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薩摩狂句

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薩摩郷句誌「渋柿」 第587号 6月号

雑吟     塚田黒柱選

一番槍 呆(ぼ)え言(つ)たや 父(ちゃん)と同等(ぐゎい)じゃち きし吐(か)えっ [楠八重渓流]
二番槍 田植え時(ど)き さぼっちょいよな 休耕田(きゅうこでん) [樋口一風]
三番槍 出来(でけ)た婚 自分(わが)もじゃったて 子を叱(く)るっ [佐土原 隆]
四番槍 メルヘンの 月(つっ)の砂漠(さばっ)が 今修羅場 [坂元鶴山]
五番槍 乗(の)い人(て)ん無(ね) バスが定刻(ていこ)き 走(はし)い出(で)っ [栫 路人]
六番槍 着(き)い物(もん)も 食物(くもん)も女房(かか)が 下知(げ)つばしっ [枦山一球]
七番槍 席(せ)きょ譲(ゆず)い 茶髪(ちゃぱっ)の青年(にせ)を 見直(みなお)せっ [大迫三ツ葉]

渋柿集

三條風雲児 日本な 万景峰(まんぎょんぼん)に 舐(な)められっ
早苗饗(さのぼい)も ぶんと弾(はず)まん 機械植え
涎(ゆだい)垂(く)い 黒焼(くろや)く食(か)せた 蝸牛(つんぐらめ)
粟ん飯(め)し こいじゃこいじゃち 生辣韮(なまだっきゅ)
定年に なった限(ぎ)い靴(く)ちゃ 黴(こし)が生(ねっ)
有川南北 告示前 もへきし連呼(おら)っ 選挙カー
選挙どま 二の次(つ)ぎ行楽(でば)ゆ 計画(ぐん)たてっ
行楽(でばい)疲(だ)れ テレビん前い 足(あ)す投(な)げっ
有(あ)い物(もん)ぬ 食(く)てけ済(す)ませた 行楽(でばい)疲(だ)れ
良(よ)か身分 扶助どん貰(も)ろっ パチンコし
塚田黒柱 多(う)か彼氏(かれし) 着メロずいも 振(ふ)い分(わ)けっ
はいはいち 頑固(いっこっ)亭主(とと)を 手玉(てだ)め取(と)っ
流行(はやい)服(ふ)く 似合(にお)わん思(と)もが 試着(しちゃ)くしっ
叱(が)られ上手(じょし) 叱(が)い方(ほ)がかった 気が抜(ぬ)けっ
金バッジ 通(とお)らん議(ぎ)ずい 押(お)し通(と)えっ
堂園三洋 唐芋(かいも)焼酎(じょちゅ) 地産地消ち 毎晩(めばん)飲(や)っ
昼寝(ひんね)女房(かか) 悪口(あっご)を言(ゆ)てん け笑(わ)るちょっ
一度(いっど)でん 所得(しょとっ)番付(ばんづ)け 載(の)ろごたっ
ピチピチん 娘(こ)とドライブん 夢を見(み)っ
マグマをば 枕(まく)れ眠(ねむ)れん 桜島(しま)ん晩
村田子羊 間違(まっ)げなし 混浴(こんよっ)じゃった 良(よ)か足湯
海図なし 来(く)そなこっかよ 座礁船
成田(なり)て着(ち)っ 背中合わせん 旅行(たっ)もどい
万引(まんびっ)と いたちごっこん 大(ふ)て書店
呆(ぼや)し亭主(て)す 将軍様(しょうぐんさあ)ち 奉(たてまつ)っ
岩崎美知代 語(かた)い事(こ)ちゃ 無(な)かじ夫婦(みと)いな 長(な)げ梅雨(ながし)
焦げ鍋を 愛情(ぼんの)が切(き)れじ 棚(た)ね飾(かざ)っ
玄関(ふんごん)も 便所(まなか)も女房(かか)ん 趣味(しゅん)で染(そ)ん
嫁よっか 婿が看(み)っとが 流行(はや)いなっ
のさん日も あったが終(し)めな 嫁姑(おや)けなっ

山椒集 題「蛍(ほたい)」     有川南北選

蛍(ほた)ゆ追(う)た 故郷(さと)ん小川あ 泡(ぶっ)が立(た)っ [津留見酎児]
里(さと)土産 蛍(ほた)やジェットい 子と並(な)るっ [岩崎美知代]
過疎ん村 蛍(ほた)ゆ観光(かんこ)ん 目玉(めだ)めしっ [入来創雲]
五客一席 恋の灯(ひ)を 点(と)べっ闇夜(やんよ)い 蛍(ほた)や舞(も)っ [永徳天真]
五客二席 禿ん客(きゃ)き 蛍(ほたい)が来たち 子が揶揄(ちょく)っ [仮屋一発]
五客三席 蛍(ほた)いなっ 帰還(もど)った亡夫(とと)を 蚊帳(か)へ入(い)れっ [泊 白水]
五客四席 蛍(ほたい)刈(が)い 腕白(あまいばっ)どま 溝(み)ぜ倒(かや)っ [種子田 寛]
五客五席 蛍(ほたい)ずい 源氏平家ん 血統(す)ず背負(かる)っ [小瀬一峻]
選者吟 バグダッド 蛍(ほた)い似(に)た灯(ひ)が 闇(やん)に飛(つ)っ

龍虎集 「時事吟」     堂園三洋選

西部劇(せいぶげ)く イラクん砂漠(さば)き 派手いやっ [津曲とっこ]
銀座いも カライモ焼酎(じょちゅ)ん 匂(かざ)が舞(も)っ [弓場正巳]
巣立(すだ)っ子い 待(ま)っかまえちょい 乱気流 [福原福多]
四天王一席 医療費ん 値上げが風邪を こじらせっ [入来創雲]
四天王二席 国債が 良(え)とな聞(き)っどん 金(ぜん)が無(の)し [今釜三岳]
四天王三席 民間出(で) 校長(こうちょ)は孤独(こど)き 堪(た)えきれじ [平中小紅]
四天王四席 ベアあ無(の)し 国(くん)と痛(いた)んぬ 分(わ)くい春(はい) [上籠若菜]
選者吟 無投票 声もけ嗄(か)れじ 楽(だっ)なこっ

郷句相撲 題「蟹(がね)」

横綱(東) 山蟹(やまがね)は 鋏(はさ)む旗(は)てしっ 道(み)つ横断(わた)っ [江口紫朗]
横綱(西) しゃべくいが 一言(ひとこっ)言(い)わん 蟹(がね)ん料理(じゅい) [坂元鶴山]
大関(東) 二三本 足が浮かんだ 蟹(がね)ん鍋 [井手上政暎]
大関(西) 女(おなご)模合(もえ) 甘芋(かいも)ん蟹(がね)で 安(や)す上(あ)がい [森山厚香]
関脇(東) 追(う)かくれば 可愛(む)ぜ蟹(がね)鋏(はさ)む 持(も)っ上(ちゃ)げっ [永徳天真]
関脇(西) 背中(せな)け蟹(がね) 戦争(いっさ)ん印(しるし) 爆弾(たま)ん瘡(あと) [満石うらら]
小結(東) 食(く)放題(ほで)蟹(がね) 塩をしたごっ 辛(か)れも辛(か)れ [小森寿星]
小結(西) 沢蟹(さわがね)が 迎え出(で)っ来た 木賃宿 [藤後一碧]
筆頭(東) 横(よん)ごせえ 歩(さる)けち蟹(がね)が 海老(え)ぶ叱(く)るっ [樋口一風]
筆頭(西) 身(み)どこいの 味噌を蟹(がね)好(す)か くじっ食(く)っ [安藤孟宗竹]
二枚目(東) 高価(た)け蟹(がね)を 安(や)しかツアーの 目玉(めだ)めしっ [西 幸子]
二枚目(西) 食(く)放題(ほで)言(ちゅ)た ツアん蟹(がね)どま 足(ごて)んぶん [山田竜生]
三枚目(東) 足(あ)す縛(しば)っ 蟹(がね)あダルマで 棚(た)ね並(な)るっ [金井一馬]
三枚目(西) 手掴(てづか)んで 娘(おご)も精出(はま)った 蟹(がね)ん料理(じゅい) [川村三生]
四枚目(東) 蟹籠(がねかご)ん 入口(とぐ)ち塵(ごもっ)が 蓋をしっ [福冨野人]
四枚目(西) でけたてん 豆腐(おかべ)言(ちゅ)おそな 脱殻(だっぴ)蟹(がね) [隈元都城男]
五枚目(東) 高価(た)け割(わ)いな まこて食代(くで)が無(ね) 蟹(がね)ん料理(じゅい) [江平光坊]
五枚目(西) 汚れ川(が)へ 蟹(がね)は泡(ぶ)く吹(ひ)っ 火の叫(おら)っ [畑山真竹]
六枚目(東) 山太郎蟹(やまたろ)ん 時期あ昼(ひ)い寝(ね)っ 終夜(よして)捕(と)っ [津留見酎児]
六枚目(西) 蟹鍋(がねなべ)で ひえ臭(く)せ盃(ちょっ)が 廻(まわ)っ来(き)っ [稲留明天]
七枚目(東) 高価(たっ)か蟹(がね) 腕(ごて)ん汁(しゅい)ずい しゃぶい切(き)っ [弓場正巳]
七枚目(西) 遊(あす)っ道具(ど)き あっこた蟹(がね)い 挟(はす)まれっ [枦山一球]
八枚目(東) 歯の無(ね)爺(じ)も 蟹(がね)を吸(す)わぶっ 舌鼓(したつづん) [蔵ノ下夢石]
八枚目(西) 美味(う)め蟹(がね)を 手が汚(よご)るっち 食(く)わん娘(おご) [堂園三洋]
親方吟(東) 五本箸(ごほんば)す 舐(な)めちゃ食(く)れ付(ち)っ 蟹(がね)ん料理(じゅい) [村田子羊]
親方吟(西) 蟹(がね)よっか 所帯(しょ)て合(お)た鰯(いわ)す 買(こ)っ帰(もど)っ [岩崎美知代]

第33回渋柿国分大会 席題「暇(ひま・ま)」     樋口一風選

田植え時(ど)き 添寝(せね)で暇(ま)を取(と)い 疲(だ)れ嫁女(よめじょ) [入来創雲]
ヘボ野球 暇な外野あ 大(ふ)て欠伸(あくっ) [上籠若菜]
金(ぜん)な無(ね)が 暇(ま)あうっ捨(す)いめ 有(あ)いあまっ [坂元鶴山]
選者吟 掃除機い 暇なごろ寝が 追出(うだ)されっ [樋口一風]

第33回渋柿国分大会 兼題「春(はい)」     有川南北選

鬘(かつら)をば 春一番(はいいっばん)が 毟(むし)い取(と)っ [蔵ノ下夢石]
太鼓(てこ)三味線(しゃん)と 馬(うんま)踊(おど)いが 春(は)ゆ招(まね)っ [樋口一風]
ブラジャずい 薄(う)し品(と)い変えた 春日和(はいびよい) [堂園三洋]
選者吟 春(は)や桜 特攻(とっこ)ん跡い いまも開花(せ)っ [有川南北]

その他の秀句 (順不同)

歯ん治療(よじょ)あ 眉間ん皺で 痛(い)てち言(ゆ)っ [小森寿星]
マネキンが 着(き)ちょったとおや 似合(によ)あせじ [小森寿星]
あん頃ん 写真ぬ疑(うた)ご 今ん女房(かか) [弓場正己]
歓送迎(かんそげい) 新任の方(ほ)い 全部(ずるっ)集(よ)っ [弓場正己]
香水の 匂(かざ)も勝(か)ぬわん 風呂上(あ)がい [永徳天真]
若(わ)けなあち 言(い)われっ若(わ)こは 無(ね)ち悟(さと)っ [佐土原 隆]
世は逆(さか)さ 片仮名言葉(こと)べ 振(ふ)い漢字 [前田セツ]
借(か)い相談(そだん) さしつけ女房(おか)て 世辞(め)すば言(ゆ)っ [畑山真竹]
名前(な)が出(で)らじ 貴方(おはん)で通(と)えた 同窓会(どうそかい) [田原大黒]
貸せ言(ちゅ)たや 一口(ひとくっ)殺(ごろ)し 無(ね)ち吐(か)えっ [川村三生]
職(しょ)か無(な)かて 蛍(ほたい)の歌で 追出(うだ)されっ [山下明良]
綿帽子(わたぼし)の 中(な)け隠(か)きちょった 恐(わざ)い角 [塚田黒柱]
子供達(こどんた)つ 叱(が)い声ん方(ほ)が 煩(うぜら)しゅし
セールスい ゆくさ来(き)たなち 暇な婆(ばば) [西 幸子]

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