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薩摩狂句

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薩摩郷句誌「渋柿」 第592号 11月号

雑吟     塚田黒柱選

一番槍 惜(てこ)ねこっ 下戸いがんぶい 焼酎(しょちゅ)を注(ち)っ [小森寿星]
二番槍 退職(やめ)たどん 毎晩(めばん)社訓が 寝言(ねご)ち出(で)っ [米元年輪]
三番槍 研修会(けんしゅかい) 鼻ん毛毟(むし)い 旅費を出(で)っ [田中栄泉]
四番槍 無理(む)ゆすんな 言(ちゅ)どん加勢(かせ)どま しちゃくれじ [山内成泰]
五番槍 見栄張(は)いが 英語を使(つ)こが 書(か)きゃならじ [安藤孟宗竹]
六番槍 こいも義理(ぎい) 餞別(せんべっ)よっか 高(た)け土産 [森山厚香]
七番槍 不況(ふきょ)不況(ふきょ)ち 言(ゆ)どん食堂(しょくど)あ 並(な)るっ待(ま)っ [満石うらら]

渋柿集

三條風雲児 杉山(すっぎゃま)あ 葛葛(かんねかずら)が 巻(ま)っ倒(と)けっ
バインダを 五升(ごしゅ)播(ま)っずいも 唸(おら)ばせっ
家族(けね)ごっそ 食(く)加勢(か)せ帰(もど)った 甘藷(かいも)獲(と)い
買手(けて)が無(の)し 漁師(ふなと)泣かせん 金眼鯛(きんめだい)
新そばを 打(う)っわが家族(けね)で 放生会(ほぜ)をしっ
有川南北 厚(あ)ち唇(すば)い 人を食(く)たよな 紅(べん)ぬ塗(ぬ)っ
総入歯(がんぶ)ゆば 入れた湯呑(ゆの)んぬ 娘(こ)が叱(く)るっ
仕舞(しめ)ん悪(わ)り 女房(かか)ん洗濯(せんた)か 夕刻(よのいもて)
街宣車 軍歌で周囲(まわ)ゆ びびらせっ
寝た侭(ない)で 火星が見(み)ゆい ボロ家(え)住(ず)め
塚田黒柱 まねけんな 飲(の)もやち下戸い 誘(さそ)われっ
子をば叱(が)っ 挙句(あげ)か茶髪(ちゃぱっ)の 親も叱(が)っ
着(ちゃく)うたも 知(し)たじ生徒い 笑(わ)るわれっ
勝った時(と)か パチプロんよな 事(こ)つ吐(か)えっ
輸入野菜(やせ) 農業(さ)き励(はま)い衆(し)の 首(く)ぶ締(し)めっ
堂園三洋 孫わろが 知(し)っちょっ堪(の)さん 年金日
隠(かく)し味(あ)じゃ 愛情じゃっち 婆(ばば)ん料理(じゅい)
野良(はい)どみな 行(い)たこちゃ無(な)かろ 現代(いま)ん牛(べぶ)
露天風呂 美人(シャン)の餅肌(もっは)で 紅(べん)が差(せ)っ
買物籠(けもんかご) 中国産(ちゅうごっさん)で 盛(も)い上(や)がっ
植村聴診器 過疎村が 茶髪(ちゃぱ)ち賑(にっぎゃ)け 盆正月(ぼんしょがっ)
こん頃(ごろ)は 西瓜(すか)よか梨が 盗(と)い易(やす)し
ストレしな 新焼酎(しんじょちゅ)ん方(ほ)が 効(き)っごたっ
ブランドん 甘藷(かいも)は味(あっ)も 品(ひん)があっ
産休(さんきゅ)をば 亭主(だん)ねとらせた キャリアママ
岩崎美知代 焼畑(やっばた)ん 一味(ひとあっ)添えた 五木(いつっ)そば
労賃(ひまんこい) 吊(つ)りっ唐芋(かいも)が 軒(の)き並(な)るっ
囲炉裏(ゆる)い火が入(い)っ 蕎麦鍋(そばなべ)い 湯気(ほけ)が舞(も)っ
塩秋刀魚(しおさん)め 新米(しんめ)が羽釜(かま)を こさっ切(き)っ
プロ並(なん)の 釣道具(ついど)か雑魚(ざこ)を 今日(きゅ)も上(あ)げっ

山椒集 題「黒(くろ)」     有川南北選

黒(く)れ娘(おご)が 脱皮したごっなっ 帰省(もど)っ [諸木小春]
土用(どゆ)最中(さなか) 真(ま)っ黒(く)ろ日焼(や)けっ 早期刈(が)い [安藤孟宗竹]
黒(く)ろ染(そ)めっ パーマ帰(もど)いが 少(ち)す気取(きど)っ [永徳天真]
五客一席 親(お)へ貰(も)ろた 大事(でし)な黒髪(くろか)む きし染(そ)めっ [金井一馬]
五客二席 相撲(すも)ん使者 黒紋付(くろもんつ)っで 畏(かしこ)まっ [川村 明]
五客三席 祝(ゆえ)ん座で 数珠が出(で)っきた 黒背広 [東 竜王]
五客四席 蒲焼(かばやっ)の 油でず黒(ぐ)れ 縄暖簾 [棈松睦酔]
五客五席 ず黒(ぐ)ろなっ 全部(ずるっ)出揃(でそ)ろた 始業式(しぎょうしっ) [北村虎王]
選者吟 窯出し日 鼻ん穴(す)なんだ 真っ黒け

龍虎集 「時事吟」     堂園三洋選

拉致家族(かぞ)き 美女軍団の 憎(にっ)か愛想(えそ) [永徳天真]
おれおれち 愛情(ぼんの)を手玉(てだ)め 取った詐欺 [上籠若菜]
待(ま)っちょった 夢んつばめが 川内(せんで)入(い)い [西 幸子]
四天王一席 合併の 的(まと)は天下ち 菅小沢(かんおざわ) [鈴木一泉]
四天王二席 血腥(ちなまぐ)せ 中東んテロい 遠(と)え平和 [米元年輪]
四天王三席 二国(にこっ)して モーツァルトん 出身地(で)を奪合(ばこ)っ [江平光坊]
四天王四席 犠打記録(きろ)き アンチ巨人も 手を叩(た)てっ [稲留明天]
選者吟 どん顔(つら)が 真実(まこっ)じゃろかい 西郷様(さいごさあ)

郷句相撲 題「周囲(ぐるい)」

横綱(東) 周囲(ぐるい)から 青田を刈った 飯米(はんめ)切(ぎ)れ [山田竜生]
横綱(西) 嫁女(よめじょ)貰(も)れ 仲人(なかだ)ちゃ周囲(ぐる)よ 攻め落(お)てっ [西 幸子]
大関(東) 治(ゆな)っ時(と)きゃ 周囲(ぐるい)が痒(か)ゆか 吹出物(ふっでもん) [野間口鈴女]
大関(西) 俺(お)や俺(おい)ち 周囲(ぐる)や見(み)もせん 横(よん)ご杵(ぎね) [上山天洲]
関脇(東) 倒産(かや)ったや 周囲(ぐる)や全部(すっぱい) 他人面(たにんづら) [松元清流]
関脇(西) 夫婦(みと)喧嘩 周囲(ぐる)や楽(たの)しゅみ 耳(み)む立(た)てっ [小森寿星]
小結(東) 蝦蟇油 周囲(ぐる)や直(たっち)き 人ん山 [久永時盛]
小結(西) ざまな娑婆 周囲(ぐる)い気兼(きが)ねん 煙草喫(の)ん [今釜三岳]
筆頭(東) 食残(くのこ)しの 団子(だご)ん周囲(ぐる)ゆば 蟻(あい)が回(め)っ [福山吉連]
筆頭(西) 娶(も)れ話(ばな)す 周囲(ぐるい)の口(くっ)が 破談(がんくえ)っ [仮屋一発]
二枚目(東) 下戸同士(どし)が 鍋ん周囲(ぐるい)に 陣ぬ取(と)っ [入来創雲]
二枚目(西) 血統(すっ)じゃって 痩(や)せ亭主(て)し周囲(はた)が 心配(せわ)をえっ [福冨野人]
三枚目(東) 立退(の)かん爺(じ)の 周囲(ぐるい)がビルで 囲(かこ)まれっ [横手五月]
三枚目(西) ひっ転(ころ)っ 周囲(ぐる)ゆ見回(みま)えっ 直(いっ)き立(た)っ [樋口一風]
四枚目(東) 太鼓(てこ)三味線(しゃん)の 周囲(ぐる)ゆ取(と)い巻(め)た 盆踊(ぼんおど)い [樋之口墨矢]
四枚目(西) 長(な)げ挨拶(えさっ) ビールん周囲(ぐる)や 気が抜(ぬ)けっ [小瀬一峻]
五枚目(東) 横杵(よんご)奴(わろ) 周囲(ぐる)ゆ全部(すっぱい) 敵(て)きなけっ [郷田悠々]
五枚目(西) 言出(ゆで)た奴(や)ち 周囲(ぐるい)が役(や)くば 押(お)しつけっ [栫 路人]
六枚目(東) 心配(せわ)な目が ピッチャを囲(かこ)ん フルベース [坂元鶴山]
六枚目(西) 帰省(もど)ゆ待(ま)っ 周囲(ぐるい)が急(せ)かす 嫁ん世話 [津留見酎児]
七枚目(東) 三十(さんじゅ)娘(おご) 周囲(ぐるい)の結婚祝(ゆえ)が 気(き)いかかっ [諸木小春]
七枚目(西) 総理選 周囲(ぐるい)が騒動(そど)な 永田町 [金井一馬]
八枚目(東) 愛子様(さあ) 周囲(ぐる)い手を振(ふ)っ 可愛(む)ぜ挨拶(えさっ) [稲留明天]
八枚目(西) 鉢巻(はちまっ)が 周囲(ぐる)ゆ取巻(といめ)た 選挙戦 [有村土栗]
親方吟(東) 平常(かねっ)から 周囲(ぐる)ゆ見回(みま)えっ 災害(が)い準備(しこ)っ [植村聴診器]
親方吟(西) 癒(なお)い前 周囲(ぐる)やじじ痒(が)い 大(ふ)て面疔(めんちょ) [岩崎美知代]

その他の秀句 (順不同)

お流れあ 脂(あぶら)ぎっちょい コップ焼酎(じょちゅ) [小森寿星]
退職金(やめぎん)な 内助ん功ち 女房(かか)が取(と)っ [弓場正巳]
始末書(しまっしょ)ん 字にしちゃ惜(お)しち 褒(ほ)められっ [津留見酎児]
遠慮(しんしゃっ)ち 思(おも)たて茶菓子(ちゃが)しゃ 持(も)っ帰(もど)っ [平中小紅]
石橋も どらち女房(おかた)が 先(さ)き渡(わた)っ [上籠若菜]
職(しょっ)探(みし)け かった邪魔(ま)じない ビール腹 [今釜三岳]
何事(ないご)てか 二階(に)け来た用事(ゆ)ずば け忘(わす)れっ [野間口鈴女]
釣った鯛(て)を どしこしたかち 吐(か)やす女房(かか) [鮫島牧峰]
うんだもち 相槌(えは)で弾(はず)んだ 三時ん茶 [津留見一徹]
株価高(だか) 昨日(きぬ)泣(ね)た奴(わろ)が 反(そ)い返(かえ)っ [今釜三岳]
夫婦(みと)喧嘩 追出(うで)たが鍵(か)ぐば 掛(か)けきらじ [尾崎若狭]
永(なが)か春(はい) 短(みし)けメールで 縁(えん)ぬ切(き)っ [上薗佳笑]

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