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薩摩狂句

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狂句道場

薩摩狂句基礎講座(一) 塚田黒柱

「薩摩狂句とは」
薩摩狂句は、一言で言えば、「笑いの郷土文芸」と言えましょう。
言いかえれば、「人の作品を読んでも、自分で詠んでも楽しいもの」というが基本にあると思います。
また、笑いだけではなく、文字通り寸鉄人を刺す風刺(皮肉)にも独特の味わいがあります。
特に権力や不正などに対しては鋭い目を向け、批判精神、反骨精神が大いに発揮されています。
薩摩狂句は「笑いと風刺の郷土文芸」と言ってもいいかもしれません。辛い浮世をユーモアで笑い飛ばし、「政治と金」に支配されているような現在の社会の矛盾を鋭く批判する庶民の側から見た生活の詩であると言えましょう。
笑い(ユーモア)と風刺(皮肉)を二本柱にした庶民の生活の詩と言ってもいいかもしれません。
政治や権力などに対する痛烈な風刺も無力な庶民のささやかな抵抗です。
今の世の中は、やりきれない事件・事故などの連続で、いささか人間としての正常な感覚も鈍ってしまっているような気もします。
しかし、そういう殺伐とした、そして暮らしにくい世の中であればあるほど、笑いや風刺が必要なのではないでしょうか。
それに、笑いは、金も要らず副作用もない最高の「クスリ」だと言われます。
さらに、脳の活性化をも促す一石二鳥も三鳥もの効果が期待できるのが薩摩狂句だと言えそうです。
さらに付け加えるならば、薩摩狂句は、失われつつある鹿児島の文化の一つでもあります。
貴重な鹿児島方言を後世に遺す重要な役目を担っていると言っても過言ではないでしょう。
たかが薩摩狂句、されど薩摩狂句。
決して侮れない奥深さと鋭さを持っているようにも思われます。

「薩摩狂句の作り方」
さて、今回から薩摩狂句の作り方について、基本的なことを勉強していきたいと思います。
何事にも最低限度のルールがあり、そのルールの中でいかに工夫して楽しむかも大切でしょう。
スポーツもルールを守ってこそ楽しいのと同じではないでしょうか。
そこで、この機会に薩摩狂句作りの基本的なルールを再確認してみたいと思います。

 1薩摩狂句の四大原則
  ①人間を詠む(自然の風物を詠む場合は擬人化する)
  ②狂句味(ユーモア・風刺(皮肉)・穿ち・人情味など)を加える。
※狂句味とは作者の物の見方、感じ方のことで、ユーモアや風刺などで句に味付けをすることです。
  ③鹿児島の方言を使う。
  ④五・七・五の十七音字で詠む(破調句は詠まない)

 2字数の数え方
  ①拗音(「や」「ゆ」「よ」)など下に小さく書き、上の音とほとんど同時に発音するものは二字で一音と数える。
  《例》焼酎(しょちゅ)・・・二音字 チャンス・・・三音字
  ②撥音(撥ねて発音する「ん」は一字と数える
  《例》耳(みん)・・・・・・二音字   花見(はなん)・・・三音字
  ③促音(つまって発音する音で、小さく書く「っ」)は一字と数える。
     《例》客(きゃっ)・・・・・・二音字 悪口(あっご)・・・・・三音字
  ④長音は一字と数える
   《例》デート・・・・・ 三音字   ウォーキング ・・・・ 五音字

3独特の振り仮名と送り仮名
 ①「~を」「~に」を表す場合
  《例一》鍵を持って来い→鍵(か)ぐ持(も)っ来(け)
      足を上げる→足(あ)す(しゅ)上ぐっ
      足に当たる→足し当たっ
   ※「あしを」の「し」と「を」の二音が「す(しゅ)」に変化する。
  《例二》何を言うか→何(な)ゆ言(ゆ)か
      何になるか→何(な)いないか
 ②「~へ(に)」を表す場合
   《例》何処へ(に)→何処(ど)け 新車に乗る→新車(しん)しぇ乗(の)っ 役場に行く→役場(やっ)べ行(い)っ
 ③その他
   《例一》貰う→貰(も)ろ 笑う→笑(わ)る 笑い→笑(わ)れ
   《例二》隠した→隠(か)きた 泣いた→泣(ね)た
   《例三》痛い→痛(い)て 重い→重(お)び 長い→長(な)げ

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