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薩摩狂句

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薩摩郷句誌「渋柿」 第574号 5月号

雑吟     三條風雲児選

一番槍 褒(ほ)めちゃ叱(が)い 褒(ほ)めちゃ叱(が)いして 子を育(お)えっ [山内成泰]
二番槍 成(な)い上(や)がい 発泡酒どま 飲(の)まん言(ちゅ)っ [堂園三洋]
三番槍 机負け じゃろか勉強(べんきょ)は 全(まっ)でせじ [川村三生]
四番槍 留守電(ずしでん)が 用事(ゆ)ず言(ゆ)え言(ちゅ)どん 言難(ゆに)き事(こっ) [埀野剣付鶏]
五番槍 歯痒(はが)い虫 カシミヤんぶん 食(く)ちらけっ [平中小紅]
六番槍 孫見(み)いち 始終(はいと)来(く)い姑(か)け 疲(だ)るい嫁 [津留見酎児]
七番槍 郷中(ごじゅ)ん寄合(よい) 暮らしの良(え)とん 口(くっ)が立(た)っ [藤高春風]

渋柿集

三條風雲児 貧乏者(ひんじゃもん) じゃね衆(し)も食(く)ちょい 麦(むっ)の飯(めし)
野蒜(のびい)どん 採(と)っちゃつんぐい ハイキング
総入歯(がんぶい)で わいわい食(く)ちょい 根筍(ねだけんこ)
昨日(きぬ)植えた 茄子(なす)ぶ歯痒(はが)いか 根切虫(ねきいむし)
黒豚ち 偽装(ぎそ)をきっせた スターゼン
鶏(と)ゆ偽装 農家(のう)け味方じゃ 無(な)か農協(のうきょ)
辛(つ)れ病(びょ)をば 色艶(いろひっ)が良(え)ち 人は言(ゆ)っ
上田 格 蚊一匹(いっぴっ) 三味線(しゃんせん)の手を 狂(くる)わせっ
祝(ゆえ)ん座は 音痴ん歌で 締め括(くく)っ
返事(へし)もせん 墓(は)け後向(うしとむ)き 手どん振(ふ)っ
彼岸入(い)い テープんお経(きょ)を 準備(しこ)っ待(ま)っ
おじゃすかち 言(ゆ)たとか半端 上(あ)がい込(く)っ
負け箸戦(なんこ) 尻(け)つ持(も)っ上(ちゃ)げっ 掛(かか)っ来(き)っ
サロンパス 気合いで剥(は)がな 毛をそびっ
有川南北 走(はし)い幼児(こ)い 凧は逆(さか)しめ 地面(じ)をこすっ
雛人形(ひな)ん首(く)ぶ 素抜(すに)っ叱(が)らえた 腕白坊主(きかんたろ)
親父(とと)ん釣(つ)い 魚篭(び)くいなベラが 二三匹(にさんびっ)
道具(しょど)か良(え)が 料理(じゅ)ろそな魚(いお)は 釣(つ)っちゃ来(こ)じ
呆(ぼ)え亭主(とと)を 一応(いちお)は横座(よこ)ぜ 奉(たてまつ)っ
塚田黒柱 何(ない)もけん 金(ぜん)に計算(つも)っで 嫌(き)ろわれっ
待(ま)たさるい 身いな五分が 待(ま)っ長(な)ごし
駄目(だめ)もとち 違反切符を 値切(ねぎ)っみっ
マスコミが メダルメダルち 焚(た)っ付(つ)けっ
テロを口実(だ)し 戦争(ゆっさ)ん種を ばら撒(め)ちょっ
村田子羊 山歩(やまある)っ 旬の山菜(さんさ)ゆ 只(ただ)で食(く)っ
お育(そだ)っが 良(よ)かで食(く)かたも 暇が要(い)っ
時間給(じかんきゅ)い すれば僅(わっ)かな 貧乏(びんぶ)農業(ざっ)
逝(い)た父(ちゃん)に 手紙(てがん)ぬ書(け)ちょい 児(こ)い涙(なんだ)
カルキ臭(く)せ 水(みっ)にも慣れた 都会(まっ)暮らし
岩崎美知代 子い投資(つこ)っ 親んボロ家(え)あ 雨が漏(も)っ
空洞(うと)頭(びん)て 親馬鹿金(ぜん)で 裏(う)れ回(まわ)っ
嫁(い)っださん 娘(こ)も多(う)けて貰(も)れ ださん青年(にせ)
できちゃった 結婚式(ごぜんけ)日取(ひど)や 胎児(こ)が決(き)めっ
あん時(とっ)の 小便(しべん)が効(き)たか 蓬(ふっ)が茂(も)っ

山椒集 題「下駄」     上田 格選

爪皮(つまかわ)い 蛇の目ん色香(いろか) こぼれでっ [平中小紅]
高下駄(さしげた)ん 板前振(ぶ)ゆば 親(お)へ見(み)せっ [長井春江]
田舎宿(いなかやど) 玄関(ふんご)み並(な)るだ 煎餅(せんべ)下駄 [棈松睦酔]
五客一席 玄関(ふんごん)の 下駄で躾を 大概(てげ)見抜(みに)っ [泊 白水]
五客二席 女(おなご)世帯(じょて) 下駄を玄関(ふんご)み 見張(みは)らせっ [藤高春風]
五客三席 傾(かた)びたや 下駄を履(ふ)ませた 半端大工(でっ) [佐伯山神]
五客四席 加治木(かじっ)下駄 履(ふ)まじ玄関(ふんご)み 大事(で)し飾(かざ)っ [福原福多]
五客五席 千鳥足(ちどいあし) 下駄は片々(かたかた) 帰(もど)っ来(き)っ [大脇保子]
選者吟 だだ緩(ゆる)し 肉刺(まめ)が破れた 加治木(かじっ)下駄

龍虎集 「時事吟」     有川南北選

カラモジア 金(ぜん)かあ足(あ)すば 掬(すく)われっ [樋口一風]
小商売(こあっね)を 潰(つ)びたスーパも け潰(つぶ)れっ [小森寿星]
豊作(ほうさっ)が 徒(あだ)で白菜(はくさ)ゆ 踏(ふ)ん潰(ちび)っ [米元年輪]
四天王一席 メダルどま 滑(すべ)っ他国(よそ)さめ はっ行(ち)たっ [田原大黒]
四天王二席 昔なら 喜(よろ)くだ鯨(くじ)れ 金(ぜん)が要(い)っ [金井一馬]
四天王三席 脱税の 見本の見せた 元局長(もときょっちょ) [原田規矩夫]
四天王四席 妙(みょ)な魚(いお)が こんだ垂水(たいみ)じ 這(す)べ上(あ)がっ [鈴木一泉]
選者吟 拉致疑惑(ぎわっ) ごろいと闇(やん)の まま消(き)えっ

郷句相撲 題「新茶」

横綱(東) 知覧街道(けど) 新茶ん匂(かざ)が 鼻(は)ね舞込(めく)っ [棈松睦酔]
横綱(西) 鼻ん穴(す)を 新茶(しん)ちぇ拡(ひろ)げた 品評会(ひんぴょかい) [坂元鶴山]
大関(東) ハウス時代(じで) 正月(しょが)ち新茶が 顔(つら)を出(で)っ [田原大黒]
大関(西) 新茶摘(つ)ん 小昼(ちゃあが)り婆(ばば)は 粽(ま)きょしこっ [馬迫 蛙]
関脇(東) 走(はし)い茶が 最初(まっさ)き届(と)じた 隠居部屋 [樋口一風]
関脇(西) 一握(ひとにぎ)い 大事(てせ)ち持(も)っ来た 婆(ば)が新茶 [細山田妙子]
小結(東) 詰め放題(ほで)ん 安売(やすう)い新茶 枝も入(へ)っ [福原福多]
小結(西) 静岡ん 新茶知覧の 匂(かざ)がしっ [盛満椒平]
筆頭(東) 五月晴(さつっば)れ 郷中(ごじゅ)あ新茶ん 匂(かざ)を抱(で)っ [上籠若菜]
筆頭(西) 飲(ぬ)だ新茶 目がぱっ開(え)たち 婆(ば)が語(かた)っ [永野寛二]
二枚目(東) 茶工場(ちゃこうじょ)ん 新茶ん香(かざ)い 深呼吸 [花牟礼雲雀]
二枚目(西) 新茶摘(つ)ん 連休(れんきゅ)を実家(いな)け 擾(こな)されっ [安藤孟宗竹]
三枚目(東) 峠(とげ)ん茶屋 新茶ん香(かざ)が 出迎(でむか)えっ [有馬慶成]
三枚目(西) 新茶売(う)い 小(こま)んか湯飲(ゆの)む 啜(すす)らせっ [室田粋人]
四枚目(東) 目をつぶっ 新茶ん匂(かざ)を 鼻(は)ねすすっ [金井一馬]
四枚目(西) 自分(わ)が摘んだ 新茶は色も 匂(かざ)も良(ゆ)し [塚田黒柱]
五枚目(東) 特攻(とっこ)ツア 知覧新茶を 土産(みや)げしっ [江平光坊]
五枚目(西) 利(き)かん鼻 大事(でし)な新茶は 飲ませ損 [郷田悠々]
六枚目(東) デパートん 新茶試飲が 列(れ)つつくっ [那加野黎子]
六枚目(西) わぜ美味(う)めが 美人(びじん)が摘んだ 新茶じゃろ [堂園三洋]
七枚目(東) 値を聞(き)たや 新茶ん急須(ちょか)を しため切(き)っ[川村 明]
七枚目(西) 何時(いっ)ずいも 新茶新茶で 客(きゃ)く集(よ)せっ[新地十意]
八枚目(東) 美味(う)め新茶 誰(だい)が摘(つ)んでん 美人(シャン)の味(あっ) [中村雲海]
八枚目(西) 釜炒(かまい)いの 香(かば)し新茶を 拝(おご)っ飲(の)ん [森山厚香]
親方吟(東) 開聞岳(かいもん)ぬ 負(かる)っ賑(にっぎゃ)け 新茶摘(つ)ん [村田子羊]
親方吟(西) 良(よ)か急須(ちょか)と 茶碗ぬ準備(しこ)た 高価(た)け新茶 [岩崎美知代]

第68回鹿屋大会 席題「町(まっ)・街(まっ)」     小森寿星選

町(ま)ち二(ふた)ち 兄弟(きょで)も咬(か)ん合(よ)た 町長選(ちょうちょせん) [入来創雲]
街(ま)ち骨を 埋(う)むい気じゃろか 帰郷(もど)っ来(こ)じ [永徳天真]
妻(かか)連(づ)れじゃ 面白(おもし)てもなか ネオン街 [塚田黒柱]
選者吟 武士(さむらい)が ひょかっ出(で)ろそな 麓町(ふもとまっ) [小森寿星]

第68回鹿屋大会 兼題「手紙(てがん)」     塚田黒柱選

金(ぜん)せびい 嘘もあろそな 息子(こ)ん手紙(てがん) [書川水平]
拝啓ち 書(け)たや煙草ん 筆不精 [坂元鶴山]
駅(え)き着(ち)たや 動(いご)かじ待てち 娘(こ)の手紙(てがん) [下本地郷二]
選者吟 特攻で 逝(い)た息子(こ)ん手紙(てが)む 抱(で)っ永眠(ねぶ)っ [塚田黒柱]

その他の秀句 (順不同)

も直(じ)きパパ キューピーちゃんで 風呂ん稽古(けこ) [永徳天真]
髭を剃(そ)っ 爺(じじ)はヘルパん 美人(シャン)ぬ待(ま)っ [佐土原 隆]
偉(え)ろなろち 一枚(いっめ)じゃ足(た)らん 舌が要(い)っ [植村聴診器]
シルバじゃち 追越(おいこ)すかけた 娘(おご)ん軽(けい) [安藤孟宗竹]
不況娑婆(しゃ)べ 三K(ケ)ゆ言(ゆ)えば 職(しご)ちゃ無(の)し [樋之口墨矢]
禁煙ぬ してかあ煙草のむ 嫌(き)ろっ [平中小紅]
玉(たま)ん輿(こ)しゅ 妬(しょの)まれたどん 姑(しゅと)い泣(ね)っ [諸木小春]
飯事(ままんご)で 酔漢(よくれぼ)いない 飲(の)ん平(べ)が子 [隈元都城男]
飲(の)ん平(べ)友達(どし) 瓶の寝(ね)せんにゃ 立(た)とたせじ [種子田 寛]
今日(きゅ)ばっかい 前途有望(ぜんとゆうぼ)ん 披露宴 [田中未木]
嫁ん日も あったはっじゃが 厳(いみ)し姑(しゅと) [津曲とっこ]
わが嫌(き)ろた 父親(おやっ)の所作を わがもしっ [小森寿星]
介護ん身 子供(こどん)になった 母(か)け涙(なんだ) [細山田妙子]
子が遠足(えんこ)明日は晴れち下駄が言(ゆ)っ [岩崎美知代]
逝(い)た亭主(とと)ん 下駄は玄関(ふんご)み 家(え)を守(まも)っ [江平光坊]
置(お)っ手紙(てがん) 零(こ)べた涙(なんだ)で 字が滲(にじ)ん [永徳天真]

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