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薩摩狂句

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狂句道場

薩摩狂句基礎講座(二) 塚田黒柱

※漢字の当て方
鹿児島方言には共通語では表しにくい独特のニュアンスを持った言葉がありますので、どんな漢字を当てたらいいか難しいことがありますが、だいたい次のように考えるとよいようです。

(イ)普通の漢字を当てるもの
財布(ふぞ) 夕立(さだっ) 一張羅(いっちゃびら) 後悔(くけ) 豆腐(おかべ) 義理(ぎい) 大根(でこん) 平然(しれっ) 相槌(えは) 自慢(ぎら) 法螺(ぎら) 堪(の)さん 可愛(む)ぜ 可哀相(ぐら)し 恥(げん)ね 惜(てこ)ね 惜(あった)れ 恵(のさ)っ 触(かか)っ 叱(が)っ
《例》風水の財布(ふぞ)をば硬貨(どろ)でふくらけっ  南 北
   歯痒(はが)いどん借(か)った引け目ん相槌(えは)を打(う)っ  凡 骨
   子ん自慢(ぎら)も三月(さんが)ちなれば勝負(しょっ)が付(ち)っ  美知代
   義理(ぎい)の通夜(つや)抜(ぬ)け易(や)し戸口(とぐ)ち陣(じん)ぬ取(と)っ  一 馬
   愛されっおっち思(お)もちょい可哀相(ぐら)し亭主(てし)  小 紅
   惜(てこ)ねこっ下戸いがんぶい焼酎(しょちゅ)を注(ち)っ  寿 星
   こら堪(の)さん下手なピアノが両隣(まんぼ)鳴(な)っ  隆
   親子リレ子から叱(が)られた肥満(だんべ)女房(かか)  黒 柱

(ロ)どっちを当ててもいいと思われるもの
  親類(しんじ) 親戚(しんじ) 台風(うかぜ) 大風(うかぜ) 甘藷(からいも(かいも)) 唐(から)芋(いも(かいも)) 総領(すよ) 長男 (すよ) 二才(にせ) 青年(にせ)

(ハ)意味が異なるもの(使い分けに注意が必要です)
「面(つら)」と「顔(つら)」 「女房(かか)(妻(かか))」と「母(かか)」と「姑(かか)」 「土地(じだ)」と「地面(じだ)」 「慌(せし)こ」と「忙(せし)こ」 「疲(だ)れ」と「病(だ)れ」 「効(き)っ」と「利(き)っ」
  《例》また貸せち来たとじゃねどかだっきょ面(づら)  ヨシ子
   金工面(ぜんくめん)なんだ忘れた顔(つら)で眠(ね)っ  光 坊

(ニ)同じ漢字でも読ませ方の違うもの
   法螺(おぎら・ぎら・ほら) 台所(おすえ・ながし・はしい) 葬式(そしっ・おんぼ) 竹馬(さんぎし・さんげし)

(ホ)使い分けるべきもの
   匂(かざ)━香(かざ)━臭(かざ)  我慢(きば)っ━頑(き)張(ば)っ 油(あぶら)━脂(あぶら)
《例》子が居(お)ればくさ飲んだくれ亭主(て)し我慢(きば)っ
    良(よ)か日どが来(く)っとを思(おも)っ今日(きゅ)も頑(き)張(ば)っ
(へ)常用漢字以外の漢字を使って意味を区別するもの
  ねぎい→睨(ねぎ)い・値(ね)切(ぎ)い
  めちっ→巻付(めち)っ・纏付(めち)っ
  うなっ→盛夏(うなっ)・鰻(うなっ)

ただ、共通語に直してもニュアンスが伝わりにくいと思われる鹿児島独特の方言、「がっつい」「ぼっけな」「けすった」「ぶんと」「やんかぶい」「うがんげな」「がんたれ」「そっせな」「ちんがらっ」「ずっさらし」「てがまし」「ざっぺらっ」などは、無理に漢字を当てないほうがいいかもしれません。

※ 練習問題(基礎編)
次の「 」の鹿児島方言にどんな漢字を当てたらよいでしょうか。
①若(わ)け時(とっ)の「くろ」は買(こ)てでんせえ。
②甘藷(からいも)ばっかいで「あっ」がきた。
③あん奴(わろ)は「たっ」が悪(わ)り。
④昨夜(ゆべ)ん「なえ」いな驚(たまが)った。
⑤「けねじゅ」風邪で寝(ね)込(く)だ。
⑥言(ゆ)われた事(こ)ちゃ「いっき」せんか。
⑦酷(ひ)で目い「おた」。
⑧何(ない)か腐(ねま)った「かざ」がした。
⑨良か「かざ」。
⑩「ほめっ」晩。
⑪今年(こと)しゃ「うかぜ」が多(う)えかった。
⑫「なんこ」
⑬「がんぶい」
⑭「だいやめ」
⑮「じょじょな」事(こっ)じゃ
⑯「あぶらどい」
⑰猫が足(あ)し「めちっきた」
⑱「ひやなっ」
⑲「くせらし」
⑳「つんぐらめ」

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