<さつま狂句誌「さんぎし」

おんじょどいの小屋

さつま狂句誌「さんぎし」

第341号

  • 父(とと)ん日あ 亭主(とと)ん日じゃ無(ね)ち 嬶(かか)が言(ゆ)っ [渡辺比呂子]
  • 小(こ)め政党(せいと) 遠吠えしかて 尻尾(しいぼ)振(ふ)い [椛山十四郎]
  • 妻(かか)ん重石(おし) こいが我家(わがえ)ん 抑止力(よくしりょっ) [永田酒楽]
  • 雨除(あまよ)けも ならんてバッグ 頭(ず)い乗(の)せっ [東 こっ風]
  • ま一度(いっど)ち 課長(かちょ)ん音痴を 義理(ぎ)い賞(ほ)めっ [有馬二刀流]
  • 稀(まね)けんな 義理(ぎい)で亭主)とのじょ)ん 位牌(いへ)と寝(ね)っ [入来院彦六]
  • 貧暮(ひんぐ)らし 半端ん義理(ぎい)に 口(く)つ添(そ)えっ [一点]
  • こいも義理(ぎい) 時(とき)な女房(おか)ても 好(す)っち言(ゆ)っ [塚田黒柱]
  • 坊主(ぼ)しゃ一度(いっど) あの世行(い)た様(よ)な 説教(せっきょ)しっ [月詠]
  • 疎(う)て真似で 振込(ふいこ)ん詐欺を 手玉(てだ)め取(と)っ [倉元天鶴]
  • 疎(う)て女房(かか)も 金(ぜん)が絡めば 冴(さ)えでけっ [瀬戸口湯気]
  • 吝(けち)が切(き)い カステラなんだ 転倒(はんと)けっ [金井一馬]
  • 蒲焼(かばやっ)の 匂(かざ)を袋(ふくろ)い 詰(つ)むい吝(けち) [蔵ノ下夢石]
  • 破(やぶ)れ服(ふ)く 流行(はや)い紛(まぎ)らせ 亭主(て)し着(き)せっ [今隅くま五郎]
  • 見たぶんで 魚(いお)が逃(に)ぐそな 釣道具(ついしょどっ) [永井牛山]
  • 銭貰(ぜんせび)い 気力(あや)ん無(ね)声で 迫(せま)っ来(き)っ [大蛙]
  • 手も銭(ぜん)も かかっ難儀(のさ)んち 犬(いん)自慢 [新山]
  • やい難(に)っか 婿と二人(ふたい)の 焼酎(しょちゅ)飲(の)ん座 [寿音]
  • 給料(はれ)ん前(ま)え 嫁は頻(はたれ)っ 実家(さ)て帰(もど)っ [我流]
  • 将来(さっ)が心配(せわ) 頻(はたれ)っ首相(しゅそ)が 変(か)わい国(くん) [萬福平次]

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