<薩摩狂句誌「にがごい」

おんじょどいの小屋

薩摩狂句誌「にがごい」

第40号

  • 何処(ど)け行(い)こが 子供(こど)む叱(が)っ時(と)か 鹿児島語(かごっまご) [前田一天]
  • 本音でな 少(ちっ)た可哀相(ぐら)しか 小遣銭(こつけせん) [西ノ園ひらり]
  • バーコード くっされ風が 吹(ふ)っ寄(よ)せっ [横手五月]
  • 濡(ぬ)るっでち 案山子(おどし)も嫌(き)ろた 破(やぶ)れ傘(がさ) [蕨迫四郎]
  • 寂(とぜん)ねち 追出(うで)た女房(おか)てな 言(ゆ)わならじ [日高山伏]
  • 亭主(とと)ん墓(は)け 寂(とぜん)ね内心(ねしゅ)を 独(ひと)い言(ごっ) [山田竜生]
  • 掘った上(う)へ 焼酎(しょちゅ)も御馳走(ごっそ)も 吐(へ)っ帰(もど)っ [津留見一徹]
  • 禿(はげ)かいの 電話じゃっどち 聞(き)こえちょっ [押領司翠里]
  • しもたみれ 今(いま)買(こ)た本な 売った本 [馬場日登巳]
  • 千切(ちぎ)るいめ 手をば振ったて 発車(はっしゃ)せじ [永谷 勝]
  • 良(ゆ)う見(み)たや 痘痕(あばた)あ痘痕(あば)て 見(み)えっきっ [塚田黒柱]
  • 何処(ど)け投票(い)るち 手頃な党が 見当(みあ)たらじ [石田霜降]
  • 飲(の)ん胆(はら)で バスで来(き)たどち 度々(はいと)言(ゆ)っ [神薗善多]
  • 美人(シャン)じゃ無(ね)が 手頃な女房(かか)と 五十年 [埀野剣付鶏]
  • 他人(ひと)ん女房(か)け 手頃で良(よ)かち きし吐(か)えっ [福園東風]
  • 今(いま)発車(で)った バスを見送(みおく)い 朝寝奴(あさねごろ) [森山厚香]
  • パンな口(く)ち バスを追(う)っ行(じ)た 朝寝奴(あさねごろ) [濱川白馬]
  • 恐(お)ぜ梅雨(ながし) 地球(ちきゅ)ん生皮膚(なまがわ) ぐりっ剥(へ)っ [岩崎美知代]
  • 七夕(たなばた)ん 短冊(たんざ)き打倒(だとう) 女房(かか)ち書(け)っ [有川八味]

page top