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薩摩狂句

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薩摩郷句誌「渋柿」 第581号 12月号

雑吟     三條風雲児選

一番槍 女房(おかた)ずい 亭主(てし)の肩書(かたが)き 反(そ)い返(かえ)っ [上籠若菜]
二番槍 燗が付(ち)っ 頃(こ)れな議題も 切(き)い上(や)げっ [弓場正巳]
三番槍 寝込(ねく)だ女房(か)け 為慣(しな)れん看病(かびょ)も 料理(じゅい)もしっ [安藤孟宗竹]
四番槍 拉致家族(かぞっ) まこて切(せっ)なか 除夜ん鐘 [川村 明]
五番槍 外じゃ亭主(て)す 立(た)てっ帰(もど)れば 尻(し)い敷(し)けっ [江平光坊]
六番槍 成(な)い上(や)がい やっぱいどっか 品(ひん)が無(の)し [前田セツ]
七番槍 茶髪(ちゃぱっ)孫(ま)げ 肥料(こやし)切れかち 当てこすっ [東 竜王]

渋柿集

三條風雲児 外務省(がいむしょ)ん 対応(たいお)が歯痒(はが)い 拉致事件
かった臭(く)せ 日朝(にっちょ)交渉(こうしょ)ん お膳立て
惜(お)しまれっ 寺尾は楽日(らく)び 土俵(どひゅ)を去(さ)っ
そそかしか 杵(きね)い捏取(てまぜ)は ばたぐろっ
禁酒中(きんしゅちゅ)い 二本結(にほんきび)ゆば 貰(も)れ溜(た)めっ
故障(こしょ)ん無(な)か 五臓六腑は 無(ね)ごっなっ
食欲(しょくよっ)の 秋(あっ)ちゅが旨(うん)め 物(もん)が無(の)し
上田 格 安(や)し会費 茹(いで)落花生(だっきしょ)を 盛(も)い上(や)げっ
大(ふ)て西瓜 二人(ふたい)家族(げね)じゃが 叩(た)てちゃみっ
よか晩で 二十三夜(にじゅさんにゃ)待(ま)ち ち酔(よ)くろっ
一坪ん 菜園(さえん)に苗は 沢山(ずし)貰(も)ろっ
おでん屋で コップを挙(あ)げた 三次会
半分の 胃じゃって焼酎(そつ)は 倍飲(い)たっ
醤油(しょい)の実(み)ん 小皿一杯(いっぺ)で ち酔(よ)くろっ
有川南北 女房(うっかた)を 馬鹿呼(よ)ばわいで 叱(が)いたくっ
ボーナス日 ほうち知事様(ちじさ)ん 金額(が)く妬(しょの)ん
ボーナスば ジングルベルが 吸(す)い上(あ)げっ
年金が 出たやサンタが 孫い来(き)っ
三次会 飲(の)ん平(べ)ばっかい ひん残(のこ)っ
塚田黒柱 子い残す 美田どこいか また赤字
猿(よも)んよな 顔(つら)もわが子は 可愛(む)ぞ見(み)えっ
愚痴(ぐ)つこぼす つもいじゃなかち 言(ゆ)ちょい愚痴(ぐっ)
口(く)ち出せば 喧嘩いなっで 黙(だま)い亭主(てし)
情強(じょご)え毛が まだ後頭部(ぼろっつ)い しがん付(ち)っ
村田子羊 悋気(じんき)女房(かか) 出張先(しゅっちょざっ)ずい 後(あと)を追(う)っ
け死(し)んでん 夢い出(で)っ来(く)い 悋気(じんき)女房(かか)
亭主(とのじょ)ずい 捨(うっ)すそな態(ふ)の 大掃除
忙(せわ)し女房(かか) 卵焼(こがや)き殻も 混(ま)ぜっ料理(じゅ)っ
多(う)け予約(よや)き そば切(き)い包丁(ぼちょ)も 疲(だ)れかぶっ
岩崎美知代 渋(し)び顔(つら)で 婆(ばば)が睨(ねぎ)った 左利(ひだいぎっ)
外(よそ)行(い)っの 顔(つら)が並(な)るじょい 参観日
五十年(ごんじゅねん) 健康(さか)す暮(く)れたち 思(お)め直(な)えっ
暇と金(ぜん) 両方(まんぼ)揃(そ)ろたや 歳(とし)が無(の)し
南天の 実(み)で生(い)っ上(きゃ)がい 雪兎(ゆっうさっ)

山椒集 題「紙(かん)」     上田 格選

障子紙(しょしがん)ぬ 替(か)えっ子孫(こまご)ん 帰省(もど)ゆ待(ま)っ [満留ぐみ]
城下町(じょうかま)ち 伝統(でんと)ん技ん 手漉(てす)っ紙(がん) [藤高春風]
紙(かん)こよい 爺様(じさま)がすれば ピンち立(た)っ [中村清々]
五客一席 紙(かん)一枚(いっめ) 島せえ飛べち きし吐(か)えっ [種子田 寛]
五客二席 紙一重(かんひとえ) 一便(ひとびん)違(ち)げで 命(いのっ)拾(び)れ [中村雲海]
五客三席 片想(かたおも)ゆ すれば紙切(かんぎ)れ 詩(うた)を書(け)っ [津留見酎児]
五客四席 紙一重(かんひとえ) じゃったち事故ん 様子(よ)す語(かた)っ [長井春江]
五客五席 請求(つけ)ん紙(か)む 女将(ママ)がそろいと 握(にぎ)らせっ [東 竜王]
選者吟 孫ん使(つ)け 塵紙(ちいが)み包(つつ)ん 握(にぎ)らせっ

龍虎集 「時事吟」     有川南北選

種子島 税の塊(かたま)ゆ 打(う)っ上(ちゃ)げっ [堂園三洋]
事故隠し 原発(げんぱ)ちゃわがで 首(く)ぶ締(し)めっ [坂口橘風]
求人も 無(な)かで学校(がっこ)じゃ 鼾(いび)くけっ [福冨野人]
四天王一席 不審船 引(ひ)っ揚(きゃ)げられっ 泥を吐(へ)っ [山田竜生]
四天王二席 スター並(な)み 迷(まぐ)れアザラしゅ 取材(と)いやげっ [那加野黎子]
四天王三席 ODA(オーディーエ) ばら撒(め)たつけが 税(ぜ)ゆ上(あ)げっ [川村 明]
四天王四席 十一桁(じゅいっけた) 袖出ひっだ)しの中(な)け 入(い)れたない [種子田 寛]
選者吟 新(に)け手帳(てちょ)で 気合いも入(い)れっ 取(と)い締(し)まい

郷句相撲 題「義理(ぎい)」

横綱(東) 安売(やすう)いが 行(い)たい来(き)たいの 義理(ぎい)の歳暮(せぼ) [坂元鶴山]
横綱(西) 義理(ぎ)い負(ま)けっ 一生(いっで)難儀な 保証(ほしょ)被(かぶ)い [今釜三岳]
大関(東) 義理(ぎい)の通夜 出(で)らん涙(なんだ)を 拭(ぬ)ぐどえっ [堂園三洋]
大関(西) 年(と)しょ取れば 悲(かな)し義理張(ぎいは)い 友人(どし)が減(へ)っ [津曲とっこ]
関脇(東) 義理張(ぎいは)いが 分(わ)からじ辛(の)さん 外国(よそ)ん嫁 [福山吉連]
関脇(西) 年金な 全部(ずるっ)義理張(ぎいは)い 叩(は)てた歳末(くれ) [田原大黒]
小結(東) 郷中(ごじゅ)ん衆(し)の 義理(ぎい)買(け)で持(も)つい 田舎店 [安藤孟宗竹]
小結(西) 義理(ぎい)の通夜 友人(どし)と連(つ)れぶし 座を外(は)じっ [菖蒲谷天道]
筆頭(東) 交際(つっけ)ん良(え) 女房(おかた)ん義理(ぎい)で また赤字 [塚田黒柱]
筆頭(西) 義理(ぎい)の見合(みえ) 欠伸(あく)ぶ噛(か)ん噛(か)ん 時計(とけ)ゆ見(み)っ [川村 明]
二枚目(東) 外面ん 亭主(とと)ん義理張(ぎいは)い 火の車(くいま) [藤高春風]
二枚目(西) 焼酎(しょちゅ)が無(ね)ち 義理(ぎい)も無(ね)奴(わろ)が 叫(おら)っでっ [有村土栗]
三枚目(東) わが血統(すっ)の 義理張(ぎいは)や秤(ちき)ゆ はね上(あ)げっ [畑山真竹]
三枚目(西) 義理(ぎい)の子が 悪(わ)りて我が子を 泣(ね)て叱(く)るっ [樋口一風]
四枚目(東) こいも義理(ぎい) 利息(じ)の付(つ)っ金(ぜ)ぬ 借(か)っ貸(か)せっ [松元清流]
四枚目(西) 形見(かたん)分け 貰(も)ろ方(ほ)も義理(ぎい)の 煤(すす)け着物(いしょ) [平中小紅]
五枚目(東) 義理(ぎい)で買(こ)た 着物(いしょ)はたんすん 肥料(こや)しなっ [満留ぐみ]
五枚目(西) 義理張(ぎいは)いも 親を看(み)ちょれば のさん嫁 [埀野剣付鶏]
六枚目(東) 義理(ぎい)じゃっち わかっちゃおいが 嬉(うれ)し歳暮(せぼ) [枦山一球]
六枚目(西) お返しち 母親(はほ)は義理堅(ぎいが)と 団子(だご)配(くば)い [坂口橘風]
七枚目(東) 義理(ぎい)の子を 育(お)えっ養(み)っもろ 運(ふ)い恵(のさ)っ [山内成泰]
七枚目(西) 義理交際(ぎいはい)も 無(な)かや寂(とぜ)んね 婆(ば)と二人(ふたい) [深道好之]
八枚目(東) 義理張(ぎいは)いで 潰(つぶ)れが舞(も)たち 飯(めし)と汁(しゅい) [西ノ園ひらり]
八枚目(西) 義理張(ぎいは)いで しったい疲(だ)れた 故郷(さと)戻(もど)い [蔵ノ下夢石]
親方吟(東) 見切(みき)い品(ひん) じゃろそな義理(ぎい)の 歳暮(せぼ)が来(き)っ [村田子羊]
親方吟(西) 義理(ぎい)もん無(ぬ) 飲(の)ん唄(うと)っ後(の)ちゃ 放尿(しっ)かぶっ [岩崎美知代]

その他の秀句 (順不同)

月(つ)き一度(いっど) 遺産目当てん 見舞(みめ)い寄(よ)っ [弓場正巳]
良(よ)か青年(にせ)い 妻(かか)どま声を 裏返(うらがえ)っ [永徳天真]
角(つの)よっか 女房(かか)ん涙(なんだ)い 目覚(おず)た亭主(とと) [藤高春風]
政治家い 成(な)っから金(ぜん)が 溜(た)まい出(で)っ [今釜三岳]
チャンネルを ドラマい変えた 負け試合 [種子田 寛]
チャンネルを 変(か)ゆれば見(み)ちょっち 言(ゆ)う鼾(いびっ) [上籠若菜]
紙(かん)襁褓(しめ)す 敷(す)けっ下知(げち)すい 厳(いみ)し姑(しゅと) [菖蒲谷天道]
亭主(とと)を使(つ)け 出せば予算(さんにょ)あ うっぽげっ [上山天洲]
顔土産(つらみやげ) 婆(ばば)は見賃(みちん)が 沢山(ずばっ)要(い)っ [前田セツ]
若作(わかづく)い 言(ちゅ)われて恥(げん)ね 娘(こ)ん古着(ふいぎ) [東 竜王]
年賀状(ねんがじょ)を 極楽(ごくら)き送(おく)い 便(びん)な無(の)し [長井春江]
飲(の)んごろで 仕事(しごっ)の好(す)かん 亭主(て)し恵(のさ)っ [那加野黎子]
人見知(ひとみし)い 私(あた)いなせんち 嬉(うれ)し婆(ばば) [江口紫朗]
熨斗紙(のしがん)な 新(に)か歳暮(せぼ)中は 期限切れ [中間紫麓]
窓ん雪(ゆ)き 脇見(そらん)で授業(じゅぎょ)は 上(うわ)ん空(そら) [永徳天真]
好(す)かん奴(て)な 泥も混(ま)ぜくっ 雪(ゆ)く投(な)げっ [原田菊男]
雪(ゆっ)の道(みっ) 転倒(かや)っとを待(ま)っ 狙(ね)ろカメラ [馬迫 蛙]
出稼(でかせ)っの 汗臭(あせく)せ衣類(いしょ)が 先(さ)き帰(もど)っ [福冨野人]
中元の 中熨斗(なかの)しゅ背負(かる)た 歳暮(せぼ)が来(き)っ [仮屋一発]

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