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薩摩狂句

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薩摩郷句誌「渋柿」 第600号 7月号

雑吟     塚田黒柱選

一番槍 選挙いな 行(い)かじ政治を 腐(くさ)らけっ [金井一馬]
二番槍 ブランドじゃ 無(な)かじサイズで 選(えら)っ女房(かか) [弓場正巳]
三番槍 上戸(じょご)ん客(きゃ)き 焼酎(しょちゅ)とポットが 走(はし)っ来(き)っ [池上黒ぢょか]
四番槍 夫婦(みと)喧嘩 メールで女房(かか)い 詫(わ)ぶ入(い)れっ [中村雲海]
五番槍 褒(ほ)めち言(ゆ)で 褒(ほ)めっ育(おや)せば 甘(あ)めち叱(が)っ [諸木小春]
六番槍 苺(いっご)狩(が)い 高(た)けで沢山(ずんばい) 食(く)て帰(もど)っ [福冨野人]
七番槍 久振(さしかぶ)い 帰省(もど)れば母(はほ)が 小(ちん)こなっ [有馬慶成]

渋柿集

三條風雲児 団地どま 満艦飾(まんかんしょっ)の 梅雨(ながし)明け
帯(お)ば天下(ちょっ)け 結(むす)っ飛(と)っ出た 六月灯(ろっがっど)
西瓜(すか)番に 飲(の)ん平(べ)をやった とが間違(まっ)げ
アメリカん 腰巾着(こしぎんちゃ)くば 嫌(き)ろた拉致
とは言(ゆ)どん 人騒がせな ボランティア
有川南北 総理ずい 駆(か)い出(で)た五区ん 補欠選(ほけっせん)
年金ち 脳(の)を巻(ま)っ切(き)いめ ややこしゅし
終宴(おひらっ)の 頃(こ)れな飲(の)ん平(べ)が 輪をつくっ
こらのさん 女房(かか)が手酌(てじゃっ)で 滴(した)めきっ
金(ぜん)の面(つら) 嫁(よ)めな見(み)せんじ はっ逝(ち)たっ
塚田黒柱 大根足(でこんあ)し まっで似合(にお)わん ルイ・ビトン
嘘も嘘 焼酎(しょちゅ)と女房(おかた)は 好(す)かん言(ちゅ)っ
好(す)っなしこ 持(も)っ行(じ)け言(ちゅ)たた 残(のこ)い物(もん)
アメリカん 大義イラクん 子も殺(こ)れっ
暇(ひ)めなれば 忙(いそが)しか方(ほ)が 良(え)ち思(お)もっ
堂園三洋 老夫婦(おんじょみと) 棚田(たな)で着(ち)た時(と)か 息(せ)が切(き)れっ
多忙時(せしけど)き いっこ帰(もど)らん 語(かた)い好(ず)っ
少(ちっ)としか 買(こ)わんてレジい 長(な)ご並(な)るっ
つばめ号 安(や)し年金じゃ 川内(せんで)ずい
絶景ち 美人(シャン)と唸(うな)った 露天風呂
植村聴診器 合併の 騒動(そど)がかえっちゃ 町(ま)つば割(わ)っ
鶏(とい)の病(びょ)を 横道(おど)が隠(かく)せっ 凄(わ)ぜ感染(うつ)っ
涙目(なんだめ)を 花粉症(かふんしょ)ち言(ゆ)う 夫婦(みと)喧嘩
臍が先(さ)き 風邪を引(ひ)こそな ビキニ娘(おご)
治(なお)らん病(びょ) 医者も患者も 作(つく)い笑(わ)れ
岩崎美知代 見学(けんがっ)で 三途ん川を 見て帰(もど)っ
夏疲(なっだ)れも 苦瓜(ごい)の一皿(ひとさ)れ 生(い)っ上(きゃ)がっ
手術(しゅじゅっ)後(あと) 力(あや)ん無(ね)音を 待(ま)っ上(ちゃ)げっ
皮膚(かわ)一枚(いっめ) 剥(は)ぐそな暑(ぬっ)せ川(か)へ走(はし)っ
岩風呂い 萎(しな)ぶれ乳房(ちち)を 泳(およ)がせっ

山椒集 題「鰻(うなっ)」     有川南北選

池田湖ん 鰻(うな)ぎ驚(たま)げた 観光客(かんこきゃっ) [棈松睦酔]
目の芯に 鰻(うな)ぐ食(か)せたや 力(あや)が出(で)っ [岩崎美知代]
釣糸(いと)なんだ 縺(まく)じっ釣れた 大(ふ)て鰻(うなっ) [野間口鈴女]
五客一席 飯(め)しちょこっ 茣蓙を敷(ひ)たよな 痩(や)せ鰻(うなっ) [津留見一徹]
五客二席 蒲焼(かばやっ)の 匂(かざ)を団扇(うっば)で 撒(ま)ったくっ [仮屋一発]
五客三席 一切(ひとき)れが 鰻丼に載(の)い 大家族(うげね)世帯(じょて) [小森寿星]
五客四席 土用(どゆ)鰻(うなっ) 効(き)たか爺様(じさま)は 畑(はたけ)耕(う)っ [森山厚香]
五客五席 寝(ね)くだ亭主(て)し 女房(かか)ん臍繰(へそく)や 鰻(うな)ぎなっ [山下明良]
選者吟 幼鰻(しらす)捕(と)い 夜更けん波見(はん)に 灯(ひ)が揺(ゆ)れっ

龍虎集 「時事吟」     堂園三洋選

誰(だい)が知事(ち)じ なろが懸命(せっぺ)な 農業(さっ)の汗 [上山天洲]
ハイテクん ドアが子供(こどん)の 命(いの)つ取(と)っ [樋渡草団子]
表現の 自由(じゆ)い噛(か)ん付(ち)た 真紀子様(まっこさあ) [上薗佳笑]
四天王一席 イラク行(い)っ 自己責任ち 釘(く)ぐば刺(せ)っ [弓場正巳]
四天王二席 ハルウララ 一度(いっど)も勝(か)たじ 名馬(めい)べなっ [入来創雲]
四天王三席 噴(ふ)っ上(きゃ)げも 不況じゃろそな 桜島 [福山吉連]
四天王四席 手鏡(てかがん)で 経済(けいざ)ゆ見(み)たい 娘(こ)を見(み)たい [津曲とっこ]
選者吟 観光客(かんこきゃ)き 持(も)つい知林(ちりん)の 砂(ずな)ん道(みっ)

郷句相撲 題「横道(おど)」

横綱(東) 横道(おど)な子を 一喝(ひときめ)叱(が)った 郷中(ごじゅ)教育(きょいっ) [泊 白水]
横綱(西) 退職(やめ)た亭主(て)し 塵日(ちいび)ち床(とこ)で 吐(か)やす横道(おど) [上薗佳笑]
大関(東) また行(い)っち 解放(かいほ)ん後(あと)で 横道(おど)を言(ゆ)っ [野間口鈴女]
大関(西) 横道(おど)も横道(おど) ラベル貼(は)い替(か)え 肉(に)く捌(さ)べっ [福原福多]
関脇(東) 野良(はい)弁当(べんと) 横道(おど)な烏(からし)が うっ食(たも)っ [樋渡草団子]
関脇(西) 買(こ)わせんて 横道(おど)な奥様(こじゅさあ) 試着(しちゃ)くしっ [津曲とっこ]
小結(東) 横道(おど)な奴(と)が 塵(ごん)ぬ隣(つっ)せへ 掃(は)っ出(だ)せっ [細山田妙子]
小結(西) 看病(かびょ)もせじ 横道(おど)がまぜくい 遺産分け [永徳天真]
筆頭(東) 横道(おど)な国(くん) 他国(ひとん)げ這入(へく)っ 盗(ぬす)むしっ [渡 純光]
筆頭(西) 横道(おど)な女房(かか) 亭主(とと)い保険ぬ 沢山(ずし)掛(か)けっ [田代彦熊]
二枚目(東) オレオレち こけ振(ふ)い込(こ)めち 横道(おど)な奴(わろ) [篠原文兎]
二枚目(西) 子をやれば 横道(おど)な秤(ちき)ゆば 食(く)らわせっ [田中栄泉]
三枚目(東) 横道(おど)議員 眠(ねむ)っちょい間(こ)め 良(よ)か月給(げっきゅ) [堂園三洋]
三枚目(西) 盛(も)い皿を あらかた食(く)ろた 横道(おど)な下戸 [棈松睦酔]
四枚目(東) 横道(おど)な奴(わろ) 並(な)るじょい列(れっ)の 前(ま)へ入込(へく)っ [森山厚香]
四枚目(西) 寸刻み ごろいと土手(ずべ)を 切(き)い崩(くじ)っ [那加野黎子]
五枚目(東) 出(だ)し前は 出(だ)そとなせんが 口(く)ちゃ出(だ)せっ [満留ぐみ]
五枚目(西) あん横道(おど)が 出世頭(しゅっせがした)ん クラス会 [弓場正巳]
六枚目(東) 干(ほ)したてん 日向布団に 横道(おど)な猫 [諸木小春]
六枚目(西) 横道(おど)な奴(わろ) 家(うっ)じゃ敷(し)かれっ 小(こ)む曲(ま)がっ [津留見酎児]
七枚目(東) 横道(おど)ん血筋(す)じ 姑(か)け輪をかけた 嫁が来(き)っ [安藤孟宗竹]
七枚目(西) 追跡(ついせっ)が 悪(わ)りち違反車 横道(おど)な奴(わろ) [盛満椒平]
八枚目(東) 横道(おど)な亭主(とと) 発覚(ばれ)てん止(や)めん 浮気癖 [新地十意]
八枚目(西) 飼主(けぬ)し似(に)っ 猫ずい横道(おど)い 仕込(しこ)まれっ [有馬凡骨]
親方吟(東) 一円で 横道(おど)が買(こ)っ行(い)た 無人店(みむじんみせ) [岩崎美知代]
親方吟(西) 秘書給与 横道(おど)な議員(せんせ)や 我(わ)が遣(つ)こっ [植村聴診器]

第97回南日本薩摩郷句大会 兼題「弾(はず)ん」 金井一馬選

特選 本尊な 寝(ね)せっ弾(はず)じょい 節句(せっ)の祝(ゆえ) [有村土栗]
秀一 嫌(き)ろわれた 課長(かちょ)ん 送別会(そうべっか)や弾(はず)ん [三條風雲児]
秀二 焼酎(しょつ)ブーム 大家族(うげね)で弾(はず)ん 唐芋(かいも)植え [馬込白鯨]
秀三 外(は)じたなら 可愛(む)ぜ足(あ)しゃ弾(はず)ん 襁褓(しめし)替え [岩崎美知代]
秀四 競(せ)い上(あ)がい 牛(べぶ)い心臓(しんぞ)が 弾(はず)んでっ [米元年輪]
秀五 地引網(じびっあん) 大漁(たいりょ)で弾(はず)ん 浜行楽(はまでばい) [山内成泰]
軸吟 飲(の)ん方(か)てな ぴんこぴんこち 足(あ)しゃ弾(はず)ん [金井一馬]

第97回南日本薩摩郷句大会 兼題「色艶(いろひっ)」 上籠若菜選

特選 色艶(いろひっ)で 会長(かいちょ)を決めた 戦友会(せんゆかい) [小瀬一峻]
秀一 ひっ落(ちゃ)えっ 大(ふ)て借金(しゃっせん)に 青(あお)ざめっ [中村雲海]
秀二 色艶(いろひっ)が 良(よ)かち思(お)もたや 女房(かか)が留守(ずし) [塚田黒柱]
秀三 色艶(いろひっ)が 悪(わ)り時(と)きゃ化粧(けしょ)で ひっ隠(か)きっ [稲留明天]
秀四 首(く)ぶ捻(ひね)い 医者が色艶(いろひ)く 悪(わ)るなけっ [深道好之]
秀五 一年中(いっねんじゅ) 色艶(いろひっ)の良(よ)か おてもやん [村田子羊]
軸吟 十八歳(じゅうはっ)の 色艶(いろひっ)じゃなか 受験疲(だ)れ [上籠若菜]

第97回南日本薩摩郷句大会 兼題「堪(の)さん」 枦山一球選

特選 漕(こ)っ方(かた)も 乗(の)い方(ほ)も堪(の)さん 介護舟(かいごぶね) [長井春江]
秀一 医者様(いしゃさあ)も 堪(の)しめ手遅て(おく)れ 言(ちゅ)もならじ [三條風雲児]
秀二 堪(の)さんどん 毎日(めにっ)磨(み)げちょい つるっ禿ぱげ [塚田黒柱]
秀三 背負(かる)た業(ご)ち 顔(つら)じゃ笑(わ)るてん 堪(の)さん看病(かびょ) [西 幸子]
秀四 堪(の)さん言(ちゅ)が 臍繰(へそく)や止(や)めん 生魂(いっだまし) [新地十意]
秀五 五月病(ごがっびょ)ん 涙(なんだ)ん電話(でん)うぇ 堪(の)さん母親(はほ) [東 竜王]
軸吟 ダイエット 皮は皺(し)うぇなっ 堪(の)さんこっ [枦山一球]

第97回南日本薩摩郷句大会 兼題「あったらし」 中村雲海選

特選 あったれち 塵(ご)み出(で)た古着(つづ)ゆ 持(も)っ帰(もど)っ [花園ちづ]
秀一 治癒(なお)ったや まこてあったれ 医者ん費用(こい) [有馬凡骨]
秀二 あったらし 言(つ)かたで寄付を 投(な)げっやっ [小宮路〆鯖]
秀三 下戸は損 まこてあったれ 割勘(びんたわい) [三條風雲児]
秀四 あったらし 料理(じゅい)は飾(かざ)いの 飲(の)ん平(べ)揃(ぞ)れ [永徳天真]
秀五 虐待で あったれ命(いの)つ 踏(ふ)ん潰(つ)びっ [蔵ノ下夢石]
軸吟 あったらし 眉毛(めげ)どん剃って 醜二才(ぶにせ)なっ [中村雲海]

第97回南日本薩摩郷句大会 兼題「虹(にじ)」 村田子羊選

特選 空ん旅(たっ) 初(はい)めっ丸(まい)か 虹(に)ずば見(み)っ [三條風雲児]
秀一 観光客(かんこきゃ)く 虹が迎えた 曽木の滝(たっ) [米元年輪]
秀二 欲(ほ)し夕立(さだ)ちゃ 海(うん)の上(うえ)どみ 虹(に)ずかけっ [三條風雲児]
秀三 牛(べぶ)洗(あ)れん ホースん霧い 虹が立(た)っ [福原福多]
秀四 見事(みご)ちどん 見手(みて)どま居(お)らん 過疎ん虹 [畑山真竹]
秀五 暮(く)れん虹 諺(ことわざ)どおい 鎌を研(て)っ [有馬靖雄]
軸吟 天(あま)の川(か)へ 虹がデートん 橋(は)すかけっ [村田子羊]

その他の秀句 (順不同)

ち落(お)とけた 豆腐(おかべ)を白和(よご)し 切(き)いかえっ [入来創雲]
迎(む)けめ来た 女房(かか)い管巻(じじら)が 引張(そび)かれっ [川村 明]
禿(は)げでけっ 釣(つ)い合(え)がとれん 童顔(わらべづら) [樋口一風]
隣(つっ)の風呂 今夜ん歌あ 浪花節 [野間口鈴女]
ハイレグを 他人(ひと)ん娘(こ)じゃっで 気安(きや)す見(み)っ [池上黒ぢょか]
褒(ほ)むい事(こ)ちゃ 無(ね)どかち悩(なや)ん 通知表 [種子田 寛]
効(しょ)をうたじ 鰻(うなっ)が罪(つん)ぬ うけかぶっ [諸木小春]
倹(つま)し女房(かか) 鰻(うなっ)のタレで 一食(ひとかたっ) [西ノ園ひらり]
馬面(うんまづら) 言(ちゅ)たや一度(いっど)で 訪(たん)ね着(ち)っ [津留見一徹]
飲ん平亭主(とと) 色艶(いろひ)か良(よ)かが 糖が出(で)っ [新地十意]
色艶(いろひっ)が 良(え)とか悪(わ)りとか 地黒(じぐろ)女房(かか) [平中小紅]
孫ん守(も)や 堪(の)さん言(ちゅ)かたで 嬉(うれ)しか態(ふ) [鈴木芳子]
堪(の)さん時(と)きゃ 来(け)よち有(あ)いよな 事(こ)つ吐(か)えっ [津留見一徹]
雷(かんなれ)ん お詫びじゃっつろ 後(あ)てな虹 [永徳天真]
立小便(たっしべん) 女子(おなご)は知(し)たん 虹(に)ず作(つく)っ [東 竜王]
見事(みご)て虹 錦江湾ぬ 股(ま)て挟(はす)ん [上籠若菜]

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