おんじょどいの小屋

薩摩狂句道場

一読必笑句を (「にがごい」第22号より) 塚田黒柱

薩摩狂句の醍醐味はやはりユーモアであると言えましょう。
暗い世相を反映した句が多くなるのは仕方が無いとは言え、沈み込んでいるばかりでは狂句本来の味わい が薄くなってしまうようです。

最近は思わず声を出して笑ってしまうような句、明るく楽しい句が少ないようです。
くすぐって無理に笑わせようとしたり、ひんしゅくを買うようなあまり上品でない素材を使うのは、 かえってしらけてしまい失敗することが多いようです。
それらは本来の笑いやユーモアではないと思います。
また、駄洒落や語呂合わせで笑わせるのはなく、句そのものの面白さ、楽しさでなければ、読む人の 心には届き難いものです。
ユーモアや笑いの質が問題になってくるということでしょう。

「言うは易く、行うは難し」ですが、誰もが明るく笑える「一読必笑」の句を心がけたいものです。