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薩摩狂句

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薩摩郷句誌「渋柿」 第566号 9月号

雑吟     三條風雲児選

一番槍 若(わ)こ見(み)えっ 誠(まこ)て使(つ)こ難(に)き 無料パス [福冨野人]
二番槍 ないか昨夜(ゆべ) 悪(わ)りこつしたか 優(やさ)し亭主(とと) [小瀬一峻]
三番槍 敬老会(けいろかい) 席(せっ)もちんちん 上座(かん)ぜなっ [大和 渚]
四番槍 看病(かんびょ)疲(だ)れ 合間(あい)めな女房(かか)も ちょろっ眠(ね)っ [北山如無]
五番槍 自分(わが)あ洋服(ふっ) 安(や)し肌着どん 亭主(て)しな買(こ)っ [安藤孟宗竹]
六番槍 寝顔(ねづら)ずい 眉間に皺ん 厳(いみ)し亭主(とと) [金井一馬]
七番槍 借(か)い貰(も)れが 貸(か)さんな吝嗇(けち)ち きし吐(か)えっ [今釜三岳]

渋柿集

三條風雲児 どう嗅(かず)ん つけたか二階(にけ)ん 砂糖(さ)て蟻(いやい)
背中どま ぶっ脹(ぶく)るそな 早期刈(か)い
夫婦(みと)暮らし 食(く)しこ小松菜(こまっな)どん間引(くけ)っ
十五夜は 雨飲(の)ん方(かた)は 中止せじ
選挙ずや 首相(しゅしょ)ん人気は 利用(りよ)されっ
無理(む)ゆすっと 命(いのっ)取(と)いじゃち 聴診器
病院(びょいん)通(が)え 行(い)っごっさっご 病(びょ)をもろっ
上田 格 花火(ひやなっ)が 上(あ)がっ裸で 走(はし)い出(で)っ
負け箸戦(なんこ) 目が据(す)わっきた 生魂(いっだまし)
爺(じ)が自慢(おぎら) たまがいもせじ 婆(ばば)は聞(き)っ
女(おなご)模合(もえ) ビールも焼酎(しょちゅ)も 準備(しこ)っあっ
鍼(はい)と灸(えっ) どっちが効(き)たか 癒(ゆな)い出(で)っ
痩せ亭主(てし)の 内儀(おかた)と猫は 肥(こ)えむくっ
ハンヤ節 訳(わけ)は分(わ)からじ 皿叩(たた)っ
有川南北 肥満(だんべ)女房(かか) 水着(みっぎ)姿は 達磨(だい)め似(に)っ
痩(や)すっ言(つ)ちゃ 毎日(めにっ)プールで 歩(あゆ)んかた
腹が空(へ)っ 一日(ひして)で止(や)めた ダイエット
倦怠期 鯖缶(さばかん)ひとっ 亭主(てし)の膳
秋(あ)か哀(かな)し こん頃(ご)ら抜(ぬ)くい 毛も失(う)せっ
塚田黒柱 不景気ち 言(ゆ)どん外食(がいしょ)き 今日(きゅ)も並(な)るっ
老人(おんじょ)をば IT(アイティー)言(つ)とは 取(と)い残(の)けっ
メル友を 先生よっか 大切(てせ)ちしっ
息(い)くしてん 税(ぜ)ゆばかくそな 呆(ぼ)え政治
抜け毛ずい めって無(な)かよな 頭(びん)てなっ
参考作品 小言(こまご)つば 言(ゆ)しこ炊事(まかね)も 上手(じょし)な亭主(とと) [新田フサ]
大(ふ)とか乳房(ちち) 着物(いしょ)を着(き)せかて 邪魔(じゃま)いなっ [野瀬曲尺]
騒動(そど)をした 割(わ)いな猫どま 黙(だま)っ産(う)ん [野間口鈴女]
臍繰(へそく)ゆば 夜中(よな)け数(かん)ずい 癖があっ [野村三味]
Vサイン した侭(な)い蟹(がね)は 茹(い)でられっ [東 竜王]
はんや節(ぶ)す 楷書で踊(おど)い 曲尺(ばんじょがね) [樋口一風]
泣(ね)っ来たが 笑(わ)れで手を振(ふ)い 退院日 [久永時盛]

山椒集 題「油」     上田 格選

親子二代(にで) 水(みっ)と油が 睨(ねぎ)い合(よ)っ [入来創雲]
給油じゃろ 暖簾ぬ梯子 しっ帰(もど)っ [種子田 寛]
健(さか)し爺(とと) こいが油ち 毎晩(めばん)飲(や)っ [楠八重渓流]
五客一席 辞(や)むい前(まえ) 油ん切れた 哀(ぐら)し五体(ごて) [瀬戸口抱洋]
五客二席 焼酎(しょちゅ)が無(ね)な 油切(あぶらぎ)れじゃち 動(いご)かせじ [佐伯山神]
五客三席 競市(せい)牡牛(ごって) 椿油(かてっあぶら)で 撫(な)でちけっ [倉元天鶴]
五客四席 油切(あぶらぎ)れ 古(ふ)りバリカンな 毛髪(け)も引抜(そび)っ [北山如無]
五客五席 良(よ)か料理(まかね) 爺(じ)さまん顔(つら)あ 脂ぎっ [野村三味]
選者吟 中元な サラダ油ち 決めた女房(かか)

龍虎集 「時事吟」     有川南北選

一生(いっしょ)をば 台無しなけた 入試ミス [山路野菊]
口(くっ)の多(う)け 外相(がいしょ)い 肝が冷(ひ)えどえっ [堂園三洋]
エリートい 妬(しょの)んの包丁(ほちょ)が 血を流(な)げっ [新地十意]
四天王一席 久(さ)す待った 議会が村い 帰(もど)っ来(き)っ [佐伯山神]
四天王二席 野菜(やせ)ん税(ぜ)や さしつけ自動車(くい)め はね返(か)えっ [坂元鶴山]
四天王三席 支持率(しじり)つば 上(あ)げてん暮らしゃ 火の車(くいま) [中村雲海]
四天王四席 頑張性(きばいじょ)が 七千キロを 走(はし)い切(き)っ [樋口一風]
選者吟 どん奴(わろ)か 西郷様(せごさ)ん遺跡(いせ)き ひで悪戯(わやっ)

郷句相撲 題「晩(ばん)」

横綱(東) まだ晩じゃ なかちコップを 取(と)い上(あ)げっ [瀬戸口抱洋]
横綱(西) 危篤(ごっごっ)の 晩な夜明けが 待(ま)っ長(な)ごし [泊 白水]
大関(東) 上がれ言(ちゅ)で 晩の布令(ふれ)しあ 暇が要(い)っ [津留見酎児]
大関(西) 知(し)れた用事(ゆ)ず 晩にやっ来(く)い 飲(の)ん平(べ)奴(わろ) [郷田悠々]
関脇(東) 晩になっ はしとなっきた 飲(の)ん平(べ)亭主(とと) [田原大黒]
関脇(西) 晩の空(そ)れ 時鳥(ちょげさ)が悲(かな)し 声を撒(め)っ [横手五月]
小結(東) 晩飯(ばんめし)な 鰻(うなっ)と大蒜(ひい)で 妻(かか)ん謎 [樋口一風]
小結(西) 家族中(けねじゅ)しっ 晩ににっぎゃこ 今日(きゅ)を語(かた)っ [松元清流]
筆頭(東) 研修(けんしゅ)旅行(りょこ) 昼(ひい)よか晩に 目が冴(さ)えっ [坂口橘風]
筆頭(西) まれけんな 飲(の)んけ来(け)言(ちゅ)たや 毎晩(めばん)来(き)っ [佐土原 隆]
二枚目(東) 玉(たま)ん輿(こ)す 一晩違(ち)げで 乗(の)い外(は)じっ [今釜三岳]
二枚目(西) 痛(いた)か膝(ひ)ぜ 孫は毎晩(めえばん) 尻(し)ゆ据(す)えっ [鈴木一泉]
三枚目(東) 昼(ひ)あけ寝(ね)っ 晩な看病(かびょ)をば 寝(ね)せん婆(ばば) [上山天洲]
三枚目(西) 晩なかや 天文館な 行(い)かん亭主(てし) [塚田黒柱]
四枚目(東) 夜長(よな)げ晩 また晩酌(だいやめ)を やい直(な)えっ [中間紫麓]
四枚目(西) 相部屋ん 鼾(いび)き一晩 寝(ね)やならじ [藤高春風]
五枚目(東) 晩にモマ 鳴(お)れっ寂(とぜん)ね 通夜帰(もど)い [倉元天鶴]
五枚目(西) 気色(きぞ)が悪(わ)り 晩に境石(さけい)しゃ 歩(あゆ)んじょっ [一碧]
六枚目(東) 昼間(ひい)は邪魔 晩な寂(さび)しで 亭主(て)しめちっ [平中小紅]
六枚目(西) 暑(ほめ)っ晩 アデランスどま ひん投(な)げっ [枦山一球]
七枚目(東) ザーマスも 教養(きょうよ)が逃げた 熱帯夜 [金井一馬]
七枚目(西) 晩酌(だいやめ)を 楽しみ爺(じ)さま 今日(きゅ)も頑張(きば)っ [山内成泰]
八枚目(東) 婆(ば)が趣味(しゅん)な 毎晩(めばん)臍繰(へそく)ゆ 数(か)んぜかた [江平光坊]
八枚目(西) 晩飯(ばんめし)い 恵(のさ)っ運(ふ)が良(え)ち 姑(かか)は言(ゆ)っ [樋渡草団子]
親方吟(東) 晩の暇(ひ)め 句どま作れち 吐(か)やす女房(かか) [安藤孟宗竹]
親方吟(西) 夜行(やこ)ん窓 山ん灯(あかい)が 糸を引(ひ)っ [有馬凡骨]

その他の秀句 (順不同)

浮気をば 芸の肥(こ)やしち 言(ゆ)て逃(に)げっ [村田子羊]
車(くいま)なあ 下取(したど)や0(ゼロ)ち 女房(かけ笑(わ)るっ [津留見酎児]
先生も 化粧(けしょ)が少(ち)す濃(こ)い 参観日 [永徳天真]
もへ後妻(あと)ん 大腹(うば)れ新精霊(にじょろ)は 角(つの)を出(で)っ [佐土原 隆]
転勤ぬ チャンスい被(かぶ)い アデランス [上籠若菜]
二倍(にばい)収(と)い 女房(かか)ん別姓(べっせ)い 目をつぶっ [泊 白水]
胡瓜(きゅう)や旬(しゅん) 生(な)れば生ったで 貰手(もろ)て心配(せわ) [坂口橘風]
挨拶茶(えさっぢゃ)ち 気付(きづ)かじ婆(ばば)あ 腰(こ)す据(す)えっ [棈松睦酔]
モーテルん 前で恥(げん)なか 油切(あぶらぎ)れ [金井一馬]
間違(まっ)げなし 俺(おい)が子じゃった 短(みし)け足 [下栗志乃]
ミニ流行(ばや)い 婆(ばば)も下着い あげをしっ [久永時盛]
胃カメラが 焼酎(しょちゅ)も煙草も 取(と)い上(や)げっ [末村多櫛]
乳飲(ちの)ん児(ご)い 亭主(とと)ん悪口(あっご)を 言(い)っ聞(か)せっ [紫の君]
宿を貸(け)た 燕は毎日(めにっ) 糞の御礼(ごれ) [大和 渚]

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