<さつま狂句誌「さんぎし」

おんじょどいの小屋

さつま狂句誌「さんぎし」

第346号

  • 年賀状 下手な狂句で 派手をとっ [新開弓弦]
  • メタボ腹(ば)れ 言訳(いいわ)け下(さ)げた 万歩計 [太田土管]
  • 交互(かたいぐ)ち 鼻唄が出(でい) へぼ碁同士(どし) [永井牛山]
  • 内気(いめ)な奴(と)が 天下国家を 焼酎(そつ)で叱がっ [萩迫凡栽]
  • 三(み)つ指(ゆっ)の 女房(か)け狼狽(ばたぐ)ろた 朝帰(あさもど)い [おんじょどい]
  • 塵袋(ごんぶくろ) 家計(しょて)ん具合(あんべ)を 滲(にじ)ませっ [多田一行]
  • 詰め放題(ほで)い 欲(よっ)の袋が け破(やぶ)れっ [吉元三智]
  • 熟れた柿(か)きょ 隣(とな)いの爺婆(じば)が 数(かん)ぜちょっ [満天]
  • 厚化粧(あっげしょ)い 暗闇(くらす)み亡夫(とと)ん 位牌(いへ)あ泣(ね)っ [有馬二刀流]
  • 欠点(あら)も無(ね)が 褒(ほ)め先(ざ)っも無(ね) 並(な)んの嬶(かか) [福富河童]
  • 長病気(ながやんめ) 見舞(み)め来た友達(どし)が 薬(くす)いなっ [梅星]
  • 飯事(ままげ)ずい 病気(やんめ)も居(お)れば 医者も居(お)っ [一髪]
  • 新米(にかごめ)ん 誘惑(ゆうわ)き負けた ダイエット [永田酒楽]
  • 厳(いみ)し姑(しゅと) 障子ん桟(さん)に 虫眼鏡 [送風]
  • 名高(なだ)け焼酎(しょちゅ) 空瓶じゃって 飾(かざ)いしっ [一珍]
  • 血筋(す)ず引(ひ)たか 孫も横杵(よんご)ん 面構え [瀬戸口湯気]
  • 洗濯(ある)あせじ 裏返(うらが)えちゃ着(き)っ 不精奴(ふゆしごろ) [外薗湯乃香]
  • 朝寝奴(あさねごろ) シャツを裏返(けしん)め 駅(え)き走(はし)っ [津曲とっこ]
  • 不在(おら)んどち 居留守ん下駄あ 裏(う)れ回(ま)えっ [有馬凡骨]
  • 祝賀会(しゅくがか)ゆ 通夜いしなけた 司会下手 [蟹篭]

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