逆引き辞典「ひ」
「ひ」
冷え込む:ひえくん・ひえこん
冷え性:ひえしょ 「冷性(ひえしょ)妻(かか) 毛糸パンツい ミニを着(き)っ [狩俣康俊]」
冷える:ひゆい・ひゆっ
冷や水:ひやみっ
冷奴:ひやおかべ
日帰り:ひがえい・ひげい 「
日帰(ひげ)いツア 安(や)すで爺婆(じばば)ん 守(も)ゆばしっ [安藤孟宗竹]」
日が暮れる:よがへい・よがへっ
僻(ひが)み:ひがん 「栄転祝(おくいゆえ) 僻(ひが)んで割った 苦(にが)か焼酎(しょちゅ) [中囿和風]」
僻む:ひがん 「膝(ひ)ぜ乗(の)せっ 可愛(むぞ)がい赤子(ちん)に 僻(ひが)ん兄(あにょ) [入来創雲]」
光る:ひかい・ひかっ 「女房(かか)ん目が きらっち光(ひか)い 二合目(にごめ)焼酎(じょちゅ) [慶田乱雲]」
彼岸花:おけさばな
引かない:ひかん・ひかじ 「マネキンが 着(き)っで似合(にお)とい 買(こ)ち引(ひ)かじ [上山天洲]」
引き合う:ひっきょ 「安(や)し卵 引合(ひっ)きょどかいち いらん心配(せわ) [岩崎司留]」
引き当てる:ひっあつい・ひっあてっ 「顔(つ)れ惚(ほ)れっ 出世せん奴(と)を 引(ひ)っ当(あ)てっ [津留見一徹]」
引き受ける:ひっうくい
引き金:ひっがね 「接吻(すわぶい)の 引金(ひっがね)なった 虫の声 [永徳天真]」
引き裂く:ひっさっ
引きずる:そびっ
引き出す:ひっだす・ひっでっ
引出物:ひっでもん 「後家(ごけ)ん家(え)も 夫婦茶碗(みとわん)じゃった 引出物(ひっでもん) [西郷つぼね]」
引き抜く:すにっ・ひんぬっ
引き離す:うっぱなす
引き回す:ひっまえっ 「見栄で買(こ)た 犬(いん)ぬ近所を 引(ひ)っ回(ま)えっ [寿音]」
引き寄せる:たぐい・たぐっ・ひっよすっ
引く:そびく・そびっ・ひっ 「流(なが)れ星(ぼ)し 健康(けんこ)を願(ね)ごて 風邪を引(ひ)っ [満留ぐみ]」
引ける:ひけっ 「わいがうな 言(ちゅ)ながら亭主(とと)ん 腰(こ)しゃ引(ひ)けっ [柳村遊月]」
引っ張る:そびっ 「本当(ほんのこ)て カツラか故意(わざ)き 引張(そび)っみっ [入来院彦六]」
引っ張り込む:そびっくん・そびっこん
引っ張り出す:そびっでっ 「唐芋餅(ねったぼ)が 緩(ゆ)り総入歯(がんぶ)ゆば 引張(そび)っ出(で)っ [石田霜降]」
低い:ひき・ひくか・ひっか 「低(ひ)き鼻い 高価(たっ)か眼鏡が ずん垂(だ)れっ [狩俣康俊]」
低い鼻:べっさい 「低鼻(べっさ)ゆば 婿かい貰(も)ろた可哀相(ぐら)し孫 [北村虎王]」
低く:ひく
膝・膝頭:つぶし・つんぶし・ひざつぶし 「田植え女房(かか) 大乳房(うぢぢ)が膝頭(つんぶ)し 乗(の)いかかっ
[中馬美丈夫]」
庇(ひさし):さしかけ
久しい:さし
久しく:さす 「長寿(ちょうじゅ)
国(こっ)言(ちゅ)どんベッドい久(さ)す「寝(ね)」せっ[上薗佳笑]」
久しぶり:さしかぶい・さっかぶい 「
久振(さしかぶ)い妻(かか)い動悸(とため)っ蹴(け)ゆ食(く)ろっ[捨禄]」
ひしゃげる:べっしぐっ
ひしゃげた:べっしげた 「べっ壊(し)げた 椅子い大尻(うじい)が 逆(さ)け転(かや)っ [瀬戸口湯気]」
美人・美女:シャン 「昔(むか)しゃ
美人(シャン) 証拠写真ぬ 持(も)っ歩(さ)れっ [柳村遊月]」
額(ひたい):ふて・ふてぐっ 「今日(きゅ)が峠(とげ)ち 爺(じ)の枕元(まくらも)て 額(ふて)が集(よ)っ
[樋渡草団子]」
左:ひだい・ひんだい 「風見鶏(かざみどい) 右派(みっ)も左派(ひだい)も 相槌(えは)を打(う)っ [小瀬一峻]」
左利き:ぎっちょ・ひだいぎっ・ひだいぎっちょ 「
唐船峡(とうせんきょ) 左利(ぎっちょ)がさがす 右回(みっまわ)い [郷田悠々]」
左巻き:ひだいまっ
浸(ひた)す:ちくっ・ちけっ・つくっ・つけっ 「
終風呂(しめぶろ)あ 首(くっ)ずい浸(ち)けりゃ 腹が出(で)っ [東 竜王]」
浸る:ちかっ・つかっ 「混浴(こんよっ)で 出(だ)しが出(で)ろそな 婆(ば)と浸(ち)かっ [津留見一徹]」
美男子:よかにせ 「好青年(よかにせ)ん セールし茶をち 歯痒(はが)い女房(かか) [山口徹芯]」
引っ掻き回す:あせくい・あせくっ 「特価品 漁(あせく)い奥様(こじゅ)も 似た暮らし [樋口一風]」
ひっきりなしに:つっかけつっかけ・まなし
ひっくり返す:いっくいかやす
びっくりする:たまがっ 「たまがった
態(ふ)で聞(き)っ流(な)げた 自慢(ぎら)話 [塚田黒柱]」
必死で:けしんかぎい・むくろいき 「むくろいき 働(はた)れっ来たて 首(く)びけなっ[小倉牛哲]」
びっしょり:ぞっぷい 「初夢ん
虎いぞっぷい 汗を掻(け)っ[石田霜降]」
必要のない:いらざらん・かからもなか 「
要(い)らざらん 入れ知恵をすい 女房(かか)ん友達(どし) [小森寿星]」
日照り:ひでい 「自分(わ)が影を 引張(そび)っとも辛(こ)え 日照(ひで)い道(みっ) [永谷 勝]」
日取り:ひどい
人(ひと):しと・ふと・やっ・と 「濡衣(ぬれぎん)も 被(かぶ)ろそな人(と)を 秘書いしっ [大和元気]」
人当たり:ひとあたい
人間違い:ひとまっげ 「背中から 小突(こじ)たやあらん 人間違(ひとまっ)げ [鈴木一泉]」
人使い:ひとづけ
人並み:ひとなん 「人並(ひとなん)に 孫ん自慢(ぎら)どん 言(ゆ)おごたっ [石塚律子]」
人真似する人:まねしごろ
人見知り:ひとみしい
ひどく:すったい 「野次(やじ)いかて
すったい疲(だ)れた 新米(しんめ)野党(やと)[田原大黒]」
等しい:ひとっこ・がい 「吸(す)な飲(の)んな 俺(お)いなけ死(し)めち 言(ゆ)とと同(が)い [塚田黒柱]」
等しく:ひとしこ 「一斗甕(いっとがめ) 等(ひと)しこ飲(く)ろて 平然(しれっ)しっ [有馬凡骨]」
一晩中:よして・よのよして 「亭主(て)しゃ出張(しゅっちょ) 一晩中(よして)賑(はず)んだ 女講(おなんこう)」
一人:ひとい 「ま一人(ひとい)ち 叫(お)めた
産婆い け驚(たまが)っ [凡骨]」
一人旅:ひといたっ 「退職(やめ)た俺(お)ゆ 放置(ほた)っ気儘(きこん)に 一人旅(ひといたっ) [鶴田昌憙]」
独り:ひとい
独り言:ひといごっ 「亭主(とと)ん墓(は)け 寂(とぜん)ね内心(ねしゅ)を 独(ひと)い言(ごっ) [山田竜生]」
独り占め:ひといじめ 「可哀想(ぐら)し財布(ふぞ) 診察券が 独占(ひといじ)め [永田酒楽]」
独り住まい:ひといずめ 「畳(たたん)の目 数(かん)ぜっ暮(く)れた 独(ひと)い住(ず)め [おんじょどい]」
独り立ち:ひといだっ 「親ん脛(すね) 齧(かじ)い終(と)っかあ 独(ひと)い立(だ)っ [河原武庫の花]」
独り笑い:ひといわれ 「独(ひと)い笑(わ)れ すい女房(か)け包丁(ほちょ)ん 不安(せわ)をえっ [有川南北]」
雛飾り:ひなかざい 「寝床(ねどこ)をば 納戸(なん)で追(う)っ込(く)だ 雛飾(ひなかざ)い [有川八味]」
雛人形:ひなじょ 「早(は)よ納(な)えた 雛人形(ひなじょ)い鼠(ねず)みゃ 添寝(せね)をしっ [有川八味]」
雛祭り:ひなじょゆえ 「雛女祝(ひなじょゆえ) 飲兵衛(のんべ)は婆(ばば)を 代(か)わい遣(や)っ [吉永一心]」
ひねくれ者:よんご・よんごぎね・よんごもん 「
横(よん)ご爺(じ)い 影(かげ)は素直(すなお)い 付(ち)っ歩(さ)れっ [種子田 寛]」
捻る:ひねっ 「大概(てげ)で良(え)て 首(くっ)ずい浸(つ)かっ 狂句(く)を捻(ひね)っ [有川八味]」
火鉢:てあぶい
火吹竹(ひふきだけ):ひおこし 「痒(か)い背中(せな)け 女房(かか)あ火吹竹(ひおこ)す 貫(つんぬ)くっ
[倉元天鶴]」
肥満の人:こえたんぼ・だんべ 「
肥満(だんべ)女房(かか) 谷間んぶんな 叶姉妹(しめ) [平田智子]」
秘密:ひみっ
紐:よま 「実家(さと)帰(もど)や
風呂敷(ふろし)き紐(よま)を 継(ち)っ足(た)せっ [小森寿星]」
百:ひゃっ 「百(ひゃっ)グラン 減(へ)った増(ふ)えたち 風呂上(ふろあが)い [菅野茶畑]」
日雇い:ぜんとい・やてど・ひゆとい
日雇いの賃金:ひゆ・ひよ 「米作(こめづく)い 沢山(そがら)し賃金(ひよ)ん コンバイン [諸木小春]」
費用:ひよ
病気:やんめ 「無料(ただ)
言(ちゅ)えば 病婆(やんめばば)ずい 走(はし)い出(で)っ [福永四球]」
病気上がり:やんあがい
病気になる:ねおい・ねおっ 「病気(ねお)ったち 聞(き)かん間(め)急(はた)っ 友達(どし)が逝(い)っ
[東 松子]」
病人:びょにんたれ
ひょうきんな:そっせな 「
郷中(ごじゅ)花見(はなん) 剽軽(そっせ)な踊(おど)い 笑(わ)れが舞(も)っ[西 萌]」
ひょうきんな人:けすいぼ
拍子:ひょし
平等:ひとしこ・ひとっしこ 「等(ひと)しこい 分配(わく)っち揉(も)むい 遺産分け [外薗湯乃香]」
ヒヨドリ・鵯:ひよ・ひよどい 「庭ん柿(か)く 鵯(ひよ)が先手ち 縄張(なわ)を張(は)っ [上瀬明星]」
日和:ひよい 「桜島(しま)ん灰(へ)が 洗濯日和(せんたっびよ)ゆ がん崩(く)えっ [吉岡道場]」
びり:げっ・どべ・どんじい 「最後尾(どべ)ん客(きゃ)き遅れたツアん目が尖(とが)っ[上山天洲]」
肥料:こえ 「エコ暮らし 米を研(て)だ汁(しゅ)や 野菜(やせ)ん肥料(こえ) [野間口鈴女]」
昼:ひい 「昼(ひい)過(す)ぎな 髭が生(お)え始(で)た ニューハーフ [石田霜降]」
昼下がり:ひいさがい 「蝿叩(へたた)っも 脇(わっ)で添い寝ん 昼(ひい)下(さ)がい [瀬戸口湯気]」
昼飯:ちゅはん・つはん「婆様(ばっさあ)が 昼飯(ちゅはん)な一人(ひとい) 蝿(へ)と食(たも)っ [濱川白馬]」
昼寝:ひんね 「陽(ひ)が回(まわ)っ 昼寝(ひんね)は木陰(かげ)を 追(う)っ移(なお)っ」
昼間:ひいなか・ひいま・ひんなか・ひいのま 「美人(シャン)ママい 昼間(ひいの)め会(お)たや 唖然(あけっ)なっ
[伊地知 孝]」
昼休み:ひいやすん
広い:ひれ・ひろか 「広(ひ)れ宇宙(うちゅ)ん 小(こ)まんか地球(ほし)で 夫婦(みと)喧嘩(げんか)
[片平桜子]」
広い世の中:うぜけん 「
大世間(うぜけん)ぬ ひと飲(の)みすそな 疲(だ)れ欠伸(あくっ) [有川八味]」
広がる:ひろがい・ひろがっ
広げる:ひろぐい・ひろぐっ
広める:ひろむい・ひろむっ
拾い:ひれ・ふれ 「上棟(むねあ)げで 子供(こど)み戻った 餅(せんぐ)拾(ひ)れ [佐伯山神]」
拾う:ひろ・ふる・ふるっ 「厳(いみ)し姑(しゅと) 嫁御(よめじょ)ん前で 埃(ご)む拾(ふ)るっ [上薗佳笑]」
疲労:だれ 「五十(ごじゅ)疲(だ)れも 寝巻(ねまっ)の乱れ 二度燃(も)えっ [山元自在鉤]」
貧乏:びんぶ 「貧乏(びんぶ)世帯(じょて) 財布(ふぞ)並み痩せん 肥満(だんべ)女房(かか) [蔵ノ下夢石]」
貧乏神:びんぶがん 「
貧乏神(びんぶがん) 居心地(いごこっ)が良(え)ち 尻(し)を据(すえ)っ [萩迫凡栽]」
貧乏暮らし:びんぶぐらし・ひんぐらし 「訳有(わけあ)りん 野菜(やせ)をあせくい 貧乏暮(ひんぐ)らし
[西 幸子]」
貧乏人:ひんじゃごろ・ひんじゃもん 「ブランドは 着(き)ちょいが根性(ねしゅ)は 貧乏人(ひんじゃごろ)
[塚田黒柱]」
貧乏揺すり:びんぶゆすい 「成金も 貧乏(びんぶ)揺(ゆす)いの 癖が出(で)っ [猪俣南照]」
貧乏らしい:びんぶらし・びんぼらし
敏腕家:きれもん・やいて 「
遣(や)い手(て)女将(ママ) 客(きゃ)き政論(せいろん)も 四(よ)つい組(く)ん [岩崎美知代]」