<さつま狂句誌「さんぎし」

おんじょどいの小屋

さつま狂句誌「さんぎし」

第348号

  • 過疎んバス 病院前で 空(か)れけなっ [有川八味]
  • 助け合い 乏(とぼ)し懐中(つくら)を 絞(しぼ)い出(で)っ [太田土管]
  • 美味(うん)も食(く)っ 後(あと)かあ気付(きぢ)た 期限切れ [おんじょどい]
  • ピカピカも 一年(いっねん)経たてば 議(ぎ)を吐(か)えっ [島田秀鼓]
  • 雪(ゆっ)だるま たった一日(ひしち)で ダイエット [永田酒楽]
  • 寝正月(ねしょうが)ち 凄(わ)ぜ都合(つご)ん良(よ)か ごろた雪 [蔵ノ下夢石]
  • 通院の 待ち合い拾(ふ)るた 恋(こ)い陥(おて)っ [山下矢絣]
  • 気兼ねなし 飲(の)ん放題(ほで)飲んだ 三ケ日(さんがにっ) [椛山十四郎]
  • 長(な)げ電話 鍋あ怒(はら)けっ 沸出(ふっだ)せっ [新開弓弦]
  • 今日(きゅ)は受験 田(た)ノ神様(かんさ)めも 拝(お)ごて行(い)っ [永井牛山]
  • 三浪目 拝(おが)ん神社を 吟味しっ [狩俣康俊]
  • 牛小屋(べぶごや)も 学資工面で 空(から)いなっ [瀬戸口湯気]
  • 飲(の)ん方(か)てな 如何(いか)な工面も 直(いっ)き付(ち)っ [多田一行]
  • 長(な)げ祝辞(しゅく)じ 刺身(さし)まほとびっ 料理(じゅ)や冷(さ)めっ [大蛙]
  • 凄(わ)ぜ希望(のぞん) 名前(な)が賑(は)ずませた 名付祝(なつけゆえ) [ゆめ路]
  • 呆(ぼ)え雪達磨(だるま) 犬(いん)の放尿(しべん)で け倒(たお)れっ [一髪]
  • 寝正月(ねしょうがっ) 体重計(ちっき)ん目盛(めも)や 跳ね上(あ)がっ [益満大拘]
  • 兎小屋(うさっごや) じゃって亀並み 未だローン [黒牛]
  • 午前様(ごぜんさ)へ 手荒(てあ)れ炊事(まかね)ん 音を出(で)っ [有馬凡骨]
  • 洒落(はいから)あ しちょっが手荒(てあ)れ 娘(おご)ん所作 [外薗湯乃香]

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