<さつま狂句誌「さんぎし」

おんじょどいの小屋

さつま狂句誌「さんぎし」

第335号

  • 下戸ん客(きゃ)く 誉め誉め嬶(かか)は 茶菓子(ちゃが)す出(で)っ [小鳥]
  • 節分に 鬼(おん)ぬ集めた 赤提灯(あかちょちん) [有川八味]
  • 腕白坊主(あまいば)ち 七十歳(ななじゅ)足(て)たよな 横杵爺(よんごじじ) [馬込白鯨]
  • スイッチを 切れば見ちょっち 叫(おら)っ亭主(とと) [多田一行]
  • 金(ぜん)な無(ね)て カード膨(ぶく)れん 可哀相(ぐら)し財布(ふぞ) [山口涼風]
  • 女風呂(おなごぶろ) 諍(いさ)こじょい如(ご)っ 響(ひび)っ声 [前野一合敏]
  • 田舎店(いなかみせ) 郷中(ごじゅ)ん噂(うわさ)も 混(ま)ぜて売(う)っ [新開 譲]
  • 嬉(うれ)し嘘(うそ) 貴方(はん)しか知(し)たん 乳房(ちち)ん痣(あざ) [蔵ノ下夢石]
  • 休肝日 唾(つば)を飲(の)ん飲ん 寝床(と)け潜(もぐ)っ [多田一行]
  • 職(しょ)か何(ない)な 真先(さ)き聞(たん)ねちょい 娶(も)れ話(ばなし) [国生千鳥]
  • 職(しょ)き就(ち)たや 直(たっち)き茶髪(ちゃぱ)ち 染め直(な)えっ [永田酒楽]
  • 運転(まく)い方(か)て 行(い)っも帰(もど)いも 二度嵌(うた)っ [一点]
  • 万引(まんびっ)の こん手が悪(わ)りち 指(ゆ)ぶ叩(た)てっ [津曲とっこ]
  • 切れた妻(かか) 指輪(いっがね)放(ほた)っ 実家(さ)て帰(もど)っ [吉村伝波]
  • 下戸奴(げこわろ)が 高級(た)け焼酎(しょちゅ)を棚(た)ね 見せつけっ [東 五本松]
  • ビール迄(ずい) 小便(しべん)臭(く)せよな 検尿後 [永田酒楽]
  • 俺(おい)と同(ずっ) 不足(たらん)加減(かげん)が 良(よ)かとこい [茶恋児]
  • 途方無(つがらんね) 時間と金(ぜん)の 亭主(とと)が料理(じゅい) [田中牛角]
  • お年玉 並(な)るだ手の平(ひ)れ 不況(ふきょ)ん風 [ひまわり]
  • 頼(たの)ん事(ご)ちゃ 小指(こゆ)び結(きび)った 新婚当初(といえはな) [外薗湯乃香]

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