金(ぜん)取(と)いが 良(よ)かたろ市議い 出(で)ろ出(で)ろち
大隅(おおす)みな さくらは来(こ)んじ ヘリん不安(せわ)
春(は)や別れ 転勤族(てんきんぞっ)の 学童(こ)が涙(なんだ)
町内(ちょね)ん役(やっ) 背負(かる)たが最後 抜(ぬ)けきらじ
俺(おい)どみも 老人(おんじょ)手当(てあて)ち 言(ゆ)とが欲(ほ)し
弓場正己 正論ぬ 言(ゆ)たや翌日(あくひ)は 首(く)びけなっ
賛成も 反対もせじ 今も平(ひら)
左遷言(ちゅ)が 事務所は一人(ひとい) 楽(だ)き暮(く)れっ
肌ん張(は)や 無(な)かが突(つ)っ張(ぱ)い 欲(よっ)の皮
クラス会 入れ歯探(みし)けで 遅刻(ちこ)くしっ
堂園三洋 空気をば 吸(す)てん肥(こ)ゆっち 嘆(なげ)っ女房(かか)
札束(さったば)を 枕(まく)れ一晩(ひとばん) 寝(ね)ろごたっ
皺ん多(う)け 顔(つ)れ資生堂(しせいど)も 効(しょ)はうたじ
飲(の)ん方(かた)ん 無(な)か会(か)や汝(わい)ち 狡(え)じ親父(おやっ)
メートルが 上(あ)がっ演説(えんぜ)つ すごっなっ
永徳天真 味噌漬けん 茶請(ちゃじょ)けが新茶(しん)ちぇ 味(あ)ず添(そ)えっ
訪(こと)ったや 喋(しゃべ)くい夫婦(みと)が 帰(もど)しゃせじ
あっちこち 寄(よ)い道(みっ)が多(う)け 一年生(いっねんぼ)
感謝せか すれば腹どま 立(た)たん娑婆
こいも性分(たっ) 余計(よけ)な事(こ)つ言(ゆ)っ 今日も後悔(くけ)

山椒集 題「説教(せっきょ)」     有川南北選

長(な)げ説教(せっきょ) 仏(ほとけ)ん前で はん倒(と)けっ [西迫順風]
子い説教(せっきょ) 口下手(くっべた)親父(おや)じゃ 手が早(はよ)し [鮫島牧峰]
長(な)げ説教(せっきょ) 大(ふっ)とか鉦(じん)で 目が覚(さ)めっ [日隈英坊]
五客一席 逝(い)た父親(ちゃん)の 説教(せっきょ)が偶(たま)にゃ 夢い出(で)っ [北村虎王]
五客二席 叩(たた)っ上(きゃ)げ 父(ちゃん)の説教(せっきょ)は 胸を刺(せ)っ [郷田悠々]
五客三席 諄(く)で説教(せっきょ) 僧侶(ぼ)しな悪(わ)りどん 出(で)い欠伸(あくっ) [伊地知 孝]
五客四席 反抗期 如何(いけ)な説教(せっきょ)も 効(しょ)あうたじ [江口紫朗]
五客五席 長(な)げ説教(せっきょ) 痺(しび)れっ話(はな)しゃ 上(うわ)ん空(そら) [東 松子]
選者吟 諄(く)で説教(せっきょ) 頭(びんた)ん上を 辷(すべ)らせっ

龍虎集 「時事吟」     堂園三洋選

メディアいも 苦情(くじょ)いも吠(ほ)えっ 市長(しちょ)がスト [瀬戸山刀青]
濡れ衣(ぎぬ)ん 地獄(じご)く抜(ぬ)け出(で)た 菅屋(すがや)さん [満留ぐみ]
マグロ様 裏工作(うらこうさっ)で俎板(まね)て乗(の)っ [今井夢紫]
四天王一席 民主党 八方美人(はっぽびじん)で 予算(ぜん)が心配(せわ) [入来創雲]
四天王二席 五月(ごが)ちゃそこ 基地歓迎の 所(とこ)や無(の)し [鮫島牧峰]
四天王三席 銀メダル 人事も華ん 二段飛(と)っ [中囿和風]
四天王四席 ニーハオち 毎日(めにっ)来て欲(ほ)し 買物(けもん)船ぶね [津留見一徹]
選者吟 綺麗(みご)つなっ 中央駅(ちゅうおうえっ)が 待(ま)っさくら

郷句相撲 題「小屋(こや)」

横綱(東) 小(ちん)け小屋 じゃっどん俺(お)いな 大(ふ)とか城 [西ノ園ひらり]
横綱(西) 呆(ぼ)え小屋を 春一番(はいいっばん)が 吹(ふ)っ飛(と)べっ [中村雲海]
大関(東) 月(つ)く肴(しお)け 山小屋で飲(の)ん 美味(うん)め焼酎(しょちゅ) [山元自在鉤]
大関(西) 別れじゃち 判(わか)いか小屋を 出(で)らん牛(べぶ) [萬福平次]
関脇(東) 兎小屋(うさっごや) じゃっで掃除は本当(まこ)て楽(だっ) [満留ぐみ]
関脇(西) 百年の 丸太小屋じゃが まだ元気 [花園ちづ]
小結(東) 農作小屋(さっごや)で 昼飯(ちゅはん)ぬ食(たも)っ 今日(きゅ)も昼寝(ひいね) [松元清流]
小結(西) 五十年(ごじゅねん)も 住めば情(じょ)も湧(わ)っ兎小屋(うさっごや) [吉岡道場]
筆頭(東) 藁小屋(わらごや)で 飛(つ)だい拗(すね)たい 恋もしっ [有馬純秋]
筆頭(西) 牛小屋(べぶごや)を 娘(こ)の結婚式(ごぜんけ)が 空(か)れなけっ [樋口一風]
二枚目(東) 老鶏(おんじょどい) 小屋かい出(で)たや 産(う)んでけっ [二見愚楽満]
二枚目(西) 縛(きび)られた 小屋で悪戯坊(てんご)は 鼾(いび)くけっ [上山天洲]
三枚目(東) 市場(いっ)べ出(だ)し 牛(べぶ)は小屋かあ 出(で)ろたせじ [伊地知 孝]
三枚目(西) 爺(じ)の位牌(いへ)と 離(はな)れじ婆(ばば)は 小屋い住(す)ん [弓場正巳]
四枚目(東) 大柄(うど)揃(ぞ)れん 家族(けね)い窮屈(きくっ)ね 兎小屋(うさっごや) [堂園三洋]
四枚目(西) 過疎ん村 廃校(はいこ)ん庭が 芝居小屋 [原田菊男]
五枚目(東) 月(つ)き四五度(しごど) 犬小屋(いんご)へ厄介(やっ)け ない大酔漢(うとら) [石塚律子]
五枚目(西) 作業(さぎょ)小屋を 居酒屋(いざか)へ変えた 雪日和(ゆっびよい) [中囿和風]
六枚目(東) 芝居小屋 命(いの)つ懸(か)けちょい 美事(みご)て芸 [山田竜生]
六枚目(西) ずんだれた 掘建(ほった)て小屋(ご)へも 税(ぜ)ゆ掛(か)けっ [上薗佳笑]
七枚目(東) 小屋こへ這入(へく)だ 青大将(やわた)ゆ引張(そび)っ 強力(ごりっ)妻(かか) [入来創雲]
七枚目(西) 午前様(ごぜんさあ) 物置(ものおっ)小屋で 夜(よ)を明(あ)けっ [江口紫朗]
八枚目(東) 日曜(にちよ)大工(でっ) 風も吹(ふ)かんて 倒(こ)けた小屋 [郷田悠々]
八枚目(西) 山ん春(は)ゆ 炭小屋(すんごや)ん爺(じ)は 独(ひと)い占(じ)め [福原福多]
親方吟(東) 新茶煎(い)い 釜小屋一杯(いっぺ) 初夏ん匂(かざ) [津留見一徹]
親方吟(西) 小屋も小屋 車庫ん奥(おっく)に ワンルーム [諸木小春]

薩摩郷句作品集(薩摩狂句集「くろぢょか」より抜粋)

酒匂えみ 婆(ばば)ん団子(だご) 琉球(じゅきゅ)が遠(と)えどん 言(ちゅ)て配(くば)っ
からからは 梅が咲(さ)っとが 待(ま)っ長(な)ごし
泣(な)っよっか 柱(はした)を打てち 爺(じ)が叱(くる)っ
佐土原 隆 大事(でし)な客(きゃ)き ゴリラが来たち 子が大声(うごえ)
父(ちゃん)聞(き)けち テープで昨夜(ゆべ)ん 酔(よく)れ声(ごえ)
補聴器を 買(こ)た姑(か)け悪口(あっご) 言(ゆ)がならじ
実方天声 臭(く)せち叱(が)っ 便所(まな)け今一度(まいっど) 拭(ぬ)ぐけやっ
巴里(パ)り行(い)たっ 甘藷(からいも)収穫(と)いの 夢を見(み)っ
汚れ痒(が)い 牛(べぶ)は金櫛(かなぐ)し 目をつぶっ
鮫島鈍九 はしとせち 女郎蜘蛛(やまこ)ぶ弾(は)じた 加治木(かちっ)兵児(へこ)
女(おなご)狂(ぐ)れ 裸(はだ)けされてん 目は覚(さ)めじ
相談(はな)し乗(の)ろした 鼻輪(はなぐ)ゆ 婆(ば)が素引(そび)っ
三條風雲児 噂をば 鵜呑(ぐの)み悋気(じんき)ん 箒(ほ)く握(にぎ)っ
灰(へ)をあせっ 骨(こ)つ拾(ふ)る項(うな)じゃ まだ若(わ)こし
生(なま)し大豆(で)ず 撒(め)たか臼庭(うすに)へ 芽を出(だ)せっ
篠田葆光 根性(ねしゅ)が良(え)で 造作(ぞさ)か悪(わ)りどん 嫁(よ)め貰(も)ろっ
琉球(じゅきゅ)が遠(と)え 汁粉(ぜんざ)ゆ義理(ぎい)で ほめっ食(く)っ
新任に 先輩風が 吹(ふ)っ荒(あ)れっ
篠原キミエ 茶碗皿 山盛(やまも)い浸(つ)けっ遊(あす)っ癖
可愛(むぜ)かった 孫も毛脛ん 足(あ)しゅば出(で)っ
味噌麹(みそこっ)が 夜中(よな)けも女房(かか)を 起(お)きらせっ

その他の秀句 (順不同)

ラブコール 父親(とと)が出たなあ 叩(たた)っ切(き)っ [樋口一風]
行(い)っ先(さ)くば 犬(いん)が決(き)めちょい ウオーキング [瀬戸山刀青]
喧嘩(いさ)こかち 女房(かか)が杓文字(めしげ)を 振(ふ)い上(あ)げっ [大西学老]
仕事(しご)ちゃ亀 飲(の)ん方(か)てなれば 兎(うさっ)どん [中村雲海]
エコち言(ゆ)っ 碌(どっ)なた食(か)せん 我家(やど)ん女房(かか) [原田菊男]
バーコーで 見事(みご)つ梳(けず)った 薄(う)し頭髪(びんた) [福山吉連]
子分限者(こぶげんしゃ) 梅雨(つゆ)ん晴れ間が 待(ま)っ遠(どお)し [満留ぐみ]
婆(ば)ん小言(ぐぜ)い 遠(と)おもなろだい 俺(おい)が耳(みん) [伊地知 孝]
逝(い)た亭主(とと)い 相槌(えは)は無(な)かどん 今日(きゅ)も語(かた)っ [田中末木]
夜中(よな)け欲(ほ)し 講習(こうしゅ)ん時(とっ)の あん眠(ねぶ)さ [有川南北]
良(よ)か説教(せっきょ) 耳遠(みんど)え婆様(ばさ)め 子守唄(こもいうた) [佐伯山神]
着払(ちゃば)れで ハイヤを頼(たの)ん 帰(も)でた酔漢(とら) [入来創雲]
相手(えて)ん名あ 男名前で 手帳(てちょ)い書(け)っ [樋口一風]
早(は)よ隠(かく)せ 素手(てぶら)娘(むしめ)が 実家帰(さともど)い [鞆田紅花]
文旦(ぼんたん)の 程(ひこ)はあろそな 首相(しゅそ)ん面皮(かわ) [桑元行水]
竿いっぺ ピンクが目立っ 女所帯(おなごじょて) [谷口雲城]
限界(げんか)ゆば 年中(ねんじゅ)越(こ)えちょい 千鳥足(ちどいあし) [中村雲海]

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