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薩摩狂句

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薩摩郷句誌「渋柿」 第559号 2月号

雑吟     三條風雲児選

一番槍 老人鶏(おんじょどい) 骨粗鬆症(こっそしょ)じゃろか 出(で)らん出(だ)し [植村聴診器]
二番槍 綺麗(きれ)な事(こ)つ 吐(か)やすが直(いっ)き 裏(う)れ回(まわ)っ [北山如無]
三番槍 出世した 級友(どし)からにゃもう 賀状(がじょ)は来(こ)じ [佐土原 隆]
四番槍 言(ゆ)わしとん 良(よ)か事(こ)つば言(ゆ)け 姑(しゅと)が来(き)っ [津留見酎児]
五番槍 遺跡(いせっ)掘(ほ)い 石器ん偽物(まげ)も 掘(ほ)っい出(だ)せっ [馬迫 蛙]
六番槍 倍返(ばいがえ)す 狙(ね)ろっばら撒(め)た 義理(ぎい)のチョコ [村田子羊]
七番槍 鬼(おん)わろを 外国産の 大豆(でっ)で追(う)っ [福冨野人]

渋柿集

三條風雲児 多(うわ)か人数(に)じ 御礼(ごれ)も言果(ゆう)せん 祝賀会
癒(ゆ)もならん 病院通(が)えも 年(と)しゅ越(こ)せっ
病(びょ)をば抱(で)っ 屠蘇を飲(の)ん気も せん正月(しょがっ)
歯痒(はが)いどん 仕事(しごっ)が大儀(てそ)か 日が増(ふ)えっ
過疎じゃまだ 旧の正月(しょが)ちも 餅(も)つば搗(ち)っ
浅(あさ)か春(は)い もう目覚(おず)んじょい 猫柳(ねこやなっ)
折角(せっかっ)の 吊柿(ついが)か暖(ぬっ)せ 腐(けっ)されっ
上田 格 手抜(てぬ)くした 家(え)じゃろ二年で ずん垂(だ)れっ
晦日(みそか)そば 今年ずいじゃち 婆(ば)が手打(てう)っ
早(は)えもんじゃ まだ霜じゃって 水着ショー
祝(ゆえ)ん座ん 酌(しゃ)か回(まわ)っ来(こ)ん 横(よん)ご杵(ぎね)
年男 じゃれば豆撒(まめま)く 頼(たの)まれっ
入試前 通夜んよな態(ふ)で 飯(め)しゅ食(たも)っ
お年玉 中身(なか)ま大(ふ)と小(こ)む 印(しる)しゅしっ
有川南北 賤(いや)しごろ いっきな金銭(ぜん)に きし積(つも)っ
風水の 財布(ふぞ)をば硬貨(どろ)で ふくらけっ
告(ま)ねごろを 送別会(そうべっかい)の 晩殴打(どえ)っ
駅伝も 早(は)えとが居(お)らな 気が入(い)らじ
詳(くわ)す報道(ゆ)で 愚(ばか)ふと者(もん)が 直(じ)き真似(まね)っ
塚田黒柱 上戸(じょご)と下戸 どっちも相手(えて)ん 気が知(し)れじ
飲(の)まんでん 飲(の)んでん扱(あっ)け 難(に)き亭主(とのじょ)
水(み)ず飲(ぬ)でん 空気を吸(す)てん 肥(こ)ゆい性質(たっ)
子育(こおや)しが 終(お)わっボインぬ 持(も)て余(あ)めっ
金持(ぜんもっ)じゃ 無(ね)や選挙いも 出馬(で)やならじ
参考作品 百叩(ひゃったた)く 女房(おかた)い食(く)ろた 朝帰(あさもど)い [郷田悠々]
ぺこぺこち すっ癖が付(ち)た 予算貰(も)れ [小森寿星]
走(はし)い込(く)だ 便所(まなか)で紐が 解(ほど)けんじ [佐伯山神]
床(と)け餅(も)つば 飾って晦日(みそ)け ハワい発(た)っ [崎山典子]
派手好(ごの)ん 直(いっ)きよからん 虫がちっ [坂口橘風]
早(は)よ逃(に)げち 謎は拳骨(げんこ)ち 息(い)くかけっ [坂元鶴山]
鼻は高(た)こ したが短足(たんそ)きゃ 長(な)ご出来(でけ)じ [佐土原 隆]

山椒集 題「写真」     上田 格選

そっくいに 撮れた写真が 気い入(い)らじ [栫 路人]
写真屋を 出た時(と)か元ん 顔(つ)れ戻(もど)っ [有馬凡骨]
写真撮(と)い 短躯(じっく)や前い しゃごませっ [福村節夫]
五客一席 団子鼻(だごばな)を 修正(こそく)っ見せた 見合(みえ)写真 [種子田 寛]
五客二席 額(がっ)の中(な)け 亭主(とと)ん写真な 笑(わ)れかぶっ [川村句仁良]
五客三席 小(こ)め順に 階段(きざ)い並(な)るじょい 写真撮(と)い [田代彦熊]
五客四席 免許証 手配写真ぬ 見(み)いごたっ [坂元鶴山]
五客五席 写真嫌(ぎ)れ ハイち言(ゆ)た時(と)か 横を向(み)っ [弓場正巳]
選者吟 写真慣(な)れ 三才(みっつ)でニコッ 笑(わ)るっ撮(と)っ

龍虎集 「時事吟」     塚田黒柱選

捏造ち 見抜(みぬ)っもならん 考古学(こうこがっ) [津曲とっこ]
三島村(みしまむ)れ 待(ま)っっちゃげもした 医者が赴(き)っ [瀬戸口抱洋]
坊の津い 日本(にほん)名勝(めいしょ)ん 陽(ひ)が当(あ)たっ [倉元天鶴]
四天王一席 加藤(かと)ん乱 ドラマは中途(つと)で ひっけ済(す)ん [大和 渚]
四天王二席 日本一(にほんい)ちゃ 金(ぜん)で買(こ)たよな 巨人軍 [郷田悠々]
四天王三席 どけ出(で)いか 油断なでけん 不発弾(ふはっだん) [楠元フクエ]
四天王四席 文化じゃち 薩摩郷句い 陽(ひ)が当(あ)たっ [小森寿星]
選者吟 不発弾(ふはっだん) 戦争(いっさ)ん傷(き)ずば まだ残(の)けっ

郷句相撲 題「馬(うんま)」

横綱(東) 浜競馬 騎手を落(お)とけっ 一等(い)つ走(はし)っ
横綱(西) 損な事(こ)ちゃ 馬(うんま)ん耳(みん)で 聞(き)っ流(な)げっ
大関(東) 出稼(でかせ)っも 馬踊(うんまおど)ゆば 観(み)け帰省(もど)っ
大関(西) 長(なん)か顔(つら) 見れば見(み)いしこ 馬(うん)め似(に)っ
関脇(東) 豊作(ほうさ)くば 希(ね)ごて矢を射(い)い 馬(うんま)ん背
関脇(西) 可哀相(ぐら)しこっ そこずいでちょん 当て馬(うんま)
小結(東) 美人(シャン)の客(きゃ)か 馬(うんま)も嬉(うれ)し 態(ふ)で乗(の)せっ
小結(西) 頼(たの)んでち 子馬ん買手(けて)ん 手を握(にぎ)っ
筆頭(東) 鼻ん差い サラブレッドは 勝負(しょ)ぶかけっ
筆頭(西) 機械農業(ざっ) 馬(うんま)ん仕事(しご)つ 取(と)い上(あ)げっ
二枚目(東) ダービーで 勝った馬(うん)めな 褒美(ほう)びゃ無(の)し
二枚目(西) ダービーで 負けた馬券が 空(そ)れおどっ
三枚目(東) 小休止(ひとやすん) 馬(うん)め真先(まっさ)き 水(み)ず呉(く)れっ
三枚目(西) 初午祭(はつうんま) 鞍ん諭吉(ゆきっ)も やれ跳(は)ねっ
四枚目(東) 乗(の)っみたや クッションの悪(わ)り 痩馬(やせうんま)
四枚目(西) 別(べ)ち言(ゆ)こちゃ 無(ね)どん気いない 馬面(うんまづら)
五枚目(東) 荷が重(お)びち 思(お)もどん頑張(きば)れ 痩馬(やせうんま)
五枚目(西) 文化祭 馬(うんま)ん脚(あし)の 役(や)く貰(も)ろっ
六枚目(東) 馬(うんま)せか 食(く)きらんしこん 爺(じ)の薬(くすい)
六枚目(西) 荒馬を 容易(もや)す捌(さ)べちょい 木強嫁(ぼっけよめ)
七枚目(東) 踊(おど)い馬(うま) 下手な歌手(うとて)にゃ 尻(し)ゆ向(む)けっ
七枚目(西) 隼人路い 馬(うんま)が躍(おど)っ 春(は)ゆ告(つ)げっ
八枚目(東) 山車(だしごろ)い 競馬馬(うんま)は 役(や)き立(た)たじ
八枚目(西) 地響(じひび)っで 走(はし)い抜けちょい 草競馬
親方吟(東) 籤(く)じ賭けた 夢は馬(うんま)い 切(き)い替(か)えっ [大和 渚]
親方吟(西) 旗手上(あ)がい 馬(うんま)を撫(な)でちゃ 独語(ひといごっ) [松元清流]

その他の秀句 (順不同)

聞(き)っ流(なが)す 笊耳(しょけみん)じゃっで 円満(ま)る暮(く)れっ [大和 渚]
三才児(みっつご)が 罪(つん)の無(ね)顔(かお)で 可愛(む)ぜ悪口 [山下明良]
早熟(わせ)ん筋(すっ) 背丈(せ)よっか胸が 大人(おせ)いなっ [弓場正巳]
バスガイド 発車(で)い度(かし)顎で 人数(に)ずあたっ [入来創雲]
過保護犬(いん) 鶏(とい)の骨どま 噛(か)まならじ [三條風雲児]
亭主(とのじょ)家(げ)へ 帰(もど)れば嫁で 実家(さと)じゃ客(きゃっ) [埀野剣付鶏]
老骨(おんじょぼね) 草取(くさと)いギーギ 音がしっ [崎山典子]
長患(ながねお)い 息(い)くばしちょいか 耳(み)む当(あ)てっ [盛満椒平]
立小便(たっしべん) 待(ま)たじ発進(は)っでた 歯痒(はが)いバス [鈴木一泉]
巨人好(す)か ルールじゃ知(し)たん 奴(と)が多(う)こし [江口紫朗]
ダイエット つん折(ご)るいそな 娘(おご)が五体(ごて) [松元清流]
増えた人数(に)じ 女房(かか)は刺身(さしん)ぬ 薄(う)す小切(こぎ)っ [上村牛歩]
祖父(じい)ちゃんも 義理(ぎい)チョコん人数(に)じ 計算(つも)られっ [大和 渚]
人数(にし)の中(な)け わがは積(つも)らじ 合(お)わん言(ちゅ)っ [川辺睡蓮]
農業(さっ)の嫁 人数(にし)が足(た)らんち 国際化 [瀬戸口捨緑]
間(か)け合(お)わじ 冷(つん)て体い 取(と)いすがっ [栫 路人]
餅(もっ)が海老(え)ぶ 離(はな)さじ慌(せし)こ 吸物椀(すもんわん) [ひろ子]
母ん日も 母(はほ)はやっぱい 先(さ)き目覚(おず)ん [瀬戸口抱洋]
赤(あ)け襦袢(じばん) 眠(ねぶ)った亭主(て)すば 目覚(おず)ませっ [平中小紅]
美人(シャン)言(ちゅ)てん 骸骨(さねこ)ちなれば 同(ひと)っこっ [郷田悠々]
いけんすも 今日(きゅ)かあ独(ひと)いち 遺骨(こ)つば抱(で)っ [上籠若菜]
罪(つん)な女将(ママ) 三度(さん)で一度(いっど)は 触(かか)らせっ [村田子羊]
割勘(わいかん)の 請求書(つけ)あ課長(かちょ)かあ 先(さ)き見(み)せっ [西 幸子]
逝(い)た女房(かか)ん 匂(かざ)がたんすん 底(そ)け残(のこ)っ [有馬凡骨]
シャネル5ん 匂(かざ)どま知(し)たじ 子を育(お)えっ [塚田黒柱]

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